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台湾総統選、この土壇場へ来て三つどもえの大乱戦に 宮崎正弘
宋楚諭(親民党主席)が立候補。それでも民進党が有利になったとはいえない。大混戦。2000年状況と酷似する。2000年三月、李登輝引退にともない、台湾の総統選挙は自由投票、米国からの選挙監視団がはいった。

世界中から六百名ほどの記者が台湾に取材にきていた。台湾中がお祭り騒ぎだった。国民党が分裂したため、民進党は「まさか」の勝利を得た。

陳水扁は予行演習のつもりで立候補していたし、野党は国民党に勝てるとは考えていなかった。直前の台北市長選で、陳水扁は現職でありながら馬英九に敗れていたばかりだった。

国民党秘書長だった宋楚諭が、国民党を割って第三党を設立し、立候補した。宋楚諭は「台湾の田中角栄」といわれたほどの実力者だった。

これで漁夫の利が陳水扁に転がり込んで、素人集団「民進党」政権が発足した。長かった国民党独裁に別れを告げ、民衆は歓呼に沸き、勝利集会の現場に筆者もいたが、その興奮は翌朝までつづいた。

2012年1月14日、台湾はまた総統選挙(総選挙も同時に行われる)。これまでの下馬評では現職馬英九が圧倒的に有利とみられた。

第一に国民党の軍資金は枯渇しておらず、党財産はまだ6000億元(邦貨1兆3000億円程度)あり、土壇場でうなるような買収資金となる。

第二に米国も、いや北京さえも現職馬英九を支持している。
第三に台湾マスコミは99%が北京寄り、自由時報いがい中国に敵対的論調は見られない。

第四に台湾財界は大陸に工場進出し、台湾企業六万社。合計百万人が中国に進出している。大陸といざこざがおこるのは困ると思っているので、これも国民党支持になる。

第五に国民党の基礎票とは軍、警察、教員などの公務員。退役軍人らの強力な組織があり、組織的動員力では優勢にある。
 
▲台湾の世論調査は信用できない

これまでの世論調査は数ポイントで蔡英文女史がリードする場面もあったが、台湾のマスコミは世論操作に長けており(つまり国民党系は陣営引き締めのため意図的に馬英九の支持率を低めにだす)、10ポイントほど蔡英文がリードしていないと現実を反映していない。

この接戦状況に宋楚諭が殴り込んだ。政局はがらりと激変。いきなり国民党に不利な状況となったのである。宋楚諭の支持率は10%から11%。このうち、おそらく八割が国民党支持から流れるだろうから、馬英九再選に黄信号がともることとなった。

宋楚諭の立候補に関しては北京からも強い反対圧力があった。これは逆バネとなって、むしろ宋の決断をうながす結果にもなった。

蔡英文率いる民進党は、ふたたび漁夫の利を得られるチャンスが巡ってきたわけだが、それでも勝利に至る道は隘路。

第一に米国は民進党勝利に難色をしめすだろう。
第二に北京は不快感をあらわにして、新しい嫌がらせを始めるだろう。

第三に党内事情から言っても、台湾最大野党の民進党は四つのセクトの寄せ集めであり、党内融和が進むとも考えにくい。あまつさえ台湾独立派の人たちも蔡英文が独立色を薄めていることに苛立ちを強めているので、結束が難しい。

つまり現時点での予測は極めつきに難しい。(注 宋楚諭の「諭」は王扁)

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◆BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ◇ブックレビュー ★
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日本人はまじめすぎるから中国人の荒っぽい人生観に飲み込まれるのだ。歴史は戦争に勝った者がねつ造するに決まっているではないか

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宮脇淳子・監修・岡田英弘『真実の中国史』(李白社、発売ビジネス社)
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嘘で固められた現代中国史が、日本でも広く流布している。嘘も100回言えば真実に聞こえるとヒトラーは言ったが、黄文雄氏は「中国人なら三回で良い」とした。

日本の歴史教科書どころか新聞もテレビも中国の洗脳作戦に引っかかっている。嘘がまかり通る素地は日本人の心構えが希薄な弱点を巧妙かつ老獪に突かれている。

そもそも中国人にとって「歴史の真実」なぁーんて、じつはどうでも良いことであり、ときの権力者が適当にでっち上げ、支配を正当化する道具に有効活用する。

だから中国人は歴史なんぞ、これっぽっちも信用していない。いや、興味がない、と言う方が適切だろう。
 中国人が信用していない「嘘」を日本人が信じているのは皮肉というより、哀れである。共産党の哄笑が聞こえてくるようだ。

