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記者会見は嘘つき大会 渡部亮次郎
「記者会見は嘘つき大会。会見を基に記事を書いてはいけない」といい続けたのは、NHKで政治記者から会長になったシマゲジこと島 桂次。ならば今どきの記者は記者会見だけを基に記事を書いているから、嘘を報道していることになる。国民がマスコミを信用しなくなっている原因がここにある?

何故、記者会見は嘘つき大会か。

「な、分かるか。記者会見の記者とは不特定多数、何処の馬の骨とも分からぬ奴らを相手に真情を吐露する政治家なんていない。そうだろ。適当に辻褄を合わせて話しているだけ。嘘のつきっぱなしサ。分かるだろう。

それが証拠に、政治家は記者会見の後、必ず小便に行く。人間、嘘をつくと小便をしたくなるものなんだ。だから国会の便所では並んで小便をしながら、本当はどうなんですか、と聴いてみろ。本当はね、と必ず答えるよ」。

私は幹事長時代の田中角栄にこれを試してみてしばしば成功した。本当だった。

島はだから、政治の取材は特に一対一、いわゆる「差し」の取材で得たネタ以外は信じてはならないといい続けた。

島は昭和2(1927)年6月30日、栃木県足尾町(現日光市)に生まれる。44年海軍兵学校に合格。戦後、旧制新潟高校を経て東北大学文学部美学美術史科を卒業。1952(昭和27)年3月、NHKに記者として入局。仙台、盛岡
勤務の後、東京転勤、政治記者となる。

短期間、三木・松村派担当を経て池田勇人派を長く担当。池田を始め大平正芳、鈴木善幸らの他、早くから佐藤派の田中角栄の知遇を得る。

私もNHK記者としては仙台、盛岡、政治部と全く島と同じコースをたどったが、そんなことに気を配る島ではなかった。とにかく当時の首相、池田勇人との仲を誇示し「蚊帳の中に入ってまで話を聞ける」と豪語していた。

しかしあまり法螺を吹くものだから先輩たちに妬まれ、政治部長にはなれず、政治部から追われるように同じ報道局でも政経番組部長に就任した。ここで政治家との距離の近さを踏み台にたちまち出世して行った。

島はいわばその異能ゆえ、国会逓信族に狙われ、最後は追われるようにNHKを去った。しかし「記者会見を信じるな」を始め後輩に遺した「忠告」は数限りない。だが、後輩に当る今の政治ジャーナリストたちが箴言を守っているかと問われれば、竦むばかりじゃないか。

島の残した言葉はジャーナリズムの原点とも言うべきもの。記者会見と、ぶら下がりばかりのテレビ・ジャーナリズムにいつの間にか活字ジャーナリズムが引きずられている。そこに国民のマスコミ不信の根があるように思えてならない。

記者会見もぶら下がりも「絵」にはなるからテレビの編集には好都合だ。しかし、島が指摘したように記者会見に真実が無いとすえれば、視聴者は嘘を聞かされながら真実に裏がいられているにほかならない。

まして「ぶら下がり」に真相があるとは思われない。下がられた首相や政治家は真実よりも言い逃れを並べているだけでは無いか。

18日の産経新聞は野田首相がぶら下がりを拒否したことを批判していたが、新聞こそはぶら下がりに頼ることなく、率先して「差し」に取材の原点を戻す努力をして欲しい。新聞はテレビに隷属して堕落した。国民はそこに失望している。(敬称略)

杜父魚文庫
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