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北朝鮮の金正恩氏、金総書記と軍事パレード閲兵  古沢襄
二十七歳の金正恩(キム・ジョンウン)大将が朝鮮労働党の創建65周年を記念する軍事パレードの閲兵台に姿を現した。軍事パレードは米国はじめ外国メディアも異例のことながら取材が許可された。異例のことだから分析は二の次、やたらと写真を撮りまくる外国メディアが目立った。

米ブルームバーグの記事は薄手。これに対して韓国の朝鮮日報はヽ砲肇潺汽ぅ襪鮗蠅謀仂譴靴振眄飢源甅金正恩氏登場の演出新型のムスダンミサイル、グアムまで射程・・・と内容が濃い。

軍事・外交評論家だった松井茂氏は、謎の軍事大国である北朝鮮の軍事力は軍事パレードの分析から始めると言っていた。1994年、今から16年前のことになるのだが、軍事パレードのビデオの映像を繰り返し分析して、過去の情報資料と照らし合わせる手法を松井氏はとっている。

軍事パレードの閲兵台に立つ軍幹部の顔ぶれから、北朝鮮人民軍の権力闘争を垣間見ることも出来る。米ブルームバーグの記者には、その余裕があったとは思えない。最近登場した李英●(リヨンホ)軍総参謀長(次帥=●は、金ヘンに「高」)や金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長らの顔すら見分ける北朝鮮軍部通もいない筈だ。

金正日総書記の右側から、リヨンホ軍総参謀長、金正恩大将、金永春人民武力部長が並び立ち、金正恩大将が金永春人民武力部長に話しかける姿がみられている。金永春人民武力部長は金正日総書記のお気に入り側近。軍の序列だけをみれば、立ち位置が示している。

韓国の聯合ニュースは「今回の人事で最も注目されるのは新設された党中央軍事委員会の副委員長にションウン氏と共に抜てきされた李英鎬(リ・ヨンホ)軍総参謀長だ。党代表者会の前日に発表された軍人事で次帥に昇進した李英鎬氏は張成沢氏と万景台革命学院の同門で、最側近に分類される。

李英鎬氏は政治局委員に留任された金永春(キム・ヨンチュン)国防副委員長兼人民武力部長を抑え、政治局常務委員にも選出され、今後、朝鮮人民軍の勢力構図に大きな変化が予測される」と分析していた。

軍事パレードで中距離弾道ミサイル(ムスダン)が公開された。ムスダンは、射程距離が3000−4000キロで、米軍のアジア太平洋地域の戦略拠点であるグアム島も射程圏内に収めている。沖縄の米軍基地も当然、射程圏内に入るわけで、核弾頭を装備すれば米極東戦略に与える影響は見逃せない。

射程距離が500キロの韓国や1500キロの日本本土には”関係ナーイ”で済まされる話ではなかろう。

<10月11日(ブルームバーグ):北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男、金正恩(キム・ジョンウン)氏は10日、総書記の右側に立ち、平壌で行われた朝鮮労働党の創建65周年を記念する軍事パレードを閲兵した。また同日夜には、5万人が参加する祝賀公演を観覧した。

金日成(キム・イルソン)広場で開かれた軍事パレードの様子は北朝鮮のテレビで生中継され、外国メディアも異例のことに取材が許可された。

1989年から1993年にかけて韓国駐在米国大使を務めたドナルド・グレッグ氏は、軍事パレードと、夜のマスゲーム・花火は北朝鮮が体制の安定と三代権力世襲となる金正恩氏の力を誇示する狙いがあったものと指摘。

「これは三代世襲を決めた北朝鮮政府の極めて強い象徴化の動きだ」とし、「北朝鮮政府が力を誇示できるのはこうした類のことぐらいで、ほかにはほとんどない」と語った。(ブルームバーグ)>

<北朝鮮の後継者に決まった、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長は10日、党創建65周年を記念する大規模な軍事パレードに登場し、「金正恩時代」の幕開けを国内外に公式にアピールした。

■核とミサイルを手に登場した金正恩氏

北朝鮮は軍事パレードで、実戦配備しているミサイルのうち、射程距離が3000−4000キロに達する中距離弾道ミサイル(別名:ムスダン)を外国メディアに初めて公開した。これに先立ち、朝鮮中央通信は今月5日、金正恩氏が後継者に指名された後、初の視察先として江原道安辺郡にある人民軍第851部隊を訪問したと伝えた。同部隊は2006年7月にノドン、スカッドミサイル6発を発射した場所だ。

