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百年ぶりに入れ代わった日本と中国 韓国紙評 古沢襄
歴史認識なんてオドロオドロしいことを言われると、こちらも興ざめする。だが韓国の中央日報に出た「百年ぶりに入れ代わった日本と中国」は、韓国の知識層の考え方が滲み出ていて興味深い。

「ソ連の顔色を見て生きなければならなかったフィンランドのように、中国の周辺国家も‘フィンランド化’しているという懸念が出ている。 それを分かっていても、中国の力は止まらない。中国はさらに強大になっていくだろう」・・・100年前にこの国を(日本に)奪われた時、当時の指導層が何も知らずにやられたわけではない、東学党の乱が起きたのだ。 しかし賢明に対応できず、国を奪われるしかなかったと、韓国の歴史を振り返り、中国の膨張政策に賢明な対応をしようとしている。

そして「(私たちは)賢明に行動する必要がある。 私たちにとって中国は安保では脅威的な存在だが、経済的には必要な存在だ。 少なくとも数十年間は経済的に繁栄する中国の波に乗らなければならないからだ。 そのためには日中の葛藤で韓国は中立的でなければならない」と結論付けた。

覇権国家・中国に対峙するため「日・米・韓」の連携が言われているが、韓国のスタンスは「数十年間は経済的に繁栄する中国の波に乗らなければならない」と割り切っている。

<「知は力なり」というが、知っていてもやむをえないケースがよくある。 個人もそうであり、国家の場合もそうだ。 未来がはっきりと見えているのに、どうしようもなく状況の力に引きずられるしかないケースだ。 100年前にこの国を奪われた時、当時の指導層が何も知らずにやられたわけではなかった。

すでに朝廷の大臣や在野の知識層はみんな国が危険だということを知っていた。 底辺まで国のこうした状況を知っていたからこそ東学党の乱が起きたのだ。 しかし賢明に対応できず、国を奪われるしかなかった。

北東アジアの歴史で今年は特別な年として記憶されるはずだ。 中国が日本を抜いて国内総生産(GDP)2位になり、名実ともにG2国家になった。 器に水を満たせば必ずあふれるように、中国という器はいまあふれ始めた。

東中国海(東シナ海)の尖閣諸島で日本は中国との戦いに敗れた。 清がわが国の領土、牙山(アサン)、公州(コンジュ)、平壌(ピョンヤン)で日本の軍隊に敗北し、旅順港まで占領された後、下関条約で白旗を掲げてから115年ぶりに情勢が逆転した。 当時アジアが日本の膨脹を恐れたように、今は中国の膨脹にアジアが怯えている。

こうした情勢の変化をめぐり、知る人たちはみんな一言ずつ述べている。 ソ連の顔色を見て生きなければならなかったフィンランドのように、中国の周辺国家も‘フィンランド化’しているという懸念が出ている。 それを分かっていても、中国の力は止まらない。中国はさらに強大になっていくだろう。

北朝鮮を見ると、朝鮮末を思い出す。 1890年に尹致昊(ユン・チホ)は、朝鮮が徐々に死んでいく状況にあり、朝鮮の平和的な改革や革命は不可能であるため、清国に束縛される可能性が高いと判断した。 尹致昊は王妃(閔妃)の認識について、「私たち3人(王、王妃、王子)さえ安全なら、あとはどうなってもかまわない」という考え方だ、と日記に書いた。

3代世襲が堂々と起きている北朝鮮も、金正日(キム・ジョンイル)の家族さえ無事なら何が起きても関係ないという感じだ。 29歳の青年だった李承晩(イ・スンマン)は1904年、監獄で『独立精神』を執筆した。 李承晩は監獄の中で朝鮮の将来を眺めていた。 清に頼っていた守旧派は清が敗北すると、今度はロシアが自分たちを保護してくれることを望んだ。 その代わり金鉱、鉄道、山林開発、漁業権がロシアに渡った。

