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賄賂、美女、豪邸、海外資産? 宮崎正弘
中国新幹線プロジェクトのボス=劉志軍(鉄道部長)が失脚。日本の新幹線そっくり、すでに7000キロは国家最大の利権でもあった。

中国の鉄道部長といえば、嘗て孫文が就任した重責。鉄道大臣。2003年以来、この鉄道大臣のポストにあった劉志軍は、幸運にも降って湧いた新幹線プロジェクトの責任者に抜擢され、それに群がる業者の接待攻勢を受けた。

賄賂、美女、豪邸、海外資産?

年初来、取り調べを受けていた「容疑」とはちっぽけなもので、山西省の石炭輸送に便宜を図ったとか、なんとか。24日、正式に劉は職を解かれた。

新幹線工事の手抜き、技術の盗取、関連機材入札の便宜など、これから共産党上層部との癒着が捜査されるだろうが、真相が明らかになることもないだろう。 

劉志軍は湖南省人、鄭州の鉄道工を振り出しに刻苦勉励努力して、地区の当委員会書記、苦学して鉄道学院にも学び、中国の新線建設を担当して出世した。58歳。

辛亥革命で「臨時大統領」に奉られた孫文は袁世凱にポストを奪われて翌年から、「鉄道大臣」となった。列車の貴賓室に乗ることに無上の喜びを見いだした孫文にあやかろうとしたのだろうか。

この劉志軍失脚のニュースは日本の新幹線関係者に、衝撃をあたえたか、欣喜雀躍となったか?

参考資料 中国新幹線建設の現状と予定
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既設開通済み<新線、新駅>
  Aクラス(250キロー350キロ)
  北京南―天津―塘古(北京―天津は30分)
  北京西―保定―石家荘(115分)
  上海虹橋―南京(73分)
  広州南―武漢(三時間16分、968キロ)
  鄭州 ―西安(118分)
  成都 ―重慶(119分)
  福州 ―アモイ(88分)
  上海虹橋―杭州(53分)
     (時間はノンストップ和諧号の場合)

  Bクラス(200キロー250キロ、多くが新線)
  石家荘―安陽―鄭州
  天津―済南―青島
  杭州―寧波−台州―温州―福州
  広州東―深せん(10分おき)
  武漢―南京(北側直線の新線)ほか。

2012年開通予定(合計13000キロの新幹線網、中期目標達成)
  北京―上海(大動脈。すでに敷設工事完了。2011年秋開業)
  大連―ハルビン(満鉄亜細亜号ルート。2012年開業か?)
  海口―三亜(海南島縦断。13年から15年の予定)

(これらプロジェクトのすべてが鉄道大臣の管轄下にある。この表は宮崎作成(C)。

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(読者の声1)中国山東省の青島市に在住のものです。貴誌3250号の「読者の声」に、中国内陸部に在住されている方からの情報提供が掲載されているのを見て、こちらの情報もお伝えすることができればと思いました。

青島では先週の日曜日、市内で特に大きなデモが起きたという情報はありませんでした。ただ私の仕事上、市内のスーパーマーケットをくまなく見て回ることがあるのですが、その際、大部分の大型スーパーでは、エントランス、或いは正面の広場部分に臨時の移動交番が設置されていたり、移動交番がない場合は、警察官が常時監視体制をとっています。

大型スーパー以外の公園(広場)なども同様のようです。今週も週末に近づくにつれて警備が増員されているように感じます。

ネット関係では、中国語の検索サイトを使うと「ジャスミン」関連のキーワードは完全にブロックされています。加えて先日からyahooブログが閲覧不可となり、今日からアメーバブログもアクセス不可となりました。

宮崎先生からの情報同様、三橋貴明さんのブログも楽しみにしていたので、ついに見られなくなってしまいました。以上、山東省青島からの情報提供です。(HS生、在中国)

(宮崎正弘のコメント)青島はカルフール(家爾富?でしたか。中国名は)が一番の規模、日本のスーパーも数店ありますよね。青島はじつに美しい街で、ビールも本場だし、シャングリラホテルもあれば、世界の一流ホテルが競合、日本人も相当多い筈ですね。

その昔、グロリアホテルのバアにボトルを置いていたことがあります。早稲田の後輩が偶然、青島へ行くというので、そのボトルを飲めと言うと、後日連絡があり、「ちゃんとありました。全部飲みました」と報告がありました(苦笑)。

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●毎日一行◎ 中国のジャスミン革命集会(20日)北京会場に米大使がいた!
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(読者の声2)広東省工場勤務者です。初めて投稿いたします。用語検索について一言。貴誌前号の記事で「百度」検索のお話しがありましたが,小生も一昨晩、偶然「ジャスミン」、「茉莉花」の2つのキーワードで検索をかけておりました。

結果「Google Japan」ではどちらもページ表示されず、「Yahoo Japan」ではどちらも表示がされました。ネット環境は喫茶店内の無線LANです。

以前、胡錦寿がステルス機のデモについて知らされていなかった件が暴露された際は、「文民統制」が「Google Japan」と「日本語 Wikipedia」で「検索不能」となっており、思わず笑ってしまいました。

