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「沢内年代記」を読み解く(三十四)  高橋繁
明治六年 癸酉(ミズノトトリ・・・1873年の記録)
【巣郷本の記録】
酉より(この年より)地券さらにお調べ始まった。(明治五年の地租改正に伴い、政府が土地所有者を確認調査をする必要があった。この調査によって土地所有者に土地所有権を証明した証券を与えた。この券記載の
地価に基づき地租が賦課された。)

〈沢内村史―年表によれば・・・新町小学校・湯田小学校創立。新町郵便局・川舟郵便局開設。〉
【「岩手県史―第十二巻(年表)」より】
『県内事項』
◎一月四日岩手県捕亡吏の等級を定める。
◎二月三日岩手県村役人の事務章程を定む。
◎三月一日牛馬取締規則を定める。二十二日岩手県学区を二十一区に分かち、一区に学区取締一員を置き祠官掌をして兼務せしめる。

◎四月八日学制の実施により岩手県水沢県は第七大学区に属す。又岩手県内は第一、第二中学区、百九十六小学区とする。
◎五月五日岩手県村吏の当選者みだりに辞職するを禁ずる。
◎六月五日非渡世者の興行を禁ずる。十三日岩手県雨乞祭の執行を布達する。
◎七月八日岩手県検地未済の村々に従来からの間竿を使用せしめる。又町名を廃して村地に属するを望む者は出願せしめる。

◎八月二日県社八幡社例祭は毎年八月十五日とする。三十日岩手県第一中学校区を第七大学区内第十八番中学区に、第二中学区を第七大学区内第十九番中学区に改める。この月盛岡、花巻、沼宮内、遠野、宮古等十二カ所に小学校竣工その他各村においても四十二の小学校が創立される。(新町小学校、湯田小学校も含まれる。)
◎九月八日岩手県小学教則を頒布する。
◎十月三日岩手県権令島惟精県令に任ぜられる。
◎十一月二十四日岩手県私山伐木は各自の自由に任す、但しその官山に接続して境界不明瞭もの及び部分木伐採は出願許可を受けしめる。
◎十二月十二日岩手県官林伐採の禁を厳にし見聞せる者に訴出しめる。この年閉伊郡橋野、佐比内、栗橋、大橋の四鉱山を官行として人民の借区を停止し、大橋高任、狛林之助を派遣する。この年岩手県内戸数六万二千四百二十二戸、人口三十七万六千七十九人。

『県外事項』
◎一月十三日ロンドンで新外債二四0万ポンドを募集する。二十五日勧工寮機械製糸場開業する。
◎二月五日大教印を置く。十七日東京長崎間電架線竣工する。二十四日キリスト教禁制の高札を撤廃する。
◎三月十五日藩債処分のため新旧公債条例を布告する。三十日官省札回収のため全札引換公債証書条例を布告する。この月紀元節を制定する。

◎四月地方官会議を招集し地租改正につき協議する。この月均一郵便制を布く。
◎五月七日大蔵省事件で井上・渋沢辞表を提出する。二十五日太政官職制を改正する。
◎六月八日田畑石高の称を廃し、反別賦課に改める。十三日改正律令を制定する。十六日福岡県嘉麻ほか全郡旱魃のため三十万人大蜂起する(竹槍騒動)。二十三日屯田兵制度をむ設定する。
◎七月十五日地租改正条例と同施行規則公布し地方官心得書を布達する。

◎九月十三日岩倉具視ら帰国する。十四日年中の祭日、祝日の休暇日布告する。
◎十月二十五日征韓論破れ、西郷・福島・板垣・江藤ら各参議下野する。
◎十一月十日内務省設置する。
◎十二月二日佐賀征韓党結成される。二十七日華士族で家禄・賞典禄百石未満の者に奉還を許す。奉還者への資金支給規則を布告する。この年各地に地租改正・徴兵令反対一揆起こる。
   
