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鳩・谷・与の「三つ巴」戦 岩見隆夫
屈折した政情である。三つ巴(どもえ)は三者がからみ合って対立すること(広辞苑)だが、からみ方が尋常でない。

三者とは、鳩山由紀夫首相、谷垣禎一自民党総裁、そして与謝野馨元財務相だ。2人は党首、与謝野も谷垣と同じ当選10回(鳩山は8回)、要職歴の多さなどからほぼ同格とみていい。

からみ方である。与野党党首の鳩山と谷垣が対立するのは当然で、谷垣は迫力不足を批判されながらも、代表質問、党首討論などで鳩山政権追及の先頭に立ってきた。ところが、与謝野は鳩山の退陣要求だけでなく、身内の谷垣の辞職も求めたことから、話はややこしくなる。

直接のきっかけは、2月12日の衆院予算委だった。この日、沈着冷静な与謝野には珍しく、鳩山を見据え「あなたは<平成の脱税王>、首相の資格はない」

と激しく退陣を求めた緊迫のシーンは、テレビ中継で全国に流れ、株を上げた。その後、与謝野が月刊誌の寄稿文で明らかにしたところによると、党首討論(2月17日)の前日、谷垣に面会、「討論では鳩山首相の退陣を迫ってください。退陣を前提にすべての質問をしてください」と訴えたという。ところが、谷垣による退陣要求はなく、与謝野は憤慨し、寄稿文で、

<谷垣総裁は表情や口調にも迫力はまったく感じられず、なんとも腑抜(ふぬ)けた質問を繰り返すだけだった。緊張感のかけらもないやりとりに終始した>

とこっぴどく非難した。それでも収まらず、

<谷垣総裁率いる党執行部からは、鳩山政権を倒す気構えもうかがえない。このままでは、自民党は消え去ってしまう>として執行部刷新を求め、それがだめなら新党を決断せざるをえないと踏み込んだ。谷垣は、この攻撃に、

「党内抗争にしてはならない」と不快感を示し、周辺は、

「軽々に鳩山の退陣要求をすべきではない。言うだけの要求倒れに終われば、かえって自民党の非力をさらす。与謝野さんは何かあせっているのではないか。執行部が交代しなければ新党、というのもわかりにくい。どちらに力点があるのか」と意図をはかりかねているのだ。

一方、鳩山、与謝野の間では、嘘(うそ)論争が続いている。鳩山が10日の参院予算委で、「嘘で固められた与謝野質問に、一時逆上したが……」

などと脱税王呼ばわりへの恨みを口にすれば、与謝野も先の寄稿文で、

<鳩山首相は(母親からの)12億円を「子分に配ったお金ではない」と明言したが、これは真っ赤な嘘だった>と反撃、容易に片がつきそうにない。

この三つ巴戦、与野党対立の枠をはみだした印象がある。谷垣は鳩山よりも小沢一郎幹事長の独裁的な政治手法に批判の的を絞ってきたが、与謝野は逆に<政治とカネ>でも鳩山だけを標的にし、小沢を批判していない。なぜなのか。

民主迷走、自民不振、の閉塞(へいそく)感のなかで、鳩山、谷垣は、現体制維持の立場から、それぞれ、<民主党らしさ>の復活、自民立て直しに腐心している。ところが、かねて政界再編論者の与謝野は、現体制に否定的で、

<私が呼びかけたいのは、既成の与野党の枠組みを超えたプロフェッショナルな政策集団の結集だ。いわば、安心社会実現のための《連合体》である>

などと新党論の中身にも触れた。流動激しい。三つ巴戦がそれを語っている。(敬称略)

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