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森元首相 内閣不信任案で「政治空白」回避せよ 古沢襄
森喜朗さんの”政局観”が産経新聞に出ている。最近は途絶えているが、森氏との付き合いは四十年以上になる。総理大臣としては散々マスコミに叩かれたが、幹事長など党務が長かったので、政局観は意外と常識的で的確である。

小沢一郎、亀井静香、渡部恒三氏らと定期的に会合を重ねていた。その意味では旧世代、古いタイプの政治家だから、とくに森氏は義理・人情にこだわる。それが新しいタイプの若い政治家とは合わない。清和会を脱会しているが、福田康夫氏狂いといわれるくらい福田氏を評価し、その反動として安倍晋三氏に対する点が辛すぎるところがある。

若い政治記者たちからすれば、過去の政治家がいまさら何を言う!と反発するのだろうが、そうは言わずに森政局観を聴いた方がいい。

菅首相の退陣論については「三木首相時代の”三木降ろし”を知っているからね。辞める気のない首相を交代させるのは大変なんだよ」という。

民主党の反小沢グループがやっている「総調和の会」で、両院議員総会での代表解任動議には、「あまりよい手とは思えない」とその効果を疑問視している。やるなら内閣不信任案しかない・・・この点では小沢氏と見方が一致している。しかも「まあ僕はいけるんじゃないかなと思っている」という。

「いけるんじゃないかな」というのは、後の仕組みによりけりなのだろう。森氏の福田康夫氏狂いが出て福田カードでは内閣不信任案は覚束ない。仙谷由人カードならどうなるか?内閣不信任案が可決されても、仙谷首相ということでは、自民党が納まるまい。

一時、噂された谷垣首相・仙谷副総理の大連立構想がふたたび俎上にあがるかもしれない。

まったく違う発想だが期間限定の”与謝野馨暫定首相”という声もある。菅民主党代表、谷垣自民党総裁がそのままの「足して二で割る」折衷案。まあ、与謝野首相では民主党も自民党も納まるまい。

ということで森氏の「いけるんじゃないかな」は難問山積。よほどの”ウルトラC”が出ないかぎり内閣不信任案も難しいとみるが、さてどうなのだろう。

<思えば村山富市元首相は偉かったな。阪神大震災で初動が悪かったとずいぶんマスコミにたたかれたけどそんなことなかった。決断力もあった。小里貞利さんをすぐに震災対策担当相に任命して現地で陣頭指揮を執らせ、自分は首相官邸でドンと構えてね。首相が被災地でパフォーマンスする必要なんてないんだよ。被災者のみなさんに迷惑をかけるだけじゃないか。

村山さんは就任直後の衆院本会議で自衛隊合憲と日米安保堅持を明言したでしょ。僕はすぐに官邸にお礼に行ったんだけど「首相と社会党委員長とどちらが大事だ。聞くまでもないじゃろ」って。立派だったよ。

それと菅直人首相を比べちゃ失礼だけど。歯がゆいよね。日本国の下落ですよ。内政も外交も…。

民主党の人たちは個々を見ると個性もあり立派な人も多いんだよ。でもチームワークがない。まだ完全なチームになってないのに「何とか枠」で春の選抜に出たって感じかな。

平時ならそれなりにやっていっただろうけど、東日本大震災という大アクシデントが起きたら政官民一体でやらなきゃならんでしょう。それを「政治主導」と言って役人をバカにして今頃になって助けを求めてもね。会議をいっぱい作っても解決しませんよ。

まあ、政治主導は多分に小沢一郎元代表の趣味があったのかな。破壊の趣味。小選挙区制、二大政党、官僚の答弁禁止−。理想は理想でいいんですよ。でも彼のやってきたことはみんな裏目に出てるじゃない。

厳しい言い方だけど、今の内閣が存続すること自体が「政治空白」なんですよ。与野党含めて「菅さんじゃダメだ」って言ってるんでしょ。だったら辞めてもらうのが一番となる。それならばどうするのか。

自民党若手は参院で首相の問責決議をやろうと言ってるけど菅さんが無視したらどうするの。現に福田康夫、麻生太郎の両元首相も無視したじゃない。それで震災関連法案を次々に出されたら参院は無視できますか。「野党は何やってるんだ」になっちゃうよ。だから問責はベストじゃない。

民主党の「総調和の会」がやっている両院議員総会での解任動議って言うのもね…。「うちの会社は社長が悪い、製品が悪い」って社員が騒いで世間はどう思うかな。あまりよい手とは思えないよね。

僕は昭和50年代初頭の三木武夫首相時代の「三木降ろし」を知っているからね。辞める気のない首相を交代させるのは大変なんだよ。しかも時間をかければそれこそ政治空白を生む。さっとやることだ。わかりやすい方法でね。

つまり内閣不信任案しかないでしょ。平成23年度1次補正予算案は成立させる。内容に問題はあるけど被災地のみなさんに迷惑をかけちゃいけないから協力してもよい。

その代わり、それが終わったら自民、公明両党が責任をもって不信任案を出す。5月末の仏ドービル・サミットもきちんとした人が首相になって行く方がいいんじゃない。

「否決されたら信任されたことになる」と心配する人もいるけど、その時はその時だ。それが民主主義のルールでしょ。

まあ僕はいけるんじゃないかなと思っているけど、少なくとも民主党にヒビは入る。それは大きいよ。自民党に選択の余地ができる。もしかしたら参院もよりねじれる方向に変化するかも知れない。だからやっぱり大きな変化を示す時だと思うよ。

こんなこと言うと「小沢さんと組むのか」と勘ぐる人がいるけどまったく別次元の話。そもそも僕は何度も裏切られた人間だ。大連立だって反対なんですよ。前の大連立話では頼まれて小沢さんと福田さんの間に入ったけどもう懲りた…。

それに小沢さんは表舞台に出ようとは思ってませんよ。言葉はよくないけど『座(ざ)敷(しき)牢(ろう)』のような立場に置かれてるんだから。若い人は「小沢さんは常に日の目を見ようとする」と考えているかも知れないけど、そんな人ではない。

内閣不信任案が可決されれば首相指名では自民党は谷垣禎一総裁を当然推すことになる。もしかしたらどの候補も過半数に届かないかもしれないね。そうなりそうだったら与野党が真剣に協議して新しい首相を決めればいい。1年間の期間限定で与野党みんなが話し合いのテーブルについて震災復興策を進めていけばいいじゃない。

大震災の影響ですぐに解散はできない。それに「1票の格差」訴訟で最高裁大法廷が「違憲状態」と判決を下したでしょ。選挙制度だって超党派で話し合わなければならないんだよ。

とにかくもう政治空白は許されないんだからオールジャパンでやるしかない。でないとわれわれは死んでも死にきれないよ。(石橋文登、赤地真志帆)>

杜父魚文庫
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