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フランスは韓国の文化財返還に応じない 古沢襄
久しぶりに黒田勝弘ソウル支局長の記事を読むことが出来た。黒田氏は北京の伊藤正氏と並んで共同通信社外信部の花形記者。今は二人とも産経新聞に移籍して健筆を振るっている。黒田氏のソウル勤務は半端じゃない。伊藤氏が中国ウオッチャーのマスコミ人の最高位とすれば、黒田氏もその長い経験から韓国ウオッチャーのの最高位にある。

産経新聞はワシトンの古森義久氏(元毎日新聞社外報部)を含めて三人の傑出した外国特派員を擁している。
黒田氏は日本から韓国への“文化財返還”にからみ、フランス国立図書館(BNF)に所蔵されている李朝の王室儀礼に関する「儀(ぎ)軌(き)」191種・297巻が韓国政府の返還要求にもかかわらず17年間も返還に応じていないと伝えている。

フランス所有の韓国文化財というのは、李朝末期の1866年、フランス艦隊がソウル近郊の江華島に侵攻し、島にあった王室文庫の「外奎章閣」から奪っていった文書なのだが、日本がお渡しする文書が写本なら、フランス所有の文書は原本といえる。

私はロンドンの大英博物館でロゼッタ・ストーンなどの展示物を一日がかりで見学したことがある。展示物のほとんどが大英帝国時代の植民地から持ち込まれたもので、貴重な文化遺産であることからエジプトなどから返還要求が出されていた。

しかし英国は応じていない。保存技術が優れている大英博物館が持っていることが、人類共通の歴史遺産を永久に遺すことが出来るという自負と散逸に一定の歯止めをかける大義名分がある。日本も古代中国からの貴重な文献を東京の東洋文庫に保存している。紅衛兵騒動で中国の貴重な文化遺産が破壊されたことを思うと東洋文庫に保存しておく方が良かったと思っている。

人類共通の歴史遺産はナショナリズムの範疇で律するものではない。フランスが所有の韓国文化財の返還に応じないのは、朝鮮半島の情勢が再び戦火に見舞われる事態を危惧しているからだろう。

菅政権には、このような視点がない。1965年の国交正常化の際、文化財返還も交渉の対象になり、双方の政府合意で一定のものは返還されている。市民運動家の総理と左翼弁護士あがりの仙谷官房長官の思いつきで事実上の返還を約束してしまった。

<【ソウル=黒田勝弘】日本から韓国への“文化財返還”があらためて問題になっているが、フランスは韓国への返還をいまなお拒否し続け、交渉は17年間も難航している。

フランス所有の韓国文化財というのは、李朝末期の1866年、フランス艦隊がソウル近郊の江華島に侵攻し、島にあった王室文庫の「外奎章閣」から奪っていった文書。

日本から“引き渡し”が予定されているのと同じ王室儀礼に関する「儀(ぎ)軌(き)」で、191種・297巻がフランス国立図書館(BNF)に所蔵されている。

韓国の返還要求に対し1993年、当時のミッテラン大統領が訪韓の際、うち1巻を「永久貸与」として韓国政府に引き渡した。フランスとしては韓国への高速鉄道売り込みの“手みやげ”だった。

韓国側はこれをきっかけにすべての返還を期待し交渉を続けたが進展はなかった。最近、韓国政府は「永久貸与」式の“返還”を打診しているが、フランスは応じていないという。

フランス側は文書の所有権はあくまでフランスにあるとし「返還」には強く反対してきた。「永久貸与」も国内法上、問題があるほか、数多くの他の外国文化財の返還問題にも火が付く恐れがあるため、決めかねているという。

フランスは韓国からの明らかな“略奪文化財”であっても「返還」には応じていないのが実情だ。

今回、菅直人首相の「首相談話」は韓国側に「返還」ではなく「お渡ししたい」としている。いわば「無償譲渡」という感じだ。対象は日本政府(宮内庁)保管の「王室儀軌」167巻というが、これが日本側に渡った正確な経緯は日本統治時代(1910〜45年)をふくめ必ずしも明らかでない。

日韓間では1965年の国交正常化の際、文化財返還も交渉の対象になり、双方の政府合意で一定のものは返還された。

しかし韓国側は「まだ日本には数多くの韓国文化財が存在する」とし、略奪とは関係ない売買、収集などによる民間所有のものをふくめ返還を求める声が続いている。(産経)>

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