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「グアンタナモ・ファイル」(その2) 宮崎正弘
ウィキリークスの暴露全容、拘束されたタリバン、アルカィーダ容疑者の横顔と、その衝撃度。

4月25日、ホワイトハウスは正式にウィキリークスの情報漏洩を非難した。しかし、オバマ政権の困窮を横目にウィキリークスの暴露が続く。グアンタナモ・ファイルには下記のような容疑者が含まれていた。

アブ・ズバイダハ(40歳)はパレスチナ人。この男はアルカィーダ幹部らの個人情報や通信手段に詳しく、次の攻撃目標、たとえばホワイトハウス、各国の大使館、米軍基地、米軍艦船からタイ、フィリピンで米兵が集まるナイトクラブのリストなど。CIA工作員のダブル・スパイの可能性があったため四年半、勾留された。

アハメド・ウマール・アブドラ・アルーヒキミ(40歳)はオサマ・ビン・ラディンのボディガードだった。イェーメン国籍。トラボラ渓谷で拘束され、いまもグアンタナモ基地に勾留されている危険人物。911実行未遂容疑もある。釈放されたら「ただちにアルカィーダの細胞を再建する」と公言している。

ヤセル・タライ・アルーザハラニ(年齢不詳)はサウジアラビア国籍。グアンタナ基地で三人が一斉に首つり自殺をした“事件”がある(06年六月)。そのうちの一人。係官に「911を忘れるな」と言って笑った。取締官につねに敵対的だった。

この自殺は「戦争の延長」という位置付けをされ、拘置所内で高く評価される始末。その後、07年と09年にも自殺者がでたが、ウィキリークスの暴露まで、これら自殺者の横顔に関する情報はなかった。

モハンムド・ナシム(49歳)、アフガニスタン人。二年の拘束後、アフガニスタンへ移送され、釈放された。なぜならナシムの発音がアルカィーダ幹部の名前と似ていた。ところが、この人物はただの農民で、字も書けず、軍事知識ゼロ。ジプシーと移動中に米軍の取り調べを受ける。まったくの誤認拘束であることが証明された。

モハンムド・アルー・カハタニ(35歳)はサウジアラビア国籍。カハタニは9・11テロ実行犯として米国へ入国を試みたが、失敗した。オンタリオ空港から全米各地のアルカィーダ幹部と接触を試みようとしていた。現在も拘束中。

タリク・マームド・アハメド・アルーサワハ(53歳)は三重国籍。エジプト生まれでボスニアとヘルツェゴビナ国籍をもつ。サダト暗殺事件直後「ムスリム同胞団」のメンバーとして逮捕歴があり、その後、アルカィーダのメンバーとして小型爆弾、とくに靴にしかける超小型爆弾の開発に従事していた。取り調べに対しても爆弾の偉力を自慢し、反省の色まったく無し、現在も拘束中である。

なお、これらのファイルはウィキリークス以外の情報源からもニューヨークタイムズにもたらされた2002年二月から09年一月までの記録。しかしアルカィーダの最高幹部らの機密ファイルは、ウィキリークスも入手していないと言う(ヘラルドトリビューン、2011年4月26日付け)。

杜父魚文庫
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