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マルチ疑惑・山岡氏はもうアウトだ 阿比留瑠比
9日の衆院予算委員会での山岡賢次国家公安委員長・消費者問題担当相の質疑を見ていて、この人は「もうアウトだろう」と感じました。もちろん、例のもう何年も前から指摘されてきた「マルチ疑惑」の件です。

自民党はこの日、論理的に相手を追い詰めることでは天下一品の石破茂氏が前日の平沢勝栄氏に続いてこの問題を追及したのですが、山岡氏はしどろもどろで、かつマルチ業界をかばうような場面も見られ、ノックアウト寸前でした。

そこで、9日の予算委のやりとりを後輩記者の力武崇樹記者がテープ起こししてくれたものを基に、少し補足を加えて再現しようと思います。ちなみに、竹内昭夫東大教授は昭和52年の物価問題に関する特別委員会で

「少なくとも、公正なマルチというものはあり得ないであろう。公正なマルチというのは、あたかも安全なペスト、無害なコレラというように概念矛盾ではないか」

また、平成18年には三重県伊賀市の社会協議会が会報で「マルチ商法で失う物はお金だけではありません。気がついた時には友人を失い、借金が残るのみです」と呼びかけました。

ところがこのとき、民主党の「流通ビジネス推進議員連盟」が、業界団体と一緒に伊賀市に抗議の意見書を出しています。この議連の会長は山岡氏であり、事務局長はやはりマルチ問題で議員辞職した前田雄吉氏でした。



石破氏:昨日平沢委員が質問しましたが、山岡議員が事務所の秘書に、「事務所の経費が厳しいのでマルチで稼いでくれ」と言った。これに対して、「断じてそのようなことはない」と言った。

事務所の方はそのことについて証人喚問にも応じないということであるようですが、この場で証人喚問やるべきだと思いますが、断じてそのようなことはいっていないと言えますか。

(※注 8日の予算委で平沢氏はこう指摘しています。「私はこれを推測で言っているんじゃないですよ。大臣の事務所の関係者から直接聞いているんですよ。

その事務所の関係者の話では、平成16年、大臣は事務所の関係者に、『事務所の経費が厳しいからマルチで稼いでくれ』ということを言ったんじゃないですか」。

これに対し、山岡氏はいったんは「名誉毀損だ」と息巻くものの、次の瞬間には「ぜひ後ほど、長い付き合いですから、友情を持って、それがだれであるのか教えていただきたい」と泣き落としにかかりました)

山岡氏:私はその必要もないし、そんなことをいった覚えもないんで、平沢委員にもどうなっているのか教えて頂きたいと申しあげた次第でございます。

石破氏:もう一つ、平沢委員の質疑の中で、2008年に開かれましたイベントにおきまして、多忙でありました当時の山岡国会対策委員長がわざわざ式典でご挨拶というよりもこれはもはや講演に近いものだと思いますが。

私、昼休みにビデオを見てみました。その中でなんでこの会に来たかということを山岡議員が述べておられます。すなわち、「自分の事務所の秘書をずっとやってくれていて、大変優秀だった高野さんという方がおられると。

この人はみなさんの仲間で今トップリーダーになっている。その高野さんがみなさんと一緒に頑張っている。そういうこともあって、今日は何があっても来なければならないと拉致されてきたんです」。

まあ、拉致という言葉が正しいかは別として、つまりずっと秘書をやっておられた方がいて、大変に優秀であり、秘書をやめた後、こういうような会に参加され、いわゆるネットワーク商法のトップリーダーになっておられというようなことを述べておられるわけであります。おたずねしますが、この秘書は秘書をやりながら、このようなネットワークビジネスをしていたということでよろしいですか?

(※注 このイベントというのは、「NPサミットコンベンション」とうもので、NPとはマルチの会社の略称だそうです。NP社はこのイベントの3年前に社長以下が脱税で起訴され、その翌年には社長が覚醒剤取締法違反
で逮捕されているとのことです。

ここで山岡氏は「今みなさんのお仕事しているお仕事についてですね、やっぱりちゃんとした国のためになる仕事だということをですね、国の方でもお手伝いしようと、そういうことで、健全なネットワークビジネスを推進する議員連盟というのがありましてね」

「是非ともネットワークビジネスで頑張っていただいて、これはね一人ひとりの仕事ですから口コミなんですよ。信頼関係なんですね」などとあいさつしています。

また、平沢氏によると石破氏が名前を挙げた「高野さん」とは、山岡氏が安田生命から引き抜いて秘書にした人物です。)

山岡氏:私の秘書には兼業を禁止していますから、少なくとも私の知る限りにおいては秘書をしながらしていたとは思っていません。

石破氏:それではこの方に聞けばわかることではございますが、どうも、さきほどのマルチで稼いでくれという話とつなぎあわせますと、秘書をずっとやられて大変優秀だった。

その方が今、トップリーダーとして稼いでいる。今の話でいいますと、大臣の事務所は兼職を禁止しておられるので秘書の在任中はそのようなことは一切やっていなかった。秘書をやめられてこのようなビジネスを始められ、トップリーダーになられた。ということで間違いありませんか。

