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今度は英国政界スキャンダルに発展か 宮崎正弘
ウィキリークスが北京でのブレア前首相の講演料をすっぱ抜いた。50万ドル? 推定である。トニー・ブレア首相が北京を訪問した際に、義理でかけつけてあくびをする聴衆を前にブレア前首相が熱弁を振るった。

首相離任直後の2007年のこと、フランス情報筋はブレアの推定講演料は、米ドルで50万ドル(当時の邦貨換算で6000万円)とする噂があると米国大使館は打電した。

これってロビィストをやとうことと同義語では?

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  ◎書評 ブックレビュー しょひょう BOOKREVIEW 書評◎
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▼ロシア外交も対中外交も、日本政府には戦略のセの字もない。こういう国をひねりつぶすのは簡単だとふたりの悪魔が手を握った。

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産経新聞モスクワ支局『誰がメドベージェフを不法入国させたのか』(産経新聞出版)

先月、ロシアの「大統領」は白昼公然と日本侵略を正当化した。そして我が国政府は、なんの反応も国際社会に対してなさず、モスクワ大使を更迭しただけだった。こんな稚拙な外交で良いのか?

この本の著者らは産経新聞の歴代モスクワ支局長。齋藤勉(現常務)は二回に亘ってモスクワにあり、いくつかのスクープでボーン上田賞、日本新聞協会賞受賞に輝いた。著作に『スターリン秘録』など。ほか三人の執筆者ともにロシア語に堪能、モスクワ情報通である。

本書が追求するのは言うまでもなく、ロシアの大統領が白昼堂々と、侵略した我が国の領土に侵入し、「ここはオレのもの、文句あっか」と内外に下品に悪たれをついた事件を巡って、その日本外交にとっての大失態に到るまでの日本外交の失策無策と頓珍漢ぶり、ロシアの野心、うごめく思惑と、そして一番大事なポイントは、このロシアの動きに、将来尖閣諸島を奪取しようと狙う中国が「共闘」している事実をあますところなく書いているところにある。

評者(宮崎)が注目したのは、後者のポイントである。

モスクワの日本大使館はメドベージェフことロビンが、プーチンの命令で、わが北方領土を訪問することを事前に把握していなかった。

なんという手抜かりか。インテリジェンス戦争の渦中にありながら緊張感がないのだ。しかも更迭されたとはいえ、この大使はロシア語が出来なかった。その前の駐モスクワ日本大使らの何人かは北方領土返還に興味を示さなかった。

動きは明確にあった。シナとロシアという下品な帝国主義が手を握っていたからだ。「悪しき隣人たちが手を結んだ」(本書の表現)のは2010年である。

同年5月9日、モスクワでの「対独戦勝65周年」式典に、中国からわざわざ胡錦濤が列席した。ロシアの歴史改竄イベントへの式典に、中国が恩を売るかのように、この時点で「共闘」しておくと便利という政治計算が露骨にあった。

「プーチン首相と会談した胡主席は『第二次大戦勝利へのソ連の傑出した貢献を抹消するため、歴史を書き換えようとしている勢力がある。大戦の歴史評価に関する中国の立場はロシアを同じだ』と驚くべきことを発言していた(48p)。

そして同年9月2日。モスクワの中国大使館で盛大なレセプションが開催された。「占領者日本に対する中国人民の勝利65周年」と銘打たれたパーティが開かれ、いくら歴史改竄常習者とはいえ、これみよがしの外交変節に対して、モスクワの日本大使館は、なにも対応しなかったのだ。

筆者らは言う。「この悪しき隣人たちが歴史捏造行為で完全に手を組み、日本に刃を突きつけた」と。直後にメドベージェフが北方領土を訪問する計画が浮上した。

「中国は1970年代後半から80年代にかけて、中ソ対立と日本への接近を背景に『北方領土は日本領』との立場を明確に示していた。北方四島の選挙はソ連覇権主義の暴挙だとし、日本の四つ緒返還要求を積極的に支援していた」(中略)「89年中ソ関係正常化以降、中国は『北方領土は日ロの二国間問題』といった立場に傾斜した」

伏線は2005年の中ロ国境策定の時からあった。ダマンスキー島の両道係争に中ロ双方が歩み寄り、決着を見た。

第一にロシアは中国に正面から対峙できる軍事力がないうえ、シベリアのロシア人人口は激減している。
第二に中国はシベリアの森林資源から原油まで片っ端から買ってくれるお得意様。
第三はロシアが唯一の製造品輸出は武器しかないが、中国が最大の顧客、原油もガスも中国が買ってくれる。だから領土問題ではロシアが引き下がったのだ。

アムール川の中州に浮かぶ三つの島は大ウスリー島とボリショイ島は島内に国境線が敷かれた。タラボロフ島は中国に割譲となった。

こうして「帝政時代から続いた国境問題に終止符が打たれた」のだが、実態は「ロシアが係争地の三分の二を中国側に譲る形で決着した。『中ロ国境画定の経緯を正確に期した地図を簡単に入手できないことがそれを示している。それは公然の秘密なのだ』」(156p)という。

図に乗って中国は尖閣諸島支配への具体的ステップを先に進めたのである。日本がここまで油断しているのなら、尖閣諸島は盗めるゾ、と。

杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 11:51 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |







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コメント
中国は、中原に鹿を追う伝統的な覇者の国。
だから、中国人に覇権主義は避けられない。
力を示したものが覇者となる。
漢民族が、東夷 (とうい)・西戎 (せいじゅう)・南蛮 (なんばん)・北狄 (ほくてき)に対して種々の要求をする。
議論を好まない。覇者はただその力を示す。
口実は、その後からついてくる。

中国語には、時制がない。
中国人は、現実しか語らない。
聖人と呼ばれる孔子でさえそうであった。
宗教の内容など、彼らにとってどうでもよいことである。宗教は、何でもあり・何でもなしである。
自分の都合が悪くなれば、覇者は書を燃やし儒者を坑する(儒者を生き埋めにする)。
このやりかたは、今日に至るまで変わることがない。

力は正義である。(Might is right).
自分の考えている「あるべき姿」の内容を相手に穏やかに話し、手には棍棒を持っているのが上策である。さすれば、正義は我が方に来る。
日本の武士の子孫は、余念のない刀の手入れを怠っているのではないか。
力不足であっては、実効支配もままならない。
それでは、歌詠みにでもなるか。文武両道は難しい。


http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812


| noga | 2011/02/07 12:57 PM |
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