歴史は繰り返している。 中国に依存した北朝鮮は鉱業採堀権、港開発権などをすでに中国に譲渡した。 朝鮮末の高宗(コジョン)の時のように、北朝鮮政権は中国に依存しながら生きる道を探している。

中国が今後さらに強大になり、北朝鮮に対してより大きな支配力を持つということも、誰もが知っている。 問題はその時、韓国は何ができるかだ。 私たちが黙っていれば状況は行き着くところまで行くしかない。 北朝鮮がもし中国式改革・開放を導入するなら、北朝鮮は中国の衛星国家として政権を持続できるだろう。 私たちの統一はそれだけ遠ざかるしかない。

もし世襲が失敗すれば、統一に向かうのか。中国は米軍が駐留する統一韓国と国境を合わせることを拒否するはずだ。 米国も北朝鮮の核兵器さえ除去されるなら、あえて中国に反対して行動することを避けるだろう。 私たちは北朝鮮の地が中国に事実上渡ってしまうことを知りながらも、どうしようもできない状況になるかもしれない。

私たちはこの現実を何とかしていかなければならない。 賢明に行動する必要がある。 私たちにとって中国は安保では脅威的な存在だが、経済的には必要な存在だ。 少なくとも数十年間は経済的に繁栄する中国の波に乗らなければならないからだ。 そのためには日中の葛藤で韓国は中立的でなければならない。

日中の間に尖閣問題があるように、韓日の間には独島(ドクト、日本名・竹島)問題がある。 北東アジア地域の紛争で私たちはどちら側にも入ってはならない。 半面、世界戦略の視点で韓国はいかなる場合でも米国を逃してはならない。 安保で米国を逃す日、私たちは中国の影響圏内に入っていくしかない。 内部で親中と親米に分かれる日、私たちは旧韓国末の身分になるのだ。

北朝鮮はどうすべきか。未来のある時点になれば、北朝鮮の住民が自身の去就を決定する日がくるはずだ。 その日が世襲に失敗する時か、その後になるかは誰にも分からない。 この時、北朝鮮の住民が中国を選択せず、同じ民族の私たちを選択できるよう、住民の心をとらえなければならない。 北朝鮮の指導部に対しては憤怒するものの、北朝鮮の住民に対しては憐れみの気持ちを持つことが求められる。

北朝鮮の住民を覚醒させる必要がある。 今は上からの統一ではなく下からの統一を準備すべき時だ。 5000年間守ってきた私たちの地を中国に譲り渡せない歴史的な責任意識を南北国民がともに感じることができなければならない。 未来がどうなるか知っているだけではいけない。 現実はそれを越えて私たちに行動することを要求している。 その行動の第一歩は北朝鮮住民のために犠牲を甘受するという私たちの決心だ。 そうしてこそ北朝鮮住民の心も動くはずだ。 (中央日報)>

杜父魚文庫
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コメント
日本と中国のイメージが変わったと言うのはアジア人だけの印象ではないようです。

ヨーロッパに勤務する友人達が
「第二次大戦の捕虜の扱いにより日本を一方的に嫌悪してる国が多い。今の日本人は、それらの国に何のわだかまりも持ってないのに(歴史を知らないからかも知れないが・・)」
と嘆いていました。が、今回の尖閣諸島の日本政府の対応で
「現地の日本人感が変わった感じがする。今の中国のイメージは、正に戦前の日本の姿だった。21世紀の日本は武力でなく、政治と外交とを法にのっとり対応した大人の姿と受け止められてる」
と色々な国から伝えてきました。

日本では最悪との受け止めの多い政府対応ですが、ノーべル平和賞の選考を見ても、中国共産党の強権ぶりに「NO」を突きつける国際世論は高まっており、中国の傲慢さを炙り出すのに日本の大人の対応は役立ったと思います。
| 柴わんわん | 2010/10/09 11:36 AM |
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