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オバマ大統領はなぜリベラル派に非難されたか 古森義久
オバマ大統領が今回の債務上限の引き上げ騒ぎとそれに続く株式市場の大暴落で各方面から批判されました。とくにオバマ氏を従来、最も強く支持してきたリベラル勢力が今回のオバマ氏の言動に対し、最も激しく怒っています。

その理由はなぜなのか。日本ビジネスプレスの古森義久の連載コラム「国際激流と日本」からの転載です。なお原文へのリンクは以下です。

     http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/18315

                 =======

第1に、この合意にはオバマ大統領が公約のように主張してきた増税がまったく含まれなかった点である。

財政赤字の削減には増税というのが最も直截な方法だと言えよう。オバマ氏は特に年収20万ドル程度以上の高所得層への増税を一貫して主張してきた。オバマ氏の本来の「社会主義カラー」がにじむリベラルの「大きな政府」政策では、膨れ上がる支出のために税収での政府所得を増やすことは当然、というわけである。

特に高所得層から高税率での税金をがっぽりと取って、低所得層の福祉などに回そうという政策は、社会主義にも通じる所得再分配のシンボルでもあった。だが、逆にこの増税こそ、「小さな政府」を主張する共和党側が最も激しく反対した点だった。

第2には、オバマ大統領は当初、債務上限の引き上げだけを求め、政府支出の削減を唱えなかった。だが最終合意は巨額の支出カットによる赤字削減をうたっていた。オバマ氏にとっては「大きな政府」からの明白な後退だった。合意では債務上限の引き上げと赤字の削減とが交換条件のようにリンクさせられたのである。これまた共和党側の主張の大幅な受け入れだった。

第3には、民主党リベラル派の一部が強く求めた新たな政府支出による景気刺激策などを一切、導入しなかった点である。前述のクルーグマン氏らは今の米国経済の停滞には政府による再度の巨額な景気刺激策を推奨していた。だが、この提案にオバマ大統領はあっさりと背を向けたのだった。

こうした諸点はオバマ大統領がいずれも「政府の役割や支出はできるだけ少なく」という共和党側の「小さな政府」の主張に押されて後退した結果のように見えた。オバマ氏はだから本来の支持母体のリベラル派からは今「右旋回」とか「背信」と非難されるようになったのだ。

大統領は不眠不休なのか、それとも休養十分なのかオバマ大統領のリーダーシップ不足も指摘された。

この危機への対処、そして解決策としての合意のまとめに、オバマ大統領はどのように動いたのか。議会側との協議が大詰めを迎えた7月末に面白い現象が起きた。(つづく)

杜父魚文庫
| 古森義久 | 05:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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