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そもそも民主党には政権担当は無理だった? 花岡信昭
政党政治と議会制民主主義の観点からすれば、政権交代が起きることは歓迎すべきである。それによって、しがらみがなくなり、政官業癒着などといわれる構造にメスが入り、活力のある政治システムとなる。

そういう思いは抱いていたのだが、民主党にはやはり政権担当は早すぎた。というか、政権を担当する「資格」がどういうものであるか、この政党は十分に認識できないまま、ここまで来てしまったのではないか。

◇自・民大連立は正解だった

小沢一郎民主党元代表が福田康夫政権当時、「大連立」工作を展開した際、「民主党は若い政党で政権担当の力があるのかどうか疑われている」といった趣旨の話をしたことを思い出している。民主党に政権担当能力をつけさせるために、「大連立」で特訓する必要があるという意味合いだろう。

いま考えると、小沢氏の見方は、まさに核心をついていたと言わざるを得ない。政治主導とか市民参加といったものを完全に履き違えてしまった。未熟なままこれをやると、悲惨な結果が待っている。

「事業仕分け」なるものがその典型だ。財務省が用意したメニューに従って、メディア向けのパフォーマンスを演じ、一部の「市民」の溜飲を下げさせただけの結果に終わった。あれで生み出される額は、800兆円の借金を抱えるこの国の再生に役立つようなレベルではない。当然、消費税を軸に税財政構造を根本から組み立て直さないと、借金大国からの脱皮はできない。

それに、何ともちまちまとした事業仕分けの手法は、「地域主権」を掲げる政党とは思えないほど、「いじめ」の手法に堕してしまった。国と地方の仕事の内容を変えるといったダイナミズムがなかったところに事業仕分けの致命的欠陥があった。

鳩山、菅両政権を通じて、国民が悟ったのは、外交・安全保障政策でこの政党には確固とした国家戦略が備わっていないということだったのではないか。

◇迷走に輪を掛けた菅外交の失態

鳩山由紀夫前首相は、米軍普天間飛行場の移設先を「県外・国外」と明言してしまった。政治家の発言で裏付けのないものは空論でしかない。これによって、普天間移設問題は迷走し、日米関係はガタガタになった。

菅政権がこれに輪を掛けた。普天間では沖縄県名護市辺野古沿岸部移設という日米合意の線に戻したという菅直人首相だが、「尖閣」の失態に続いて、ロシア大統領の北方領土訪問を許し、そこへ朝鮮半島の南北砲撃戦ときた。

危機管理意識の欠落がまたも浮き彫りにされた。菅首相が北朝鮮を非難したのは翌日になってからである。安全保障会議は開かれず、「対策本部」設置でお茶をにごした。

阪神淡路大震災で、時の村山富市首相が対応の遅れをただされて「何せ初めてのことじゃったから」と述べたのは有名な話だが、それとまったく体質は同じだ。

中国の外交政策のトップである戴秉国国務委員が韓国に飛び、長時間の協議を行った。これを踏まえて、中国は「6カ国協議の準備会合」の開催を提案した。

中国にとっては、米韓合同演習が何とも気になるのだ。米原子力空母「ジョージ・ワシントン」まで繰り出したアメリカは、韓国との緊密な同盟関係を強調して見せたが、同時に、中国けん制の意味合いも込められた大演習である。

中国は核保有国への道をまっしぐらに突っ走る北朝鮮を説得するパワーを失っているように見える。北のぎりぎりのチキンゲームがまたも勝りそうな気配だ。

◇東アジア外交戦に日本の影なし

南北砲撃戦をきっかけに、東アジア地域をめぐるすさまじい国際政治の神経戦が展開されているのである。6カ国協議の準備会合提案は、追い込まれた中国の時間稼ぎ策だろう。米韓がこれに乗るわけはない。

こうした冷徹な国際政治の外交戦に、日本の影はほとんどない。国際政治の有力なプレーヤーとはみなされていないのだ。常にアメリカの出方をうかがい、これに従うだけの軟弱な対応しかできない。

自民党政権当時もそうした色彩はあった。だが、これほどひどくはなかったはずだ。北朝鮮を非難すべきときは間髪をいれず、必要な対応を取ってきた。

いま、菅政権が国際政治に翻弄されているだけに見えるのは、やはり、勘違いの政治主導による影響が大きい。とりわけ、外交・安保分野では、プロの外務・防衛官僚をないがしろにしていたら、間違いのない対応などできるわけがない。

国会がどう混乱しようと、内政テーマで失敗しようと、大した影響はない。外交・安保政策でのミスは国家の命運を左右する。少なくも国際社会における日本の位置づけをいたずらに一段と低下させるだけに終わる。

この国を託するだけの資質、資格、能力を備えているのかどうか。菅首相には、その死活的ともいえる次元の問いが突き付けられている。

杜父魚文庫
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