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現実味が出てきた小沢首相という「悪夢」 阿比留瑠比
恐れていた悪夢が現実のものとなりつつあります。産経は12月8日付の「新民主党解剖 覇者の憂鬱」第1回で、「日本が岩手県になっていく」という岩手県議の言葉を見出しにとりましたが、本当にそういう事態が訪れるのかもしれません。

民主党の小沢一郎幹事長は19日、テレビ東京の番組「カンブリア宮殿」(1月4日放映)の収録で、自ら首相の座に就くことに意欲を示しました。

Q:総理大臣とかには魅力感じられないんですか、なろうとか
小沢氏:形式的ポジションにあまり関心はないですけれども、まあ、総理大臣になって、本当にみんなのためにやれるっちゅうふうに、皆さんが思ってくださるときがあれば、それは、拒む必要はないとは思ってますけれども。

小沢氏はもともとマスコミに露出することを嫌うことで知られてきましたが、最近は、このように積極的にテレビに出て、自己アピールに余念がありません。鳩山首相は長くはもたないし、どうにもふらふらしているので、「やっぱり自分がやらなきゃダメか」と考え始めたのかもしれません。

あるいは、東京地検の追及を振り切るには、名実ともに最高権力者になる必要があると判断した可能性も否定できないところです。

小沢氏にとっては、国会で答弁を求められたり、二六時中マスコミに監視される首相という立場より、今の「闇将軍」の方が居心地がいいのは本当でしょうし、多くの識者は、「小沢氏は首相になる気はない」と指摘してきました。

しかし、私は以前のエントリでも何度か書きましたが、小沢氏はここ十数年、自分よりはるかに格下と思っていた若手議員や、「なんであいつが」と思う人物が次々に首相になっていくのを、深夜、眠れずに天井を見つめながら枕を涙で濡らしたことも度々あったのではないかと思うのです。それが政治家の性(さが)ではないでしょうか。

今回の小沢氏の意欲表明に符合するように、小沢氏を自民党田中派時代からよく知る民主党の渡部恒三前最高顧問は20日のテレビ朝日の番組で、次のように述べています。

「ここ1週間、まあ〜、表舞台に立って嬉しそうに頑張っているからね。私は、(小沢君は)総理になりたくないのだろうと思っていたけど、ここ10日ぐらい見てると今度はなってくれるのかなと」

また、小沢氏は16日には、新潟県柏崎市にある師匠の田中角栄元首相の墓に参り、「先生に負けない政治家になるよう頑張りたい」と記者団に語っています。これだって取りようによっては、同じく首相になりたいとの意欲表明ととれなくもありません。

…まだあくまでそのおそれがある、という段階ですが、小沢首相という最悪のシナリオが一定の現実味を帯びてきました。民主党議員がはっきり述べていた「小沢帝国」の誕生です。

ずっと彼を批判してきた私なんか、東京都迷惑条例だかなんだかで、きっと逮捕されるか職を失うかするんだろうなあ…。

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