<< 全米一の投資家が「日本株はこれからが買い」 宮崎正弘 | main | 多数の日本人医師がなぜアメリカで働くのか 古森義久 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |







キナ臭さが増してきたアジアの軍事情勢 加瀬英明
ランド研究所といえば、アメリカの著名なシンクタンクである。

今月、ランド研究所がアメリカ陸軍の委託を受けて、来たるべき中国の脅威について取り組んできた研究報告書をまとめて、発表した。
 
この報告書は冒頭で、もし中国のGDPと軍事支出が今後20年以内に、アメリカを上回ることがあれば、中国がかつてのソ連、あるいはナチス・ドイツよりも深刻な脅威となりうると述べている。そのうえで、「しかし、中国はその周辺地域を覇権のもとに置こうとする他に、世界を制覇しようと望んでいない」と、指摘している。

中国の軍事能力はいまのところアメリカに対して大きく遅れているが、今後、強化され続け、短期的には台湾に対して局地的な軍事優勢を達成するかたわら、広域にわたって行使できる能力を獲得しようとしている。そうなれば、アメリカにとって中国が支配圏に取り込もうとしている地域を防衛することが、時間とともに困難になってゆくという。

しかし、中国はアメリカと軍事衝突することがあれば、経済が大混乱に陥ることを知っている。アメリカ経済も打撃を受けるから、冷戦時代に米ソが核戦争を戦った場合に、双方が耐えられない損害を蒙ることになるために、「相互確実破壊理論」が働いて、抑止力となったのと同じ関係にあると、説いている。

中国が台湾を回収しようとして、台湾に対して海上封鎖、ミサイル攻撃、あるいは上陸作戦を試みた場合に、アメリカが中国を思い止まらせるために、限定された大陸の目標を攻撃することになって、衝突がエスカレートすることがありうる。

朝鮮半島でも、米中が軍事衝突するかもしれない。金正日総書記の死によって正恩青年が政権を継承する時に、北朝鮮が混乱して崩壊する可能性がある。その場合に、中国の人民解放軍が北朝鮮を制圧しようと試みよう。韓国が半島の統一をはかって、国軍が軍事境界線を越えれば、偶発的な軍事衝突がエスカレートする危険がある。アメリカは朝鮮半島の統一か、現状の分裂状態を維持し続けるか、どちらかを選ばねばならない。

中国は東南アジア諸国が囲む南シナ海を、内海としようとしており、発火点の1つである。南シナ海を重要なシーレインが通っており、タイ、フィリピンがアメリカの同盟国であって、アメリカは共同防衛条約によって両国を防衛する義務を負っている。

日本については、アメリカは中国が日本に攻撃を加える、どのような場合においても、日本を守ると述べている。そうしなければ、アメリカのアジアにおける信頼性が失われると警告している。

しかし、今後、アメリカの軍事優位が時間とともに弱まってゆくことから、日本がアメリカの軍事能力を補完するために、抑止力として中国大陸の目標を攻撃できる能力を持つことが望まれると、提唱している。

米中間では偶発か、限定的な戦闘が双方にとって望ましくないのにもかかわらず、拡大する可能性があると、懸念している。

中印戦争が再発する場合には、アメリカはインド側に立って軍事介入しないが、インドに先端兵器を含む武器を供給するのに、とどめる。

日本周辺のアジアがヨーロッパと違って、いっそう、きな臭くなっている。

杜父魚文庫
| 加瀬英明 | 07:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







スポンサーサイト
| - | 07:13 | - | - | pookmark |







コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kajikablog.jugem.jp/trackback/999698
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>

SEARCH

SELECTED ENTRIES

RECENT COMMENT

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE