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スペイン総選挙:最大野党・国民党が地滑り的勝利  古沢襄
ギリシア、イタリアの経済危機がスペインに飛び火し、総選挙で左派与党の社会労働党が大敗した。民主的な政権地盤では選挙民の関心を得るために、国家財政を無視したバラまき政治に堕する傾向がある。それが回りまわって、財政を悪化させ経済が沈滞する。

節度ある財政規律の経済が必要なのだが、これはまた国民受けがしない。このところ各国の左派政権が行き詰まり、失業率が増大して保守政権が復活している。しかし世界的な不況の中で保守政権とて即効薬がある筈がない。EUの現状は日本にも当てはまる。

<11月20日(ブルームバーグ):20日投開票のスペイン総選挙で、マリアノ・ラホイ氏率いる中道右派の最大野党・国民党が勝利した。過半数を上回り、過去29年で最大の議席数を獲得、国民に対しソブリン債危機を乗り切るための結束を呼び掛けた。

開票率97%の時点で、国民党は下院(定数350)で186議席を獲得。これに対して、アルフレド・ペレス・ルバルカバ氏を首相候補として選挙に臨んだ穏健左派の与党・社会労働党は110議席と、1978年にスペインが民主制に復帰して以来、最低の議席数にとどまった。

ラホイ氏(56)はマドリードでの勝利宣言で、「われわれの運命が今日ほど欧州の中で欧州と共に展開したことはなかった」とした上で、「スペインは問題を引き起こす立場から脱し、問題を解決する側に再び立つだろう」と語った。

社会労働党の敗北でスペインは、ソブリン債危機波及により政権交代を余儀なくされた欧州で5番目の国となった。イタリアとギリシャでは新首相が指名され、アイルランドとポルトガルでは国際支援要請後、国民が総選挙で首相を退陣に追い込んだ。

国民党のラホイ党首は、財政赤字を削減し、最上級の「AAA」信用格付けを取り戻すことを公約に掲げた。社会労働党政権の下、経済は低迷し、失業率は23%に達し、金利はユーロ導入前の高水準に戻っていた。

スピロ・ソブリン・ストラテジーのマネジングディレクター、ニコラス・スピロ氏は「市場の観点からすれば、国民党の絶対過半数はまさに必要なものだった。国内政策の改革が大胆かつ迅速に実行されたとして、センチメントの好転にどの程度つながるかを注視することになる」と述べた。

スペインの10年国債利回りは17日の欧州市場で、一時6.78%まで上昇、ユーロ導入後の最高に達した。また、ドイツ国債との利回り格差も先週末時点で441ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大していた。 (ブルームバーグ)>

杜父魚文庫
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