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中国は「メコンを殺すのか」の社説 宮崎正弘
今度はベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーの水を支配。中国、雲南省に二十近いダムを建設し下流域少数民族を強制移住させている。

チベット高原に水源を発する長大な河川は北寄りに黄河、びん江、長江などが蕩々と流れ来たり中原を潤す。一方でチベット高原から南へ流れ出す河川には怒江、ランツアン江、元江などがあり、それぞれがベトナム、ラオス、ミャンマーへながれこむ。

とくにラオスへ流れ込むランツアン江は、メコン河と名称を変え、さらに二大支流となってタイへ、カンボジアへと流れる。メコン河は川魚の漁業のほか小船による貿易でも栄える。

怒江(ヌー河)は雲南省で南へ向きを変え、ミャンマーに流れ込んでサルウィー河となりアンダマン海まで蕩蕩と流れる。ミャンマーの南北をつらぬく河川のひとつ、多くの生命を依拠する。

元江(ユアン河)はベトナムへ流れ込み、ホン河となる。ベトナム北方の田園地帯の重要な水資源である。

大問題がおきている。中国は下流水域の国々に一言の相談もなく、これらの上流域に合計20ものダムをつくるとし、しかもその計画の内容はまったくの不透明。実際には下流域の少数民族(中国国内、雲南省だけで)およそ五十万人の立ち退きを命じ、実際には多くで強制移住が完了しており、従わない者は監獄行きとなる。

雲南省にはペイ族、リ族、ミャオ族、ペイ族など23の代表的少数民族が共生する珍しい地域でもあり、現地へいくと漢文明とは異なる仏教世界が広がる(拙著『出身地でわかる中国人』<PHP新書>参照)。

▲巨大ダムは流域の生態系を破壊し住民の生活を脅かす

「巨大ダムのなかには三峡ダムより大きな規模のものも含まれ(つまり世界一のアーチ型ダムは2013年に完成予定)、あちこちで建設は急ピッチで進み、将来の河川域から下流域にいたるまでの生態系を破壊すると環境団体は抗議している」(英誌『エコノミスト』、2010年7月10日号)。

そればかりかダムは流域住民の生活を根底的に変貌させ、あるいは破壊し、たとえば漁民は職を失い、農家は水がこなければ作物は育たず、最大の頭痛のたねは下流域の飲料水、工業用水の確保である。

つまり上流の雲南省で、中国がダムにより水コントロールを開始すれば、下流域のベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーの水資源が完全に支配されてしまうのである。

南シナ海において中国軍はすでに南砂諸島、西砂諸島を軍事的に抑えて珊瑚礁を破壊し、軍の飛行場までこしらえた。

これにより中国はベトナム、マレーシア、フィリピン、ブルネイ、インドネシアと領土係争を引き起こしているが、メコン河やサルウィー河におけるダム建設もまったく身勝手な中国の振る舞い、近隣諸国は唖然とするばかりである。

しかし中国は「ダム建設により電力供給が豊富となり、しかも洪水などの被害を回避できる科学的プロジェクトであり、いったい下流域諸国は何が不満か」とでも言いたげ、プロジェクトの不透明さもありながら一切の説明をしてこなかった。

タイの有力紙『バンコック・ポスト』紙は「メコンを殺すのか」と社説に書いて抗議した。

ベトナムでもカンボジアでも反対運動がおこると、中国は下流域にもダムを建設してあげようと、政府高官の買収にとりかかる。中国の建設会社が、それらのプロジェクトを融資付きで入札する勢いでもある。

もっとも下流域の諸国でもダム建設が進んではいるが、水をコントロールし、下流域を洪水にしたり枯渇させたりの政治力を発揮できる立場を得るのは中国だけである。

アンコールトム、アンコールワットはかつて水が豊かな場所にあって、いつしか水路が変わり、付近はジャングルとなって文明は埋もれたのだが。

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  ★読者の声 ☆どくしゃのこえ ☆DOKUSHANOKOE ★読者の声
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(読者の声1)貴誌3019号オバマ衰退の記事ですが、上院ばかりか、ぺロシ民主党は下院も過半数を失う。ワシントンポストのコメント欄から、独立派も、黒人の一部もオバマ・ぺロシを離れたことは明白です。
なんと98.6%のアメリカ国民がアリゾナ移民法は正しいと解答した(MSNBC調査)。

これで46もある知事改選は民主党候補に流れないのです。オバマは大学の先生の性格だとか、DITHER(優柔不断)な性格が戦時の、不況下の大統領職には向かないと思われたのです。

一方、ぺロシは民主党内部でも離反が進んだ。支持するのはプログレッシブ・リベラルだけです。医療改革法案以来、この政治ポイントからセンター・ライトへは戻れないのです。

ビル・クリントンまでがオバマに愛想が尽きた。なんぼ言っても、染み付いたリベラルのDNAは治らないものですね。ついでに菅は普天間で失脚する。在京米国大使館のCIAは、ゆっくりと小沢を退治する。(伊勢、ルイジアナ)

(宮崎正弘のコメント)CIA? 過剰評価じゃありませんか。いまヴァレリエ・プレィム・ウィルソン女史の『フェアゲーム』(サイモン&シュスター社、ペーパーバック版。Valerie Plame Wilson“FAIR GAME”)を読んでいますが、CIAが政治闘争の道具にされると、かくも組織内暗闘に弱いかという脆弱性がよくわかります。

愛国者はときに国家が裏切ることがある。日本でもありました。

直近の米国はマクリスタルが切られ、おそらくカンダハル総攻撃は延期、それも無期延期というかたちで、タイミングがおいかぶさってNATOが撤回を開始し、結局米軍も“なしくずし的な撤退”という最悪の政治決着のシナリオが透視できますね。

それにしてもオバマは政治の本質が理解できない、菅直人と同様な市民活動家出身ですから。世界最強軍の指導者という大統領のもつ最高権力の醍醐味さえわかっていないんでしょうね。

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| 宮崎正弘 | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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