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日本人のお墓を中国国内に建てるとは何事かと  宮崎正弘
反日カルト「保釣連合会」が破壊工作を開始か。中国黒龍江省ハルビン市方正県。ハルビンからバスで二時間ほどの距離だが、ここが有名な「方正マフィア」の出身地。

日本の残留孤児がもっとも多い。偽残留孤児の親戚も夥しい。街を歩いて驚かされたのは、看板に日本語が並記されていたことだった。

方正県の中心から車で十五分ほど郊外に大規模な陵墓がある。満州開拓団の犠牲者を祀る「日本人公墓」があり、ここを「日中友好園林」とも呼称している。敷地の半分は中国人の墓地で、豪華な墓石がならんでいる。
異変が起きた。8月4日午後三時、尖閣奪還をさけぶ狂信的排外主義カルト=「保釣委員会」の五人が北京からやってきて、「侵略軍日本の墓地をまつるとはなにごとか」「中国人をなめているのか」と叫び、墓園を破壊しようとしたのである。

そもそも日本人公墓が建てられたのは最近のことであり、縦3・8メートルの祈念碑、周辺には残留孤児育ての親たちへの感謝碑もあり、増築がなされていた。

とくに2011年7月28日に犠牲者250名の日本人の名前を新しく石碑として建て、除幕式には瀋陽総領事の松本盛雄が出席した。

発端はネット世論だった。ひとりの反日分士が日本人墓地問題を投稿し、反日に火がついた。テレビでも「新聞1プラス1」という番組が批判的に取り上げた。

はじめて方正県に日本人公墓があることを知った反日カルト五人が北京から急いで方正県の墓地に駆けつけた。
尾行してきた(らしい)公安により警官隊五十名が忽然と現れて、反日カルト過激派を排除した(博訊新聞網、8月5日)。

▲政敵の墓を暴き、死体に鞭打つ中国人ゆえに

ネットでは日本人の墓をまつるのは日本の軍国主義を礼賛すると同義だとか、まったく歴史に無知な投稿がめだつ。

「保釣連合会の五人は壮士である」「歴史に残る勇士である」とかのトンデモ投稿も多い。

日本人およそ五千名が祀られる公墓は、1945年に満州開拓団があちこちから方正県に集合し、この地でさらに五千人が死亡し、その骨を集めることは二十年間禁止された。中国人は政敵の墓を暴き、死体を掘り出して鞭打つ、爆破する習慣があるため、日本人の暮礼に関しては、まったく理解がない。

次の反日カルトの目標は、この日本人墓地破壊におかれたかも知れない。

▲方正マフィアと日本への移住組

方正マフィアと日本人墓地について筆者は拙著『上海バブルは崩壊する』、2010年、清流出版)のなかで既に次のように書いている。

(引用開始)「『残留孤児』と言えば黒竜江省と相場がきまっていたがその内実の詳細を調べるとハルビン近郊の「方正県」がトップだ。前々から奇妙な現象と考えてきた筆者は(2010年の)四月から五月にかけての黄金週間を利用して実際に黒竜江省の方正県に行ってみた。

ハルビンからぶっ飛ばして二時間半ほど。田舎町なのに異様な光景が飛び込んできた。金持ちがリムジンを疾駆しているのではない。走っているタクシーもぼろぼろ、しかし相乗り。異様と思える光景は町の看板が殆ど日本語併記だったことだ。「六本木の味うま」「くつろげ味」「したし味」とか、意味不明の表現も多いが、どうしてこの方正県だけが?

郊外に中国でおそらく唯一例外の日本人墓地がある。そうだ。満州帝国が潰え、ソ連が侵攻してきたとき、開拓民が一斉にハルピンをめざし逃避行を始めた。方正県は桂木斯、鶴岡、牡丹江などからの通過地点だった。だから引き揚げ途中で餓死したり、ソ連兵に殺されたりした犠牲者を祭る日本人墓地は五千坪ほどの敷地、西麻山自決事件(四百数十名の日本人開拓団がソ連軍を前に集団自決した)で犠牲となった日本人も合同埋葬されている。

日中国交回復以後、日本の政策の中心に日本人残留孤児さがしが国をあげて行われたことはご記憶だろう。相当数の「孤児」がDNA検査などでわかり、日本の親戚に引き取られた。その後、残留孤児の「育ての親」「その親戚」が(日本に)やってきたが、一部には戸籍をでっちあげて日本に渡った。その数およそ十万。そのうち四万人から五万人が方正県出身なのである。かれらがいつの間にか、池袋に進出していたのだ」。(引用止め)
    
杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 13:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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