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米議会報告書の「中国のハッカー攻撃力」の深刻度  宮崎正弘
中国の宇宙開発は予想を上回るスピード。数年前から中国人民解放軍は大学理工学部の優秀な学生を、特別条件(給与、待遇)などを提示して大量に採用し始めた。

それまでは中国人の若者でも軍隊にいくのは嫌がり、農家の次男坊かできの悪い学生、つまり「落ちこぼれ」が軍隊に入るものと相場が決まっていた(農家の一人っ子政策で次男坊はあらかた存在しないが、貧困地域に集中する少数民族は別)。

またハッカー坊や(ケビン・メトニックのようなコンピュータの天才児)を見つけ出して、犯罪行為より国家のためにハッカー技量を発揮せよとして攻撃陣営に引きずりこんで国を挙げて徹底的にハッカー戦士を育成した。

その成果があらわれた。日本の軍需産業の雄「三菱重工」やIHIのコンピュータシステムに潜り込んで機密を盗み出すことは朝飯前、いまや米軍の指揮系統にもぐりこみ、ウィルスで汚染させたうえ、ネットワークを破壊する能力を備えた。

たとえば中国が台湾を攻撃するときに、米軍の初動を五分遅らせることができれば、ミサイルが飛び交う段階で、戦局は決定的に中国有利に動く。

ハッカー戦争の基軸は宇宙に浮かぶ通信衛星、偵察衛星、スパイ衛星、キラー衛星である。表向き、中国は「宇宙の平和利用」を標榜し、国際条約に加わっている。だから軍事利用はしていないと嘯いている。真っ赤な嘘もほどほどに、と言いたいところだが、ともかく中国の宇宙開発の主体は軍であるにもかかわらず、プロジェクトの推進機関は「中国国家航天局」である。

表面的に民間機構を装い、じつはこの部門は人民解放軍の第二砲兵部隊が前身である。予算は120億元(1560億円)、研究者の数、いまや36,000人もいる!(ちなみに日本の宇宙開発予算は1800億円だが、購買力平価、人件費で比較すると防衛予算と同じく中国の五分の一程度。まして日本には「スパコン世界一じゃなくても良いんじゃないですか」って予算を削った馬鹿大臣がいる)。

この宇宙開発の主体=「中国国家航天局」は、シビリアンが謳い文句である。北京に本部があり、四カ所に衛星打ち上げ基地がある。甘粛省の酒泉衛星発射センターが一番有名だが、ほかに四川省の山奥、イ族自治区にある西昌基地、山西省の太原衛星発射基地、そして海南島の北東部(宋美齢、宋慶齢ら三姉妹の生まれ故郷)の文昌基地である。 

しかもこれらの発射基地は人民解放軍装備部が管理している。いったい、どこがシビリアンなのか。

中国の宇宙への取り組みは戦略ロケットの開発・発達とパラレルに進捗し、03年の神舟五号の打ち上げ成功により本格的ブームが到来した。これは中国初の有人宇宙飛行の成功で、たまさか中国にいた筆者は各地でお祭り騒ぎだったことを目撃した。

宇宙飛行士の楊利偉は各地の歓迎会に引っ張りだこ、テレビに出突っ張り。ひょっとして胡錦涛、温家宝とならぶほどの有名人となった。
 
基本的に中国の宇宙開発は核兵器開発と、それを運搬する大陸間弾道弾(ICBM)の開発から連動して肥大化してきた。1956年にはやくも、国防部第五研究所が設立され、大陸間弾道ミサイルの開発が急ピッチで進められた。

58年にはミサイル発射実験基地が建設され、ドイツのVロケット型のミサイル改良技術を発展させた。ところが、予期せぬ中ソ対立が激化し、ソ連が技術を提供しなくなると、中国の開発は暫時途絶えた。

ようやく1964年に東風二号の発射実験に成功し、66年に実戦配備された。同年に核弾頭を搭載したミサイル実験にも成功、66年に中距離弾道弾「東風三号」に成功。続く67年には水中発射型SLBM(巨浪一号)の開発を開始した。

そして1968年、東風五号を改良したロケットによる宇宙衛星(長征二号)の開発が始まったが、69年の初実験は失敗した。

1970年になって、日本の初衛星「おおすみ」に遅れること二ヶ月で初の人工衛星「東方紅」の打ち上げに成功した。

以後、文革中には計画が遅延し、試行錯誤を繰り返しながらも中国は宇宙開発予算を拡大し、多機能衛星を打ち上げ、有人飛行の計画も具体化した。
 
88年に航天局の前身組織が設立され、1993年に拡大改組されて、航天局と中国航天工業公司が設立された。

後者は国防部参加の国有企業でロケットを製造する。しかし95年には打ち上げに失敗して農村にロケットが落下し、村民五百名が死亡するという悲惨な事故も惹起された。

世界が瞠目し驚愕したのは2007年9月29日だった。ついに中国はキラー衛星の実験に成功した。老朽化した気象衛星を宇宙空間で中国の攻撃兵器で破壊したのだ。

宇宙ステーションの雛形である「天宮」は11年から打ち上げられ、2020年には米露に続いて宇宙ステーションを完成すると豪語している。

杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 21:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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