<< これが菅首相の実績だと、仙谷氏が宿題を解いてきました 阿比留瑠比 | main | 仙谷氏が明かした蓮舫氏とその夫君の出馬エピソード 阿比留瑠比 >>
中国のウィキリーク情報はおよそ8300本!  宮崎正弘
北朝鮮に対する中国の態度に不透明性。ウィキリーク情報。中国がらみのウィキリーク情報はじつに8300本もある!

中国に関してのウィキリーク情報はおよそ8300本!なかには在北京大使館ではなく、ソウルなどの米大使館から中国情報が打電されているものも含まれる。

「だが大半がゴシップに関することや、外交世界での噂話や、学者や政治家との会談中の暇話、余話が多く、機密はすくない。だが、こうした大使館からの公電を概観すると、米中の外交交渉のプロセスの過程での会話だけに、かえって米中関係のあいだに横たう不確実性が浮き彫りになる」(ラッセルR.モーゼ、北京在住政治学者。ウォールストリート・ジャーナル、12月3日付けコラムより)。

共産党指導部に関しての噂、情報の影響などを考慮してか、ウィキリークは中国から繋がらないように規制されている。最初のリークから24時間以内に、その措置が講じられた。したがって中国の一般庶民はウィキリークって何のことか知らない。

中国が最も戸惑ったと思われるウィキリーク情報は北朝鮮に関する中国共産党の態度を、米国大使館や外交筋がニュアンスをつなぐかたちで推測していた事実だろう。

「北朝鮮は駄々っ子である」
「もし北が崩壊するようなことになれば、中国は難民を三十万人まで受け入れる」。
或る高官は私的意見だと断った上で「統一は韓国主導のほうが良い」と言ったとか。
「北朝鮮が崩壊する場合、人民解放軍は国境の閉鎖を検討している」とか。

それにしても「統一は韓国主導?」。この情報源は在ソウル米国大使館だった。公電は「2010年2月22日付け」。韓国外交部(外交通商省)幹部と在ソウル米大使が、その五日前に会見したおり、この人物(千英字・韓国大統領外交安全担当・首席補佐官と特定)は「六者協議の韓国主席代表だった折、中国政府高官は『韓国の管理下で朝鮮半島は統一されるべき』と衝撃的発言をした。中国にとって北朝鮮は対米交渉の緩衝地帯の価値がない、という新事態に中国は向き合わなければ行けない」とも発言したという。

▼米国を「無害な同盟者」に、日本は「統一問題で影響力なぞない」

そして付け加えての発言はもっと前向きである。「韓国が中国に敵対的でない限りは、統一朝鮮は韓国が管理し、米国は『無害な同盟者』ということであれば、それは中国にとって『心地よし』状況になる」と。 

スティーブン米大使は千補佐官につづけて日本の役割を質問した。「日本は朝鮮半島の分裂状態を望んでおり、統一問題に日本が影響力は発揮できることはない」としたうえで、「北朝鮮(ミサイル発射実験など)は、まったく“駄々っ子”であり、すでに経済は崩壊しており、金正日が死ねば、あの体制は二、三年で崩壊するだろう」との“暗い”見通しも語ったという。

これらウィキリークの情報を最初に報道したのは英紙『ガーディアン』(11月28日付け)だった。

この会見から三ヶ月後、金正日は突如、新義州から鉄道で中国遼寧省の丹東へあらわれ、高速道路を長い車列でぶっ飛ばして大連入りした。

たまたま大連で筆者は、その38台もの黒塗り高級車の長い車列と遭遇、食事後にまた遭遇し、翌日大連港でまたまた遭遇した。このため予定がずたずたになり翌月に大連へ再取材に出かけねばならなかった。

金正日将軍様一行は、大連から北京へはいり、北京では晩餐会を途中で退席し、特別列車で瀋陽へむかい一泊、朝鮮戦争の戦死者の墓地をこれみよがしに訪問してから北朝鮮へ帰った。

さらに三ヶ月後の2010年8月、またもや金将軍は、別ルートで長春へ現れ、慌てて胡錦濤が、長春へ飛んで北の将軍様のご機嫌を取ったのだった。別のウィキリーク情報が、北朝鮮と台湾問題は政治局25名で討議する問題である、と言う事態と平仄があう。
 
杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 11:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







スポンサーサイト
| - | 11:57 | - | - | pookmark |







コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kajikablog.jugem.jp/trackback/997896
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

SEARCH

SELECTED ENTRIES

RECENT COMMENT

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE