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日本は滅びるのか 古森義久
日本の新幹線の中国への輸出に反対して、「先見の明」を実証したJR東海の葛西敬之氏が日本の現状について注視すべき論文を書いています。日本はいま国運を賭けた岐路に立っており、選択を誤れば、日本は滅びるだろう、と警告するのです。

日本は今、100年に1度の国運を懸けた岐路に立っている。選択を誤れば、日本は滅びるであろう。

過去65年、日本政治は鎖国を続けてきた。厳しい国際間の相克には目を閉じ一切を米国に委ね、国内の政争にのみ関心を集中してきた。それが許されたのは米ソ冷戦という図式があったからだ。民主主義・自由貿易主義の米欧陣営に属し、共産党一党独裁・計画経済の東側と対峙(たいじ)する構図は、国内における55年体制と照応していた。

冷戦の終焉(しゅうえん)後に続いた恍惚(こうこつ)状態も終わった今日、世界は新たな枠組みへ鳴動を始めた。時代の主軸は、共産党一党独裁・重商帝国主義の中国と、民主主義・自由貿易主義に立つ米国・太平洋連合の対峙にある。ただし経済的には相互が依存しあう微妙な構造をなす。

この状況下、日本が進路を過たないための条件は、自らの地政学的立地をわきまえるとともに、価値観を同じくする相手と連携することだ。

政体における民主主義、経済の自由という価値によって諸国を結ぶ環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)は、21世紀のアジア太平洋に持続的均衡をもたらす下部構造の構築を意味する。そして上部構造としての日米同盟が揺るぎなく機能する時、初めてアジア太平洋に安定が確保される。日本と日本人の自由と幸福、平和と尊厳を尊ぶ限り、TPP不参加という選択は存在し得ない。

日本を太平洋の防波堤と化し米国との対峙を意図する中国は、当然日本のTPP参加を阻もうとする。周辺海域での威嚇は頻度を増すだろう。日本各界に広げた親中人脈を用い、TPP不参加を条件に利益誘導を図りつつある様も随所に窺(うかが)える。

日本の岐路はこのように明白なものとなりつつある。しかしながら民主、自民の与野党には各々(おのおの)党内に親中大陸派と親米太平洋派が混在し、党内の意思統一さえできない。政策の選択肢と政党が対応していないのである。外からの分断工作にも脆弱(ぜいじゃく)このうえない。

このような状況のままで与野党が政権奪取を自己目的とする闘争に終始する現状は、日本の安全にとって最悪である。周辺国は誤解と侮りをもつ。中国が尖閣諸島周辺海域で、ロシアが北方領土で冒険主義の挙に出たこと、また北朝鮮の暴発は、みな日本の混迷に触発された感を拭えない。今や国益観念と価値観を共にする者が政党を超えて結集し、国の方向を示すべき時だ。

政府も武器禁輸の無用な縛りを緩め、かつ次期戦闘機の選定を急ぎつつある。TPP参加の意思も示した。上部構造と下部構造を整合させ、強化すべく注力し始めたかにみえる。これと考えを同じくする自民党議員は少なくないだろう。与党の座にあった時、これらは党内親中派と野党への配慮から先送りされざるを得なかった。心ある自民党政治家たちは、与党に芽生えた同盟強化、自由と民主主義への針路を激励支持すべきである。

「政治家は同じ船の船客だ。船が沈めばすべては死ぬ」。第三共和政のフランスは国内政争にかまけるうち、ドイツの電撃を受け滅んだ。それを悔やんでアンドレ・モーロワが『フランス敗れたり』で述べた一節である。肝に銘じておきたい。

杜父魚文庫
| 古森義久 | 12:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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