山岡氏:少なくとも私の事務所で兼業をしているということはないと、私は信じています。どういうことがあったかはその頃確認もしておりませんでしたが、ただ、いずれにしても、お辞めになってからは非常に厳しい病気になって苦労をされているということなので、私が同情をよせていることは事実でございます。

石破氏:事務所によってスタイルは違いますが、大変優秀だったということで、大臣が非常に信頼されていた方だと拝察します。その方が、そういうことをやっていたかやっていなかったか。

汗水垂らして働かなくてはいいとはいえ、これ大変な仕事だと思いますよ。楽してカネ稼いだらこんな苦労しないことはないんであって、そういう方がやっていたかどうかは知らないということをおっしゃっているのですね。やっていなかったとう断言はなされないわけですね。

山岡氏:やっていたかいなかったか確かめたこともありませんし、また、そういう認識ももったことはないとうことです。

石破氏:やっぱりこの方をお呼びしてお話しを聞かなければならんと思います。事務所の経費が厳しいのでマルチで稼いでくれといったことは断じてないとおっしゃっている。来ていただいてお話しを伺いたい。

消費者担当大臣で、消費者に対して、悪徳商法にひっかかってはならないよと啓蒙し、そうした業者に対して警告する立場であります。

このイベントの講演を拝見して、「こんなものに参加してはいけないよ、気をつけようね」というご発言は全然なくて、徳川家康やら織田信長が出てきて結構忙しい話はいろいろあって、「今までのそういうような常識を打ち破れ」と随分おっしゃっていた。

警視庁から出ている文書、どういうようなマルチネットワークビジネス。それはやってはならない。それは、十分啓蒙すべきだと考える。

山岡氏:委員にお願いでありますが、一般の民間人のお名前をここでだすのは是非さしひかえていただきたい。というお願いを申し上げます。私の委員会のことでご迷惑をかけたくないというふうに思っております。率直にいって、いいとか悪いとかそれほど認識が深い、深かった訳ではありません。

(※注 このイベントのDVD映像に関しては、10日の衆院予算委理事懇談会で視聴されることになっています。民主党側も、あまり山岡氏をかばうと一蓮托生になってしまうと切り捨て態勢に入ったのか)

石破氏:担当大臣でいらっしゃるから、全てのマルチが違法といっていないが、委員会やこういうような商法を気をつけなければならないということを言っているわけで。当然知っていなければおかしいでしょう。どういうものがやってはいけないネットワーク。

山岡氏:どういうのかというとですね。特定商方取引法でさだめて、書面交付をきちっとやって、不実のことをつげる行為をしないで、人を威迫したり、誇大広告をしない。こういうことを犯せば違法なビジネスとなる。

石破氏:ネットワークビジネスで一番苦しんでいるひとはどんな人だと思います。参加をして、多くの負債をかかえてどういう状況で苦しんでいると認識している。

山岡氏:そこまでよく認識していなかったし、今、色々と話を聞いてはいますが、いずれにしても、そういうことをなくす健全なビジネスを育成するだということで、私も仮とはいえ、このタッチをさせて頂いている。

石破氏:どういうことで多くの人が苦しんでいる。どういう人達が今、どういうことで苦しんでいるんですか。それは本人が認識していなければおかしいでしょう。どういう人達がどういうことで苦しんでいるのですか。2カ月たっているんでしょう。消費者担当大臣になって。

山岡氏:どういうことでというのは、いずれのビジネスでもいえるかもしれせんが、成功をしないと、たとえば、セールスにおいても販売成績が十分にあがらないで、場合によっては自己負担をしながら、やっている人がいる。こういう人がいるやに聞いていますが、そういう人が苦しんでいるのだと思います。

(※注 私はこれを聞いて、この人は本当にダメだと思いました。マルチ商法を一般の商取引と同一視してみせ、その被害者をうまく成績を上げられなかった人であるかのように言うこの人の資質を疑わざるをえません)

石破氏:そういう人の方が多いのではないですか。成功した人は少ない。違法とか違法じゃないということではありません。多くのノルマを課されて、知人、友人に会員になってくれと頼むから。地方はそうですよ。

高齢者の多い地域がある。義理人情に厚い人がそうかそうかとどんどん入っていく。しかし、ノルマがきつい。借金がかさむ。大勢が苦しんでいるのではないですか。

このビジネスは成功した人よりも苦しんでいる人の方が多いのではないですか。違法じゃないからいいとうい話にはならない。ノルマが高くてイベントが多くて参加させられて、そういうわなにはまらないように仮に健全なものがあるとしたら、ノルマが少なく。大勢の人がそれで苦しんでその解消に努めるのが消費者担当大臣ではないのですか。