北朝鮮は先月29日、金正恩氏を後継者として正式に発表した直後、国連総会で「核抑止力を強化する」と表明した。また、寧辺の原子炉冷却塔付近で、大規模な工事が進められている様子が衛星写真で確認された。韓国の安全保障当局者は、「金正恩は核とミサイルを手に『即位式』に臨んだ格好だ」と述べた。南柱洪(ナム・ジュホン)外交通商部国際安保大使は、「金正恩氏は『強盛大国』と関係がある核、ミサイル、先軍思想などを絶対に放棄することなく、むしろ強化するのではないか」と述べた。北朝鮮は故・金日成(キム・イルソン)主席の生誕100年となる2012年に「強盛大国の扉を開く」と住民にアピールしてきた。

金正恩氏は軍事パレードを、金正日(キム・ジョンイル)総書記と共に主席壇で観覧し、後継者として初めて、閲兵を行った。これについて、韓国統一部関係者は、「軍権を継承することを公式化したものだ」と分析した。また、軍部の金正恩氏に対する支持を誇示する狙いもあるとみられる。

「先軍政治」を掲げる北朝鮮で権力を世襲するためには、軍部の掌握が不可欠だ。金正恩氏が先月28日、党代表者会で軍を統括する党組織の中央軍事委副委員長に就任したのもそうした理由からだ。かつて北朝鮮で金正日総合大学の教授を務めた趙明哲(チョ・ミョンチョル)対外経済政策研究院博士は、「金正日氏が1980年10月に公の活動を始めて以降、北朝鮮を事実上統治し始めたように、金正恩氏もこれから『直轄統治』に乗り出すはずだ」と語った。後継者修業を終え、後継者としての権力を発揮するとの見方だ。これと同時に、金正恩氏の偶像化作業も進む見通しだ。

■金正恩氏登場の演出

軍事パレードの生中継を見た韓国政府当局者は、「むしろ史上初ではないものを探すのが困難だった」と語った。これまでに北朝鮮で生中継が行われたのは、2008年2月のニューヨーク・フィルハーモニック平壌公演、今年6月のサッカー・ワールドカップの最終予選北朝鮮対イラン戦、決勝トーナメントの北朝鮮対ポルトガル戦の例があるだけだ。

金正恩氏が金正日総書記の隣に並ぶ形でテレビに登場したのは、緻密(ちみつ)に計算された演出とみられている。現在と将来の指導者が並んで立つ場面は、金正恩氏の経験不足を当面は金正日総書記が補うというイメージを住民に植え付ける狙いがあるとの見方だ。金正恩氏が金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長に何かを質問すると、金部長が腰をかがめて熱心に説明する姿も映し出された。キム・ヨンヒョン東国大教授は、「今回の軍事パレードは北朝鮮が準備してきた金正恩デビュー演出の決定版だ」と指摘した。

一方、朝鮮中央通信によると、金正恩氏は10日午前0時に金日成主席の遺体が安置されている錦繍山記念宮殿を訪れたという。韓国統一部の関係者は、「金正日総書記が金日成主席に三大世襲を報告したとみられる」と分析した。

■新型のムスダンミサイル、グアムまで射程

今回の軍事パレードで外国メディアに初めて公開された北朝鮮の中距離弾道ミサイル(別名:ムスダン)は、射程距離が3000−4000キロで、米軍のアジア太平洋地域の戦略拠点であるグアム島も射程圏内に収めている。ちなみにムスダンとは、米情報当局が命名した名称だ。

同ミサイルは2000年代初めに存在が確認され、07年4月の人民軍創建記念日パレードで初登場したが、写真は公開されず、実物が公開されたのは今回が初めてだ。07年以降、平安南道陽徳郡、咸鏡北道虚川郡などに10基余りが実践配備されている。長さ12メートル、直径1.5メートルで、スカッド(300−500キロ)、ノドン(1300キロ)よりも射程距離が長く、北朝鮮が実践配備しているミサイルでは最も長距離に到達する。(朝鮮日報)>

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