宮脇さんは、そうした嘘の蔓延に苛立ち、真っ正面から立ち向かった。

中国の歴史では「日清戦争はなかった」ことになっていた。毛沢東は不名誉な歴史から、日本のことを消すために英国を用い、アヘン戦争がさも大事件のように特筆するというすり替えを行う(近年、江沢民の反日教育がはじまってから日清戦争は「甲午戦争」と呼びかえられ、威海衛沖の劉公島にできた「甲午戦争記念館」へ行くとアヘン戦争から展示があるが、日本が勝ったという記述はない!)。

岩波のジョンストン『紫禁城の黄昏』では大事な箇所がすっぽり省略されていた。岩波の歴史年表では大事な事件を意図的に割愛する。中国ではもっとひどく、あとから年表になかったことを平気で書き加える。ことほど左様に歴史への感覚が異なるのである。

康有為は清朝時代の代表的知識人だったが体制内革新をとなえ、日本に留学、亡命する。大ペテン師=孫文は康有為に日本で面会を求めたが、相手にされなかったのが真実である。孫文を異常なまでに高く評価するのは日本のビョウキと言って良い。

客家出身で無教養のままハワイへ渡り、中国語がまとものしゃべれなかった孫文は、本国の知識人から無視され、軽蔑されていた。

袁世凱は毛沢東による改ざん史観で徹底的に「悪者」扱いされているが、かれが近代史の英雄である、と宮脇さんは言う。

つまり『三国志演義』で不当に悪い評価が固まっている曹操が、じつは時代を画期した英雄であったように、袁世凱の再評価を宮脇さんは試みている。

本物の革命家、国民党の真の創設者は宋教仁である。かれも日本に亡命した知識人で、孫文は、宋教仁が邪魔なので、袁世凱に密告して刺客を差し向けさせ暗殺した。宋は歴史から消された(宋教仁については評者<宮崎>も、何かの著作に詳述した)。

義和団も太平天国の乱も現代史解釈と真相とは巨大な隔たりがある。本書はこれらのひとつ、ひとつの嘘を解明しつつ真実を羅列していく。目から鱗の連続という読者もきっと大いに違いない。
 
ところが日本の左翼知識人等は毛沢東が嘘で固めた中国共産党史をいまも有り難くおしいただき、美辞麗句を並べて追従している「歴史家」の類いが多い。半藤とか、保坂とか、秦とか。

南京大虐殺も慰安婦強制連行もなかった。それを「あった」というのは日本人を心理的に支配し、将来も日本人の情緒をマインドコントロール下におくためである。英米とオランダが中国の歴史観に相乗りしているのも、自らの残虐行為を隠し、自国民の目をそらす為である。

共産党第一回大会は上海で開催された、などというのが嘘の嚆矢。共産党は、陳独秀がつくった。陳独秀は日本留学組の知識人。

陳独秀が日本で創刊した『新青年』は資金源がコミンテルンだと考えられていたが、アメリカ共産党から資金がきていた。軍事組織をもっていなかったので結局、ソ連と組む。毛沢東は北京で陳独秀に論文をふたつ持参して面会したことがあるが、湖南省訛りがつよくて陳独秀は、毛沢東が何を言っているのかさっぱり分からなかったという。

魯迅も「革命」という言葉を日本から持ち帰った(中国語には古来から「革命」はあったが、フランス革命のような概念であらたに意味が付与された語彙として魯迅らが中国に持ち帰ったのだ)。

宮脇さんはこう結論する。「中国は『水滸伝』の世界を考えたほうがわかりやすいかもしれません。要するに、義兄弟と仲良くするというような、自分と組む人間だけで天下を取ろうぜ、それで山分けしようぜという世界」。

そのうえで「見た目が綺麗な言葉とか、ちょっときれいな外側とかを装って、外国のどこかの国と仲良くするだけです。そうなると一見、服が替わっているので近代的に見え」るのだが、「精神としては『水滸伝』と全然変わっていない」。

いまバブルを演出し、その前に株高を演出して、しこたま儲けたカネを海外へ持ち出した共産党幹部らは、不動産バブルでとうに蓄財したカネをスイスや米国やケイマンへ運んだ。バブル破綻に逃げ遅れた人々は、結局「ババ抜きのババをつかまされた人」になるのである。なるほど不動産バブルや利権構造と賄賂という中国経済の本質は、どうみても『水滸伝』の世界である。

杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 08:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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