明治七年 甲戌(キノエイヌ・・・1874年の記録)
【巣郷本の記録】
新町に警察が建った。また郡役所も建った。
〈「沢内村史―年表・・・卯根倉旧鉱山を発見。太田小学校、桂子沢小校設立〉

【「岩手県史―第十二巻(年表)より】
『県内事項』
◎一月十五日岩手県庁に御真影恭拝式あり。
◎二月五日鍵屋茂兵衛尾去沢銅山不等処分取糺の件を東京裁判所に訴える。
◎三月一日水沢県御真影を迎え本日より十日間県庁において一般人に参拝を許可する。五日岩手県肝入を廃し区長戸長に官林監守の職権を付与する。二十三日水沢県サツマイモ栽培法を各村に頒布奨励する。三十一日沢県医学校及び共立病院の設立申請をなす。

◎四月八日岩手県この年六月三十日を限り還禄士族へ時価の半額をもって山林を払い下げる。
◎五月十七日岩手県中教院祭典を一ヶ月繰り上げ施行を許可する。二十一日閉伊郡釜石に工部省鉱山寮釜石支部設置される。
◎六月二日岩手県庶務課に巡邏局を置く。十七日から十九日中津川出水し盛岡の三橋(上の橋、中の橋、下の橋)土俵を積む。明治橋落ち田畑冠水三万石。

◎七月二十四日秋田街道開鑿成る。(盛岡から雫石―秋田と思われる。)
◎八月十日官営釜石製鉄所起工式を上げる。
◎九月岩手県小学伝習場を開設する。
◎十月三日水沢県仮に司法警察事務を地方官に委せられる。
◎十一月五日旧南部藩士征台参加を志願するも不許可となる。二十六日岩手県地租改正布告を発する。

◎この年、岩手県駒木野他三開墾地へ朝鮮人参、漆苗、楮苗(こうぞ)などを交付する。岩手県掫駒(馬市)代金を改正し四公六民(四割を税とし六割を飼育者・農民の所得とする)の賦金とする。岩手県洋種犢(子牛)六頭を輸入する。岩手県駒木野他三開墾地に開墾入費による牧牛の導入を起図許可される。(駒木野は現雫石町西根駒木野と思われる)

『県外事項』
一月十五日東京警視庁を設置する。
◎二月一日佐賀の乱起こる。
◎三月二十八日扶禄奉還者に営業資金供与のため家禄引換公債証書発行条例を布告する。
◎四月四日台湾出兵を命ずる。

◎五月二日議員憲法および議事規則を頒布する。六日為換バンク三井組(のちの三井銀行)開業する。十一日神戸大阪間の鉄道仮開通する。二十二日台湾蕃社十八社投降する。
◎六月二十三日北海道屯田兵制度を創設する。
◎八月十六日山形県田川ほか二郡に農民一揆起こる。この月窮迫無産士族に対し不毛地を無償下付する。

◎九月三日郵便為替規則発布される。
◎十月台湾問題に関して清国との協定成立する。
◎十一月五日家禄・賞典禄百石以上の華士族に奉還を許可する。二十日小野組破産する。
◎十二月九日島田組破産する。

明治八年 乙亥(キノトイ・・・1875年の記録)    
【巣郷本の記録】
明治六年に始まった地券調べは明治八年の年までかかり地税(地租)が百分の三歩(3%)と決まった。(「地税」・地租とあるが、財産税ではなく収穫高に対しての課税であったといわれる)
〈「沢内村史―年表には、川舟小学校および左草小学校設立とある。〉

【岩手県史―第十二巻(年表)より】
『県外事項』
◎一月十日大久保・木戸・伊藤・板垣ら大阪に会し立憲政体への漸進を申し合わせる(大阪会議)。
◎二月女子師範学校を東京に設立する。十三日平民に氏称すべきを命ずる。二十二日一般人民の民事裁判傍聴を許す。二十五日英仏の横浜駐屯兵撤去する。この月租税改革実施する。
◎三月二十四日地租改正事務局を設置する。

