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「政治とカネ」逆風の中で民主1次公認 古沢襄
三月の声を聞くとともに大手マスコミは、参院選の報道準備本部をスタートさせている。今度の参院選ほど読みづらい選挙はない。大方は昨年の総選挙で大勝した民主党が参院選でも余勢をかって一人区で有利な戦いをするとみていた。自民党に対する支持率が低迷しているから、この予測は選挙の常識のようなものであった。

しかし「政治とカネ」に対する国民批判は、大都市圏だけでなく地方にも浸透している。昨年の総選挙で吹いた民主党の”追い風”がパタリとやみ、むしろ予想もしなかった”逆風”が吹き荒れている。この様変わりは改選期を迎えた民主党の候補者が一番感じているのであろう。

参院選の勝敗は、全国で29ある「一人区」の勝敗率で決まるといわれている。過去の参院選はすべて、このパターンで繰り返されてきた。たとえば1989年の宇野内閣における参院選で自民党は一人区で3勝23敗、2007年の安倍内閣では6勝23敗で政権党が惨敗している。

二人区以上の複数区は与野党が議席を分け合うケースが多い。民主党がもっとも力を入れなくてはならないのが一人区にあるのは言うまでもない。だが、昨年の総選挙は風に乗って民主党が大勝したもの、党の地方組織の脆弱さが残ったままである。いきおい連合など労働組合の組織に依存する選挙パターンになる。

だが組織率が20%前後になっている労働組合がフル回転しても限界がある。自民党の支持母体も弱体化しているが、民主党の支持母体も弱体化している。支持母体に依存する組織選挙の時代から、無党派層を惹きつけ、有権者の半数を占める女性層の支持を得る選挙の時代になった。

この変化を一番大きく現れたのは、先の長崎知事選や東京・町田市の市長選、沖縄の石垣市長選である。長崎知事選で民主党系の候補が擁立された時には楽勝ムードが漂った。長崎県の全衆院選挙で民主党候補が勝利し、盤石の地盤で選挙に臨んだからである。

しかし自民・公明が支援した前副知事が31万票を超える得票をして、民主・社民・国民新党が推薦した元農水官僚に9万票余りの大差をつけて勝利した。昨年の総選挙で民主党は四選挙区で42万票を獲得、自民党の36万票に6万票の差をつけている。この逆転劇の主役は、無党派層と女性層だった。「政治とカネ」にこれだけ有権者が鋭く反応を示している。

来るべき参院選の一人区で有権者がどのような審判を下すか、民主党にとって楽観を許さない政治状況になっているといえる。政党支持率で民主党が自民党に大きく水をあけているのは気休めに過ぎない。民主党支持や自民党支持を上回る無党派層という大きな塊(かたまり)の獲得戦争なのである。

民主党の選挙をとり仕切る小沢幹事長は、二人区以上の複数区での複数候補の擁立に力を入れている。原理主義者らしい発想だが、「政治とカネ」で逆風が吹き荒れる中での選挙戦術としては如何なものか?風呂敷を広げるよりも、一人区で必勝を期すことが先決ではないか。

<参院選の公認候補者決定を発表する小沢一郎幹事長=民主党本部で2010年3月3日午後6時56分、馬場理沙撮影 民主党の小沢一郎幹事長は3日、党本部で会見し、夏の参院選の1次公認候補者計87人(昨年12月に内定した10人を含む)と推薦候補者2人を発表した。内訳は選挙区が公認47人、推薦2人で、比例代表は公認40人。過去最多だった07年参院選の候補者数(80人)を1次公認だけで上回っている。

それでも元々候補の発表は昨年中に予定されていたにもかかわらず、小沢氏の資金管理団体をめぐる事件などで大幅に遅れた。小沢氏の目指す複数区での複数擁立も順調には進んでおらず、「政治とカネ」問題の逆風が続く中、情勢は不透明さを増している。

公認発表が遅れた理由の一つは、改選数が複数以上の選挙区で候補者を複数擁立するという小沢氏の方針に地方側が抵抗したためだ。小沢氏は公認発表当日の3日も神戸市入り。改選数2の兵庫選挙区で2人目の候補者となる新人候補を発表するなど、ギリギリまで調整した。

小沢氏が「複数擁立」にこだわるのは、単独過半数に向け「支持のすそ野、輪を広げる」(小沢氏)ためだ。

だが、小沢氏の資金管理団体を巡る事件、北海道教職員組合(北教組)の違法献金事件など民主党が抱える「政治とカネ」の問題は参院選にも影を落とし始めている。自らの主導で民主党推薦候補を擁立した2月の長崎県知事選では、自民党の支援候補に完敗した。党の地方組織に与えた影響は大きく、複数擁立に対する地方の反発は表面化しつつある。

小沢氏は18の複数区のうち、連立与党との選挙協力などを考慮した新潟、広島、福岡を除く15選挙区に複数候補を立てる方針だ。しかし、北海道など7選挙区では目標を達成したものの、福島、茨城、長野、静岡、愛知、京都、大阪の7選挙区では2人目が間に合わず、改選数5の東京でも1次では3人目の公認を見送った。

小沢氏は3日「(複数擁立)方針は全く変えてないし、変える必要はない」と明言し、「1、2週間後にはほぼ全県で出したい」と執念を見せた。が、長野選挙区選出の北沢俊美防衛相は複数擁立方針を「支持率が低下するはるか前の戦略だ」と公然と批判するなど、小沢氏の神通力にもかげりが見える。

民主党は、日教組の組織内候補の現職を比例代表で公認したほか、日教組の関係団体・日本民主教育政治連盟(日政連)所属の輿石東参院議員会長らも選挙区で公認した。

しかし北教組事件を受け、民主党と労組の不透明な関係が今後、国会論戦でも焦点化し、労組の動きに影響するのは避けられそうにない。比例代表の公認候補40人のうち10人が連合の組織内候補。民主党は選挙では依然、労組に大きく依存しており影響は深刻とみられる。

◇小沢氏「有望なら追加もありうる」

小沢氏は会見で今回の大量擁立について「さらに有望な候補者が出た場合には追加もありうる」と強調した。複数区で攻勢に出る選挙区とともに、比例代表でも知名度や一定の固定票を持つ候補者を中心に今後、積極的に追加公認をする方針だ。石井一選対委員長は3日の党常任幹事会で「最終的には105〜110人を擁立する」と表明した。

参院での民主党の非改選議席は62で、単独過半数122を確保するには、改選議席54(江田五月議長を含む)を6議席上回る60議席以上を確保する必要がある。

今回、比例代表では40人を擁立し、07年参院選での35人を既に上回った。個人名の投票が可能な比例代表で候補者間の競争をあおる狙いだ。党幹部は「比例代表は仮に当選しなくても票の掘り起こしにつながる」と説明する。元体操選手の五輪メダリストの池谷幸雄氏ら著名人も擁立し、得票の上乗せを図る。

また、日本歯科医師会の政治団体「日本歯科医師連盟」が支援する女性歯科医を立てるほか、元陸将補も公認し、従来の自民党、保守支持層に食い込む姿勢も見せている。

一方で、マルチ商法業界からの献金問題の責任をとって離党し、昨年の衆院選の出馬を見送った前田雄吉元衆院議員を比例代表で公認した。前田氏は小沢氏の側近議員。「政治とカネ」の問題が焦点化するなか、波紋を呼びそうだ。(毎日)>

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