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鳩山首相の拙劣な外交手腕 古沢襄
沖縄基地問題検討委員会(委員長・平野博文官房長官)の位置づけほど曖昧なものはない。この検討委員会で普天間移設の政府案を一本化することは不可能だからである。国外移転を主張する社民党と、県内移設も選択肢に掲げる政府・国民新党の間で堂々巡りの議論をしている中に三月は終わってしまう。

いずれ検討委員長の平野官房長官は討議を打ち切り、さらに三党の上部機関、たとえば与党の党首級の閣僚委員会に一本化調整を委ねるしかない。すでに時間との勝負になっている。平野官房長官がひそかにルース駐日米大使と会談したことが明らかになって、社民党は政府主導の動きに反発、検討委員会の開催を要求した。

社民党の反発に対して鳩山首相は国会で「(普天間移設は)沖縄の皆様方に大きな反発を頂くような形になるというふうには考えていない」とリップ・サービスした。八方美人的な答弁なのだが、県内移設に否定的とも受け取れる曖昧な答弁となった。これが、県内移設に反対している社民党や沖縄県側の期待値を上げり結果となった。

社民党が県内移設に同意する可能性はゼロと言っていい。頑な態度と思われようと、沖縄県民や名護市民の多数意見を代表しているのが社民党である。来るべき参院選で社民党は沖縄票を伸ばすのではないか。皮肉な言い方をすれば、鳩山首相のダッチロールが社民党を助けていることになる。

鳩山首相はみずから決断し、政府方針を導く腹がないから、このような事になる。八方美人で逃げているかぎり混迷は、さらに混迷を深めることになる。八日の検討委員会では、各党が持ち寄った案が示されるというが、それ以上の進展は望めない。案は立ち腐れになる可能性が強い。

あるとすれば、社民党の連立離脱を覚悟のうえで、国民新党が唱えているキャンプ・シュワブ陸上案で政府案を一本化することであろう。だが、これは沖縄県民の反発をモロに受けることになる。参院選で逆風を受けることになりかねない。

もっと懸念されるのは米側の出方である。米側は一貫して日米合意のキャンプ・シュワブ海上移設を譲る気配がない。海上移設の日米合意が頓挫すれば、米軍にとって一番望ましい普天間継続が、結果として残ることになる。海上移設にこだわる米側の真意は、普天間継続にあるのではないか。

そんな事態に立ち至れば鳩山首相の拙劣な外交手腕が批判される。下手をすれば内閣の命取りになりかねない。時々刻々、その最悪の事態を迎えつつある気がしてならない。

<米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を巡り、政府は週明けから、移設候補地の絞り込み作業を本格化させる。8日の沖縄基地問題検討委員会で、社民、国民新両党の委員から移設候補地の提案を受け、月内に政府案を決定する方針。ただ、国外移転を主張する社民党と、県内移設も選択肢に掲げる政府・国民新党との認識の違いが広がっており、調整は難航しそうだ。

政府は社民、国民新両党案を踏まえ、防衛省を中心に各案の実現可能性を精査。移設先候補地を絞り込んだ上で、党首級による基本政策閣僚委員会で、月内に政府案を決定したい考えだ。松野頼久官房副長官は5日、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相に対し「(政府案は)一つに絞るのではなく、幾つかになる」と説明した。

検討委委員長を務める平野博文官房長官は当初、検討委の打ち切りも検討。しかし、政府主導の調整に危機感を強める社民、国民新両党の求めに応じ、委員会開催を余儀なくされた。

平野氏は5日の記者会見で、今後の調整について「どう進めるかは、私が一任を取り付けている」と指摘した。

こうした平野氏の姿勢に対し、社民党は警戒感を強めている。福島氏は5日の閣議後会見で「政府の交渉がブラックボックスになると困る。3党での協議が担保されるべきだ」と注文。「重大なのはタイムリミットではなく、中身だ。拙速ではなく、きちんと協議していきたい」と述べ、政府単独での移設先探しをけん制した。

一方、国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相は5日の記者会見で、政府が検討しているキャンプ・シュワブ(同県名護市)陸上部への移設案について「今の状況ではこの案しかない。ベストがいいが、より良いところに落ち着けていくしかない」と強調。国外・県外移設を求める社民党との認識の違いが鮮明になった。

鳩山由紀夫首相の発言も、与党内調整のハードルを上げている。首相は5日の参院予算委員会で、山内徳信氏(社民)の質問に対し、普天間移設先について「沖縄の皆様方に大きな反発を頂くような形になるというふうには考えていない」と答弁。県内移設に否定的とも受け取れる答弁が、社民党や沖縄県側の期待値を上げている。

◇シュワブ陸上案、高いハードル

政府は普天間飛行場をキャンプ・シュワブ陸上部に移設する案を軸に検討しているが、騒音問題などで周辺住民の反発が予想され、稲嶺進名護市長が反対しているほか、米軍の運用上の課題もあり、実現へのハードルは高い。

シュワブ陸上案は▽沿岸部寄りの兵舎地区に500メートル級の滑走路を建設▽内陸部の演習場に1500メートル級の滑走路−−の2案。いずれもヘリコプターなどの飛行経路が住宅上空にかかる恐れがある上、騒音もキャンプ・シュワブ沿岸部へ移設する現行計画よりも増加するとみられる。

米軍の運用上の課題も多い。500メートル級の場合は滑走路の長さが不足して輸送機などの航空機が使えない上、現行計画より大幅な縮小となるため、訓練移転先を確保する必要がある。

1500メートル級の場合も、海兵隊が演習場内で行っている機関銃や小銃の射撃訓練が滑走路建設に伴いできなくなるほか、山岳部を削り取るため赤土流出の環境被害が懸念される。

陸上案を巡っては05年に演習場に滑走路を建設する案を防衛省が米側に提案したが拒否され、周辺住民も騒音被害が起きるため猛反対した。

同省幹部は「一度消えた案。相当難しいことに変わりはない」と漏らす。

政府内では米軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)から沖合の津堅島(つけんじま)までを埋め立てて滑走路を建設する案も浮上している。ただ、同案も沖縄県が99年に移設候補地として挙げたことがあるが、地域の反発などで頓挫した。(毎日)>

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