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行き詰まる菅政権、攻勢強める自民  古沢襄
政界では統一地方選について二つのことがいわれてきた。一つは地方選挙は国政選挙とは違うということだ。主として地方選挙に敗れた政権党側が使ってきた言葉。今度の統一選前半の戦いで敗北した民主党の岡田幹事長が「地方選挙なので、直接政権への批判と受け止めていない」と早速使っている。

事実は異なる。国政選挙になれば手足となって働くのは地方選挙で勝ち上がってきた地方議員なのである。市町村会議員を底辺として県会議員までピラミット型の選挙組織が国政選挙でものを言う。そのうえで、その政党に追い風が吹けば圧勝も夢ではない。

もう一つは統一地方選が終われば地方議員たちが”一休み”するので、直後の国政選挙は油断できないということである。亥年にめぐってくる統一地方選の後の夏の参院選では番狂わせがあるというジンクスを選挙データをもとにして言ったのは朝日新聞政治部の石川真澄氏であった。

つまりは統一地方選の後の夏の国政選挙では、組織力よりも政党に吹く風が大きく影響するということである。無党派層という浮動票を獲得する選挙戦がものを言う。

民主党政権は統一地方選の結果をみて、前半ではあるが総選挙は当分の間は出来ないとあらためて思い知った筈である。組織面でもムード面でも最悪の状態で国政選挙を出来る筈がない。

そこから出てくる結論は「統一選が終われば自民、公明両党は大連立へ軟化する」という期待であろう。しかし統一地方選で勝ち進んだ自民、公明両党が大連立へ軟化する兆しはまったく見えない。むしろ菅首相の退陣要求が強まると予想される。

<統一地方選での菅政権の敗北は東日本大震災の復興策をめぐる国会運営にも影響するのは必至だ。野党との窓口役となる岡田克也・民主党幹事長の地元の三重県知事選でも敗北し、政権の行き詰まりも覆いようがない状況だ。自民党は「大連立」を棚上げし、首相退陣要求を強める構えだ。

「地方選挙なので、直接政権への批判と受け止めていない」。岡田幹事長は11日未明、党本部で記者団に強がった。だが、その強気とは裏腹に菅政権の行き詰まりはいよいよ深刻だ。

これまで「震災対応」の一点で野党に協力を求め、持ちこたえてきたが、統一選の敗北で野党各党は対決色を強める。民主党幹部の間にあった「統一選が終われば自民、公明両党は大連立へ軟化する」という楽観論は風前のともしびだ。

自民党の石原伸晃幹事長は10日夜、「国民の信を失った政権の政策が本当に国民のためになるのか」と政権批判のトーンを上げ、大連立について「信頼関係ができていると思わない」と突き放した。首相が出席する18日の参院予算委員会の集中審議でも、自民党は原発事故対応などについて厳しく追及する構えだ。公明党の山口那津男代表も10日夜、記者団に「民主党と連立を組むのは難しいと思う」と明言した。

菅政権は「復興構想会議」「復興対策本部」など、復旧・復興への道筋やビジョンを描く会議を相次いで立ち上げる。4月中には、がれき撤去や仮設住宅建設、壊れた漁港や道路の復旧などに充てる総額4兆円規模の第1次補正予算案を編成。5月の大型連休前後の成立を目指し、「週明けにも与野党間の協議を始めたい」(民主党国対幹部)考えだ。

だが、統一選で敗北したうえ、岡田氏も三重県知事選を落とし、復興への青写真を実現する推進力は乏しい。自民党幹部は「岡田氏も国民からノーを突きつけられた」と語り、交渉窓口としての当事者能力を疑問視する。岡田氏は11日未明、「党勢を立て直すために努力したい。辞任は考えていない」と語ったが、連立を組む国民新党幹部すら「岡田氏はもう交代しないともたない」と見る。

石原氏は「復旧についてはこれからも手をさしのべる」と語っており、協力姿勢は示すが、補正予算にどんな財源を充てるかをめぐってはなお政権との間に差があるなど、合意にめどは立っていない。今後の補正予算編成作業では、菅政権は野党から大幅な譲歩を求められる可能性が強い。

仮に、第1次補正予算のハードルを越えても、直後から本格的な復興に向けた第2次補正予算編成に向けた与野党協議が控える。「復興基本法案」や20本程度の特別措置法案の審議をにらみ、野党が財源確保を大義名分に民主党のマニフェスト撤回を迫り、さらなる攻勢に出てくるのは必至。終始、野党ペースの復興策づくりを強いられる可能性もある。 (朝日)>

杜父魚文庫
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