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秋田に無いクスノキ(楠) 渡部亮次郎
毎日、散歩する猿江恩賜公園は貯木池の埋立地だ。そこに沢山のクスノキが植られている。「ウィキペディア」によれば、この木は京都大学の木でもある。東京大学の木が公孫樹であるように。

また自治体でもこの木を象徴としているところが極めて多い。殆どが関東以西だ。

自治体・大学の木 県の木  兵庫県佐賀県熊本県鹿児島県

市・特別区の木 群馬県:藤岡市

東京都:大田区、江戸川区、調布市
神奈川県:平塚市
静岡県:富士市、磐田市
岐阜県:大垣市
愛知県:名古屋市、豊橋市、刈谷市、西尾市、蒲郡市、東海市、尾張旭市、高浜市、岩倉市、田原市

三重県:四日市市
滋賀県:長浜市、守山市
京都府:八幡市
大阪府:岸和田市、池田市、吹田市、泉大津市、守口市、富田林市、河内長野市、和泉市、門真市、摂津市、東大阪市、泉南市、四條畷市

兵庫県:西宮市、伊丹市
奈良県:五條市、御所市、葛城市
和歌山県:和歌山市
岡山県:倉敷市、津山市
広島県:広島市、福山市、三原市
山口県:下関市、宇部市、周南市

香川県:善通寺市
愛媛県:今治市、新居浜市
高知県:宿毛市

福岡県:福岡市、飯塚市、筑後市、中間市、小郡市、宗像市、太宰府市
長崎県:島原市
大分県:別府市
宮崎県:宮崎市
鹿児島県:鹿児島市、鹿屋市、姶良市

行政区の木  愛知県:名古屋市港区、南区
大阪府:大阪市淀川区

町の木 千葉県:香取郡神崎町
神奈川県:足柄下郡真鶴町
愛知県:知多郡東浦町、武豊町
大阪府:三島郡島本町、泉北郡忠岡町、南河内郡太子町
島根県:鹿足郡津和野町
広島県:安芸郡府中町、海田町
山口県:阿武郡阿武町

徳島県:板野郡藍住町
福岡県:糟屋郡宇美町、新宮町、遠賀郡岡垣町、鞍手郡鞍手町、京都郡
苅田町、築上郡築上町
長崎県:西彼杵郡時津町、東彼杵郡東彼杵町
大分県:玖珠郡玖珠町
鹿児島県:曽於郡大崎町、肝属郡肝付町

村の木 大阪府:南河内郡千早赤阪村

大学の木 京都大学

茨城県以西の木だそうだ。秋田県には生えていない木だから上京後、初めてお目にかかった樹木様なのである。

■クスノキ(樟、楠、Cinnamomum camphora)とは、クスノキ科ニッケイ属の常緑高木である。一般的にクスノキに使われる「楠」という字は本来は中国のタブノキを指す字である。別名クス、ナンジャモンジャ(ただし、「ナンジャモンジャ」はヒトツバタゴなど他の植物を指して用いられている場合もある)。

食用となるアボカドや、葉が線香の原料となるタブノキは近縁の種である。幹は幹周が10m以上の巨樹から、1m以下のものまで存在する。単木ではこんもりとした樹形をなす。

木肌は綿密で、耐湿・耐久性に優れている。葉はつやがあり、革質で、先の尖った楕円形で長さ5〜10cm。主脈の根本近くから左右に一対のやや太い側脈が出る三行脈である。その三行脈の分岐点には一対の小さな膨らみがあり、これをダニ室という。4月末から5月上旬にかけて大量に落葉する。

5月から6月にかけて、白く淡い黄緑色の小さな花が咲く。10月から11月にかけて、直径7〜8mm程度の青緑色で球形の果実が紫黒色に熟す。鳥が食べて種子散布に与るが、人間の食用には適さない。中には直径5〜6mm程度の種子が一つ入っている。

各部全体から樟脳の香りがする。樟脳とはすなわちクスノキの枝葉を蒸留して得られる無色透明の固体のことで、防虫剤や医薬品等に使用される。カンフル注射のカンフルはこの樟脳を指しており、“camphora”という種名にもなっている。

世界的には、台湾、中国、ベトナムといった暖地に生息し、それらの地域から日本に進出した。(史前帰化植物)

日本では、主に、本州西部の太平洋側、四国、九州に広く見られるが、特に九州に多く、生息域は内陸部にまで広がっている。生息割合は、東海・東南海地方、四国、九州の順に8%、12%、80%である。人の手の入らない森林では見かけることが少なく、人里近くに多い。とくに神社林ではしばしば大木が見られ、ご神木として人々の信仰の対象とされるものもある。

全体に特異な芳香を持つことから、「臭し(くすし)」が「クス」の語源となった。「薬(樟脳)の木」が語源とする説もある。

またそのことや防虫効果から元来虫除け(魔除け:アジア圏では古来から虫(蟲)は寄生虫や病原菌などの病魔を媒介すると考えられていた)に使われたくす玉(楠玉)の語源であるという説もある。

材や根を水蒸気蒸留し樟脳を得る。そのため古くからクスノキ葉や煙は防虫剤、鎮痛剤として用いられ、作業の際にクスノキを携帯していたという記録もある。また、防虫効果があり、巨材が得られるという長所から家具や飛鳥時代の仏像にも使われていた。

枝分かれが多く直線の材料が得難いという欠点はあるが、虫害や腐敗に強いため、古来から船の材料として重宝されていた。古代の西日本では丸木舟の材料として、また、大阪湾沿岸からは、クスノキの大木を数本分連結し、舷側板を取り付けた古墳時代の舟が何艘も出土している。

その様は、古事記の「仁徳記」に登場するクスノキ製の快速船「枯野」の逸話からもうかがうことができる。室町から江戸時代にかけて、軍船の材料にもなった。

クスノキの葉は厚みがあり、葉をつける密度が非常に高いため、近年交通騒音低減のために街路樹として活用されることも多い。

クスノキの葉に2つずつ存在するダニ室にはクスノキにとって無害なフシダニの一種が生息している。ダニ室で増殖したフシダニは少しずつダニ室の外に溢れ、これをダニ室には侵入できないサイズの捕食性のダニが捕食することでクスノキの樹上には常にフシダニ捕食性のダニが一定密度で維持されている。

このダニ室を人為的に塞いでダニ室のフシダニやこれを捕食する捕食性のダニを排除すると、クスノキにとって有害な虫えいを形成するフシダニが増殖し、多くの葉がこぶだらけになることが知られている。従って、クスノキの葉のダニ室はクスノキに病変を引き起こすフシダニの天敵の維持に役立っていると考えられている。(「ウィキペディア」)

杜父魚文庫
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