◎四月太政官職制改正、元老院、大審院を設置し左右両院を廃止する。同日立憲政樹立に漸進すべき旨の勅諭がある。
◎五月七日ロシアと樺太千島交換条約調印する。
◎六月二十日初めて地方長官会議を開催し区長、戸長をもって町村民会を設けることを可決する。二十五日新聞紙条例、讒謗律を公布する。
◎七月五日初めて元老院会議行われる。

◎八月市街地地租百分の一より百分の三に引き上げる。
◎九月二十日江華島事件勃発する。(日本の軍艦雲揚号が朝鮮の江華島付近に進入、砲撃され、これに対し砲台を撃破した事件。これを理由として日本政府は朝鮮政府に迫り、その鎖国政策をやめさせ、1876年日朝修好条規を結ばせた。)
◎十一月五日徴兵令を改正する。
◎この年中央気象台を開設する。

明治九年 丙子(ヒノエネ・・・1876年の記録)
【巣郷本の記録】
課税は百分の二歩五厘となる(2.5%)。地価金百円のところでは三円の納入となった。明治八年から九年にかけての農作物の出来具合は中作であった。
〈「沢内村史―年表には、猿橋小学校及び長瀬野小学校設立とある。〉

【「岩手県史―第十二巻(年表)より】
『県外事項』
◎一月十二日医術開業試験法を制定する。
◎二月四日徴兵令を改正する。二十六日日鮮修好条約調印する。
◎三月二十八日佩刀を禁ずる。

◎六月十日断罪に証拠法を設定する。十二日明治天皇東北巡行に出発する。
◎七月一日三井銀行開業する。二十一日明治天皇巡幸より海路帰京する。
◎八月五日家禄賞典禄を廃し改めて金禄公債証書発行条例を定める。同日札幌農学校設立、米人クラーク来日する。

◎九月六日元老院に国憲起草の勅命がある。十五日地方裁判所を設置する。二十八日大阪堂島米会所設立する。
◎十月二十四日神風の乱起こる。二十七日秋月の乱起こる。(福岡県秋月・現在の甘木市で起こった不平士族の反乱。1876年旧秋月藩士今村百八郎、宮崎車之助ら二百数十名が、熊本神風連の挙兵―神風連の乱―を機に豊津に進撃、萩の乱の前原軍と合流しようとして、小倉鎮台兵に鎮定された)二十八日萩の乱起こる。
◎十一月二十七日茨城県真壁郡下数カ村に一揆起こる。
◎十二月八日茨城県那珂郡下二十九か村に一揆起こる。十九日、三重・愛知・岐阜・堺など四県に一揆起こる。
二十七日大久保利通地租軽減を建議上奏する。

明治十年 丁丑(ヒノトウシ・・・1877年の記録)
【巣郷本の記録】
この年より新道工事(平和街道・秋田県平鹿郡「横手市」と岩手県和賀郡「北上市」を結ぶ街道・現国道107号線)が始まり、明治十五年に終わった。
〈「沢内村史―年表」には、七内川小学校設立とある。〉

【「岩手県史―第十二巻(年表)より】
『県外事項』
◎一月四日地租税率を百分の二半に低減する。十一日教部省を廃止する。
◎二月十五日西南戦争起きる。二十三日愛媛県士族武田豊城らの挙兵発覚する。二十八日福岡県士族越智彦四郎ら福岡城を襲撃する。三十一日大分県士族増田宋太郎ら中津支庁などを襲撃する。この月、足尾銅山を古河に払い下げる。
◎四月一日大分県宇佐下毛各郡五十余か村に一揆起こる。四日山口、和歌山県に壮兵1万人を募集布告する。

◎五月この月佐野常民ら博愛社(後の赤十字社)を設立する。
◎八月二十一日東京で第一回内国勧業博覧会を開催する。
◎九月十一日貸借金銭利息制限法を制定し暴利を禁ずる。二十四日西郷隆盛(51歳)、桐野利秋(40歳)自刃する。

杜父魚文庫
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