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宮崎正弘の国際ニュース・早読み 宮崎正弘
 基軸通貨の多極化、人民元の大躍進は本当にありうるシナリオなのか。香港の人民元預金急増とオフショアの人民元起債は跳ね上がっているが。

バリィ・アイチェングリーンが書いた『ドルの興隆とIMFの未来』(オックスフォード大学出版会。本邦未訳)によれば、ドル基軸体制はやがて多極化するだろうし、人民元は想像より早く、そのIMF通貨バスケットの仲間入りを果たすだろう、と予測している。

アイチェングリーン教授はカリフォルニア大学バークレー校で金融史を教える。

世界の七つの海を支配した大英帝国通貨スターリングポンドは、1914年から1925年にかけて世界の圧倒的決済通貨だった。米ドルの台頭は爾後、第二次大戦後もしばし、米ドルと英ポンドは並立していた。

ブレトンウッズド体制は1945年にスタートし、1971年に米国が金本位体制を離れるまで、米ドルは圧倒的な世界通貨、徐々にその位置を交替させてきたものの、2008年リーマンショック以後も引き続き、世界の外国通貨準備で60%のシェアを誇る。逆立ちしても、ユーロも日本円も叶わない。それを20−30年で人民元が覆えすことはありうるか?

たしかに胡錦濤は訪米前にウォールストリートジャーナルとワシントンポスト両紙からの質問に答え「ドル基軸は過去の遺物」「ドル支配体制は死んだ」などと鼻息の荒い傲慢なレトリックを表明したが、実力が伴っていない事実は誰もが認識しているだろう。

胡自身、そう言いながらも「人民元のハードカレンシー化には長い道のりが必要である」とも同時に発言しているのである。

アイチェングリーン教授は、人民元の躍進、ユーロの大躍進を目撃しつつ将来のIMFは多極化し、基軸通貨は多様化するという。

ただし、教授は「日本の失敗」をあげて、人民元の輸出決済力の大躍進と比較している。ユーロの分裂傾向、人民元の偽札問題には言及がない。

▼背伸びしすぎ。パンダ金貨だって世界に通用しないように

中国が現在選択しているのは通貨スワップと自国通貨決済を二国間で結ぶことで、香港、ブラジル、ロシアなどとドルを通じない取引を行い、人民元を世界に流通させている。しかし、人民元の商品市場、原油相場での決済は不可能であり、中国の対外投資はナイジェリアであれアンゴラであれ、ドルベース! 豪州の資源企業や鉱区買収も、スェーデンもボルボ買収資金も米ドルである。人民元は世界の主要市場からはまだ相手にもされていない現実がある。

とはいうものの人民元のオフショアにおけるシェアは意外に早く予測値を超えた。香港通貨当局とHSBCの推計によると世界貿易の人民元決済は4000億人民元(6兆円)。香港の人民元預金量は3000億元(4兆5000億円)を超えているようである。(数字は英紙『エコノミスト』、2011年1月22日号)。

しかし人民元の対外貸し出しは0・5%、ものの数にも入らない。円借款や円建てボンドなどと比べても、日本円は遙かに強いことが分かる。

ドルの価値減は世界にパニックを運び、とりわけ原油価格を押し上げた。金融市況を暴騰させたのも、ドルが基軸通貨であれば、減価分をドルの上昇にもとめ、米国は輪転機を回し続けてドルを世界にばらまき、ユーロも人民元もそれに倣った。

この通貨供給量大増刷という通貨戦争に参加しなかったのは日本だけ。だから日本の通貨が世界中で唯一、独歩高となってデノミが20年も続いている。

通貨発行を増大した国々はインフレ、とりわけ中国は猛烈インフレである。


そのうえ中国には金融市場に透明性も開放性もなく、システマティック・リスクがある。投資家はそれをみているから、上海、深浅、香港の株式指数は低迷したままである。
      
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(読者の声)韓国国民が、韓国海軍清海部隊に所属する特殊戦旅団(UDT/SEAL)の隊員によりソマリアの海賊に乗っ取られたサムホジュエリー号の乗組員(韓国人8人を含む21人)全員を21日無事開放したという慶事に沸いていることはご存知かと思います。

韓国軍初の海外でのソマリア沖海賊に捉えられた人質救出作戦で威力を発揮した無線映像伝送システム「KAISHOT」が一等功臣に値する殊勲の誉を得たとの報です。おそらく日本のマスコミはこぞって取り上げそうもない記事ですが有用かと思われるのでご紹介します。

http://www.chosunonline.com/news/20110122000025

海賊と戦闘・人質救出中の現場の作戦チームがリアルタイムで送ってくる映像を見ながら、本船あるいは国防部庁舎地下バンカーで作戦を指揮することができたことから速やかに全員無事救出できたとのこと。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2011/01/21/0800000000AJP20110121003800882.HTML
http://www.chosunonline.com/news/20110122000031
http://www.chosunonline.com/news/20110122000019

海保では尖閣事件以来、鋭意整備中と推量しますが、自衛隊ではとっくに当たり前のことになっていて何ら驚きではない、という状況であれば良いのですが。(KU生、世田谷)

(宮崎正弘のコメント)韓国では国を挙げての大騒ぎの様相ですね。

杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 06:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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