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中国の「互恵」は互恵ではない 古森義久
中国の海洋での強引な領有権の拡大主張が東南アジア諸国を揺さぶっています。そんな際に中国がいつも同時に打ち出すのは「互恵」の標語ですが、その真の意味はなんなのか。

(ベトナムでの反中デモ)中国は日本に対しても関係全体を「互恵」と規定することがよくあります。一方、日本側も対中関係は「互恵」だと唱えることもあります。そんな言葉の本当の意味を考えるべきでしょう。                          
<<【緯度経度】ワシントン・古森義久 中国の「互恵」は一方的>>

中国の南シナ海や東シナ海での軍事がらみの攻勢的な動きが関係各国の神経をぴりぴりとさせている。南シナ海では中国の艦艇がベトナムの探査船のケーブル を切断したとか、フィリピンの資源調査船の活動を妨害したという報道が流れる。なにしろ中国は国内法を拡大して、南シナ海の全域を自国の領海扱いしている のだから、他国との摩擦は避けられない。

しかし当の中国は、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で梁光烈国防相が自国の行動はあくまで「相互の尊重」や「互恵」の原則に沿う平和的発展にすぎないと、宣言した。「相互の理解や信頼の増進」も原則なのだともいう。なかなか響きのよい言葉の羅列である。

だが中国がよく使うこの種の標語は誤解してはならないと、中国の軍事研究では全米でも屈指のラリー・ウォーツェル氏が語った。同氏は米国議会の超党派の諮 問機関「米中経済安保調査委員会」の10年来の委員であり、委員長も務めてきた。米陸軍の軍人出身で北京の駐在武官でもあった。

1989年6月の天安門事件では、現地にあって人民解放軍部隊が民主活動家たちの弾圧に動員されていったプロセスを細かく視察していたという。

そのウォーツェル氏はこの5月に中国軍の陳炳徳総参謀長が米国を訪れた際の展開を比較としてあげた。同総参謀長は米軍のマイケル・マレン統合参謀本部議長 との会談や共同会見ではまず米中両国間の「相互の尊重」「互恵」そして「相互の理解と信頼」と、まさに梁国防相が東南アジア各国にアピールしたのとまった く同じ言葉を放った。

だが陳総参謀長はその後すぐ言葉を続け、米国の台湾への武器売却を非難した。米軍が中国のEEZ(排他的経済水域)内部で中国への偵察活動を実施していることも糾弾した。

「互恵」などとは夢にも思えない厳しい語調だったため、米側は戸惑った。だがウォーツェル氏は、米側の当惑は中国式修辞を誤解した結果だという。

同氏によると、中国側にとって「相互の尊重」や「互恵」は、米国が台湾への武器売却や中国への偵察など中国側が反対する行動を停止するという意味である。 一方、米側が中国に台湾への武力行使宣言の撤回や、国際的に認められたEEZ内での軍事偵察の許容を求めることは含まれないという。

米国が台湾に武器を売るのは中国が台湾への武力行使の可能性を宣言しているからで、「相互尊重」を貫くなら米側が中国に武力不行使を求めてもよいはずだが、中国側はそれを認めない。

ウォーツェル氏はさらに「米軍の対中偵察活動は国際的に認められたEEZ内部での動きなのに中国はそれを一方的に禁止している。米国がその禁止に従うことが中国の主張する『相互の尊重』となる」と述べ、「中国のいう相互は実は一方的なのだ」と結んだ。

杜父魚文庫
| 古森義久 | 18:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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