山岡氏:特定商取引法の対象になっている業種と例えば、いずれもそう言う傾向がまず親戚からいくとか、ノルマがこなせないとか、そういう話はたくさんあると思いますが、ただ、ほとんどの人が多くの人がそういう状態であるというような報告等はうけていません。

石破氏:それでは、何万という苦情が寄せられているのは一体何なんです。そういう人達が、人情にほだされて多くの負債をかかえて苦しんでいる。多くないからいいという認識は正しくない。救うのが仕事、啓蒙するのが消費者庁の仕事じゃないのですか。

山岡氏:おっしゃるとおり、啓蒙して、情報を提供していく。ただ、何万というが、その中身は一般の問い合わせを含めての数字。それが、四万から一万ぐらいに減っている。

質問総数でいくと、宅地取引不動産関係は、合計で40万きているとか分母もそう言う数字である。そのうちの1万ということで、必ずしも絶対数では、判断しにくいものがある。

いずれにしても、先生がおっしゃるように問題があったり、不正があれば当然厳正に対処していく。そういう立場なので、この違法のない健全な業者からの献金とは思っているが、自発的に全額返したというわけであります。

石破氏:大臣に就任して、そのようなことを達成するのに今まで何をした。

山岡氏:消費者大臣としては、たとえば、この地域の消費者生活センター等々に、行って、色々の報告、相談等々の実情を把握したり、パイオネットにどういう情報が送り込まれていきていると、その中身はどういうものか。そういうことを、消費者関係については行っています。

石破氏:「国としてお手伝いをしたい」と野党の時いっていたわけですよ。それが、与党の時、消費者担当大臣、国家公安委員長。犯罪を取締り、消費者を守るお立場に立たれたわけですよ。

2008年、ついこの間の話ですよ。「国として、このような国のためになるビジネスを応援したい」というふうにおっしゃっておられた方。そう言う方を消費者を守る大臣にし、そして、また犯罪を取締る国家公安委員長にしたということはね、私は、総理の誠実な人柄とは別に、この内閣とは一体何なのかということを思わざるをえない。

適材適所というならば、きちんと、昨日総理はきちんとお答えにならなかったが、なぜ一番適材なのか。民主党さん、国民新党さんにはあわせて400人の国会議員がいる。その中で、一番適材とご判断になったのか。そのことは内閣全体の信用の問題だと思いますよ。

この人をおいて他にいない。余人をもって代え難い。だから判断されたんでしょう。なぜ判断をしたかということを昨日総理はお示しになりませんでした。総理いないが、是非お伝えください。なぜ一番これがいいと判断されたのか。(了)

……平沢氏に話を聞くと、彼はこの問題のポイントとして?山岡氏自身がマルチの広告塔・応援団を務めていた?山岡事務所をあげてマルチにかかわっていた?山岡氏自身がマルチ関連企業の幹部だと言われていて、そこから集金するシステムができていた疑惑がある---ことなどを挙げています。

また、8日の予算委の終了後、国会内で廊下で民主党の重鎮議員とすれ違った際、先方から

「俺だったら『取り締まられる側が取り締まる側になっちゃいけない』と言うな」

と声をかけられたそうです。平沢氏は「政治家がたまたまマルチに手を出したのではなく、マルチの商売人がたまたま政治家をやっているようなものだ」とも語っていました。この問題は、まだまだ闇が深そうであり、自民党は参院に論戦の舞台が移っても追及を続ける構えです。

ただ、この山岡氏をよりによって今の立場に起用した野田佳彦首相はどう考えているのでしょうね。今回の内閣・党役員人事は一般に党内融和を最優先した派閥均衡型人事と言われていますし、私もそうだとは思います。

とはいえ、もしかして、野田首相が私が想像している以上に自信家で、野田政権は何があってもそう簡単には倒れないと確信しているとしたらどうでしょうか。ないとは思いますが、つい考えてしまいます。

その場合、まず、最初に党内融和を演出して、いつ辞任してもかまわないような軽量、または危ない人物を各グループから引っ張って配置しておく。

その上で、いざ辞任となったら、その議員を推したグループの責任を示唆しておいて、派閥均衡に配慮する必要なく自分の意図に合う人物を後任に据える。こうしてどんどん閣僚を入れ替え、野田色の濃い本当の野田内閣を目指す……まさかねえ。だいたい、そんなに民主党に人材豊富とも思えないし。

以前から数々の問題が指摘されてきた山岡氏なんかを国家公安委員長に据えるから、つい穿ちすぎたことまで考えてしまいますね。いずれにしても山岡氏の件は、このままいくと証人喚問にも発展しますし、それを回避しても問責決議は避けられないのではないかと見ています。なんのこっちゃ。

杜父魚文庫
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