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敵の敵は味方? 石岡荘十
赤軍派の塩見孝也元議長が「小沢氏よ、裁判、監獄を恐れず、己の信ずる義を通せ!」と小沢一郎氏に応援メッセージを発信している。10月5日、私へのメールが届いた。こうだ。

「現代の検察、警察体制は腐敗の極にあります。これは、自民党体制が作り出したものです。警察、検察と自民党は運命をともにして泥舟に乗っているのです。

小沢氏は、これは権力闘争だと言ったようですが、まさにその通りです。小沢氏は、命を賭けてこの不当弾圧と真っ向から対決するべきである。

そうすれば、われわれ民衆は、彼の反弾圧闘争を支持します。鈴木宗男氏がそうであったように、反弾圧闘争は氏を鍛え直してゆくでしょう。金大中氏がそうであったように、ここで鍛えなおしをやれば、もっとスケールの大きい政治家として再生できます。小沢氏よ、裁判を恐れるな、監獄を恐れるな!」

塩見元議長が“時の人”だったのは40年前、70年安保のころのことだ。当時の学生や労働者、社会党を中心とする安保反対闘争に飽き足らず、暴力を以って政権を打倒しようと過激な運動を展開しつつあった。

同時に、日航機をハイジャックして仲間9人とともに北朝鮮に渡り、世界同時革命を実現する計画だったが、ハイジャック実行直前の70年7月15日、東京・田端のアジトから出てきたところで尾行していた警視庁捜査員に逮捕されてしまう。

懲役18年の刑期を終わって出所したのは89年の暮れだった。未決拘留期間を含めると20年間、獄中で国家に扶養されて生き、出獄した後、いまだ革命家を自称している塩身元議長(69)。

「獄中ボケが治っていない」と一部の元同志から批判される中、最近は時給 1000円で西武線沿線の大型スーパーで駐車場の管理の仕事をしながら、雑誌やネットで、憲法改悪反対や重信房子ら獄中にある昔の同志へ
のカンパを呼びかけている。

塩見氏は1941年5月22日生まれ。丁度その丸1年と2日後の1942年5月24日、小沢氏が生まれている。2人はバッチリ同世代なのである。

小沢氏が27歳で衆議院議員に初当選した1969年12月、塩見氏はまさに70年の安保闘争の真っ只中にあり、公安関係者の間ではすでに赤軍派議長として小沢氏よりはるかに“有名人”だった。総選挙1ヶ月前(‘69年11月5日)に大菩薩峠で起きた赤軍派の“軍事訓練”で指名手配されていた。

当時、私はNHKの警視庁担当で公安・警備担当だった。

当日の払暁、私は携帯無線を片手に、53人逮捕劇の大菩薩峠の現場にいた。無線で送った原稿がその日の朝7時のNHKニュースのトップを飾った。各紙の夕刊も一面頭で軍事訓練を伝えた。

塩見氏が逮捕されたのはその翌年7月のことだ。1人息子の歳の誕生日だった。以来、塩見氏にとって警察・検察は敵である。

メールの中で「警察、検察と自民党は運命をともにして泥舟に乗っているのです」と塩見氏はいうが、塩見氏が獄中にある間、その自民党を牛耳ってきたのがほかならぬ小沢氏だった。

が、時代はどう間違ったのか、いまや小沢氏の当面の敵は、塩見氏が、獄中20年を通じて怨念を抱き続けた検察権力なのである。不思議な因縁としか言いようがないが、塩見氏の敵である検察はまた、いま小沢氏の敵でもある。

だから、塩見氏が小沢氏に送る応援メールを読んで思い浮かんだのは「敵の敵は味方?」である。

同じ世代の2人。片や、かつては暴力革命論で世間を震撼させ、いま時給1000円のスーパーマーケットの駐車場管理人、一方は実質的には時の最高の権力者とマスコミははやし立てる存在である。

小沢氏が獄中の人に転落する可能性はまずない、と私は思う。駐車場管理人が送る「監獄を怖れるな」というエールは有難迷惑、役に立たないだろう。

杜父魚文庫
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