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啄木と琢次郎 渡部亮次郎
(再掲)尊敬する古澤襄(ふるさわ のぼる)さんのブログで、噴き出してしまった。http://blog.kajika.net/

<古澤さんの著書『沢内農民の興亡』に古澤家菩提寺である玉泉寺の第十九世琢神道器(たくしんどうき)という和尚さんの名が二度出てきます。20頁・46頁です。

これは啄禅道器(たくぜんどうき)が正しいので,本をお持ちの方は,ぜひ訂正をお願いするとともに,深くお詫びいたします。>とある。よく見ると「琢」なのか「啄」なのか分らなくなってしまった。

この文章を寄せた人は校正を専門としている方。「誤植の饗宴」と題する、誤植と校正にかかわる話を面白くしてくれているのだが、ご自分のことを謝罪するのに、また誤植をしてしまったのである。

正しくは「琢禅道器」だそうです。多分、この後に「誤植に泣いた啄木」という文章が続いているので、神経がそちらに行っていたのだろう、とやさしい古澤さんは苦笑い。

この方が紹介している話に、朝日新聞の校正係として死んだ啄木を朝日は詩人として遇し、死亡記事を載せたのはよかったが、大変な誤植があった、というのがあった。

<その啄木も誤植には最後の最後まで泣かされた。太田愛人『石川啄木と朝日新聞―― 編集長佐藤北江をめぐる人々』という本のなかでもこのエピソードは紹介されている。

『東京朝日新聞』が掲載した1912年(明45)4月14日の死亡記事のなかに,啄木の小説『鳥影』の名が出てくる。チョウエイと読む。その『鳥影』が“島影”と誤植されたうえ,“しまかげ”と誤ったルビが振られた。

これは形の紛らわしい漢字の見落としなのか,あるいは記者が“島影”と思い込んで書いたのを校正係も見落としたのか。

ルビは活字を組むさいに現場の文選・植字工が振ったのかもしれないが,まず“島影”ともっともらしく誰かが誤ったところに,この誤植が残った第1因があった。つぎに校閲で事実を精確に調べなかったのが第2因である。

“みすぼらしき郷里の新聞”だけでなく,東京の一流紙もこんな誤植を犯す。あの世で記事を目にした啄木の“今朝の悲しみ”は深まっただろうか。それとも苦笑するだけだったろうか。

蛇足を付け加えるなら,啄木の死亡記事は朝日文庫『朝日新聞の記事にみる追悼録〔明治〕』に採録されているので,興味のある方は簡単に見ることができる。“紙面の明らかな誤植は編集部で改めました。”と断わってある言葉に偽りなく,“島影” は正されている。ルビはない。>

琢次郎というのは幼くして死んだ私の実兄。だから次に生まれた私は三男である。それなのに亮次郎だから、なんだかピンチヒッターみたいで厭だった。

高校に入って小説らしきものを書いた文藝部の機関誌の名は「琢磨」(たくま)というものだった。互いに励ましあって学徳をみがくことの意味らしい。みがくという意味が「琢」。

石川啄木(本名一)の「啄」は突っつくという意味で、啄木とはそのまま「きつつき」のことである。渋民に生まれ、東京で27歳で死んだ啄木。私が盛岡に在任した頃は4月13日の啄木忌(季語 春)しかなかったが、今では国際学会がある。

<ようこそ国際啄木学会のHPへ!

国際啄木学会は1989年12月、岩城之徳・遊座昭吾・上田博・太田登氏らを中心として設立されました。日本と外国における石川啄木の研究・普及を目的とする学会です。会員たちは創立以来多くのすぐれた研究成果を発表し、普及のための良書も数多く出版してきました。

韓国・台湾・インドネシアには創立当初から支部が結成され、すぐれた研究成果が挙げられています(今は海外の支部は「韓国啄木学会」のように呼称されます)。すでに台湾で2回、韓国で2回当学会の大会が開かれています。ドイツ・スイス・オーストリア・ロシア・フィンランド等にも会員を擁し、2005年にはインド啄木学会が成立しました。

今後わが学会は日本の内外において石川啄木の研究・普及をますます精力的に推し進めるとともに、若い会員をたくさん迎え、いっそう溌剌とした学会にして行きたいと思っています。>

また財団法人 石川啄木記念館もある。〒028-4132 岩手県盛岡市玉山区渋民字渋民9  TEL.(019)683-2315/FAX.(019)683-3119

http://www.echna.ne.jp/~takuboku/

琢次郎とはどこへ行けば戸籍と逢えるのだろうか。それとも除籍されて既に久しいのだろうか。

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