国内向けに都合の悪い言葉を規制すればするほど、国外に対しては何が自国の弱みかを浮かび上がらせてしまうという結果となっております。

当地ではよく検索不能になっている言葉に出くわしますが、上記以外にもどんな言葉がかの国を恐怖させているのかを垣間見る事が出来ます。(華南太郎)

(宮崎正弘のコメント)「カダフィ」「リビア」などは「百度」(中国最大の検索エンジン)では如何でしょう? 華南のネットカフェの実情がなんとなく理解できました。

  ♪

(読者の声3)中東民主化暴動がエジプトからリビアやイランへ飛び火する中、米国では各インテリジェンス機関がこれらを予測出来なかったという事で批判を浴びているようです。ま、当然でしょう。

この様になって来ると、それこそ単純に「各国情報機関を超える」国際機関フリーメーソンリー陰謀や神の手による黙示録預言でも信じられる様な人が最も強い(笑)。

尤もこのフェイスブック・ツイッター革命はインターネットや動画携帯が普及した時点でセットされていた時限爆弾が中東に於いて現在発火したともそれ風に解釈出来ます。

加えてアラブ・イスラム諸国の指導層の腐敗や人口爆発、食糧の高騰、人々の政治意識の上昇はその火に油を注いでいる。何か1989年頃の「ゴルバチョフの陰謀」だった東欧の状況とデジャブる感じです。

ただ、犠牲者が最小限で止まる軟着陸を願うばかり。さてリビアですが、実は韓国と経済的関係が深い上に北朝鮮とも軍事的関係がある。それで昨年北朝鮮の動向を追っていた韓国諜報機関の国情院に所属する外交官が追放されている。

http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2010072874978

我々日本人は中東というと、「日本とアラブやイラン」「日本とイスラエル」くらいしか考え付かない単純思考で来たが、今後は「中東と韓国」「中東と北朝鮮」「中東と中共支那」という観点を加え「中東と日本」を相対化する思考訓練を必要とする。

例えば、廃刊になった『外交フォーラム』誌の2006年7月号の特集「検証 中東情勢-イラク・イラン・パレスチナ~複合化する問題を読み解く」で「現在の中東をどう見るか」という座談会があったが、その中で外務省の吉川元偉元中東アフリカ局長は日本とイランには「特別な関係」があると自慢げに語っている。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/B000FP2SIW/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=465392&s=books

だが、実際にはそんなものは存在せず、有るのは「北朝鮮とイランの特別な関係」である。

両国は30年以上も核兵器研究とミサイル開発実験の協力を続けて来た一方で、東京のイラン大使館はその「特別な関係」を否定して白を切り通してきた。そう、騙されるのが趣味なのがお子様ランチ外交の日本国外務省なのである。

因みに警察庁はそんなに甘くなくて五十嵐教授殺害事件の背後にはイランの情報機関があると見立てている。
なのに不思議な事に何故か日本には「アフマディネジャッド・ファン」なる人々がいるが、これは如何に日本に於いて北朝鮮系メディア工作員による日米体制派攻撃作戦が成功しているかを示している。

彼らの合言葉は「対米従属」と「基地撤退」である。もしもイラン現体制が倒れて親米政権が樹立されれば、北朝鮮は決定的に孤立して核を含めた妥協を余儀なくされるし、シリアはイスラエルとの和平を進めざるを得なくなる。それが解らないのは物の通りが分らないか頭がキム・ジョンイルのどちらかである。

さてリビアだが、「この暴動はモサッドの陰謀だ!」とテレビ放送。誰も信じないのが悲しいのですが、イスラエルの元外交官などがインターネットで見たイスラエル国営テレビで「アル・ジャジーラこそがムスリム同胞団だ!」と同じ低レベルなので失笑してしまった。(道楽Q)

(宮崎正弘のコメント)各国がリビアに救援機を飛ばしています。中国は15000名と聞いていたのですが、あけてびっくり。じつは三万人の中国人がリビアにいることがわかった。プロジェクトの現場労働者が主ですが。。。

帰国第一陣はベンガジ付近で大学建設をしていた国有企業エンジニアら。幸運にとなりのエジプトへ脱出し、アレキサンドリアからのチャーター機で北京へもどった。また中国政府がチャーターした船で1500名が地中海へでた。

昨年のキルギス暴動を思い出しました。首都のビシュケクは安全でしたが、南部のオシという田舎町へ中国は救援機を四機飛ばしました。暴動はオシ周辺からウズベキスタン国境にかけて、暴発した。当初、キルギス南部在住の中国人は500名と言っていた。実際には1200名がオシ周辺にいた。救援機は往復12回、ウルムチからオシならびにビシュケクに飛んだ。さて、かれら中国人は、あの資源のない山岳国家で、いったい、何をしていたのでしょうか?

杜父魚文庫
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