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理想主義という自己陶酔のツケ 古沢襄
湯浅博氏の「世界読解」は鳩山首相に対する辛辣な批評である。産経新聞に掲載されている。米国南部で開かれた日米関係フォーラムで在アトランタ日本総領事が「日本は米中の架け橋になる用意がある」と大見得を切ったエピソードを紹介している。

”架け橋論”鳩山首相の十八番(おはこ)、さかんに使っている。だが、フォーラムに出席した米国務省高官から「対中外交は米国が独自に行うから結構だ」とにべなく斬り捨てられた。

鳩山首相の演説からは「友愛」「架け橋」の甘い言葉が紡ぎ出される。実態のない理想論だが、鳩山ブレーンが吹き込んだものであろう。その理想主義に自己陶酔する一方で、政府専用機の中で幸夫人と指相撲に興じている。漫画になる風景。

湯浅氏ならずともこの漫画的な風景には危うさを覚える。結局はこの人の自己陶酔のツケは国民が払わねばならないからである。それに国民が気づくのは、いつの日なのだろうか。

<あれは、米国南部で開かれた日米関係フォーラムでのことだった。チャイナ・スクールで名高い在アトランタ日本総領事が、米国側参加者に向かって「日本は米中の架け橋になる用意がある」と手を差し伸べた。とたんに米国務省高官が、「対中外交は米国が独自に行うから結構だ」と振り切った。

2国間の外交に、第三国が割って入って「架け橋」になるとはおこがましいということだ。国益は自ら追求するもので、日本は自分の外交をしっかりおやりなさいと聞こえた。

鳩山由紀夫首相の所信表明演説を聞きながら、アトランタ総領事の気まずい顔を思い浮かべていた。演説は外交の基本を「架け橋としての日本」と位置づけた。「東洋と西洋、先進国と途上国、多様な文明の間の“架け橋”に」という。いつものように、首相の言葉は宙を舞うような心地よさがあった。

在京の各国外交団は首相の外交方針をどうとらえただろう。外交は国益のためにはウソもつく取引の現場だから、誠実さとは無縁の世界である。特に米国にしてみれば、沖縄にある普天間飛行場の移設など国家間の約束事も守れずに、人様の「架け橋」とはいかなる了見かと感じていよう。

鳩山首相の演説からは「友愛」「架け橋」の甘い言葉が紡ぎ出され、岡田克也外相は柔軟性のない対米外交に終始する。日米同盟の根幹にかかわる拡大抑止(核の傘)や在日米軍基地では、「見直し」「修正」などの言葉が止まらない。

思うに鳩山首相の外交は原則のない「村山富市モデル」で、岡田外相のそれは軌道修正しない「盧武鉉モデル」なのだろう。社会党の村山氏は首相に就任するや、それまでの自衛隊違憲や日米安保反対の立場を捨てた。韓国の盧武鉉大統領は逆に、反米反戦を持ち込んで左派色を強めた。

岡田外相はかつて国家間で決めた「日米同盟の再定義」に、「その当時は野党として反対していた」と仰天発言をする。しかも「核の先制不使用を米国に働きかける」と懲りない。中国の核は日本に照準を合わせているが、米国のそれは日本に「核の傘」を提供していることを考慮しない。

東アジア共同体構想でも、鳩山首相は共同体から米国を「除外しない」というが、岡田外相は「米国を含めることになっていない」との立場を変えない。架け橋は中国側にだけ向けられているらしい。

日米安保条約は米国が日本を防衛する義務を負うが(第5条)、日本は代わりに米国に基地を提供する(第6条)。しかし、日本が米国に依存しているものはあまりに大きすぎる。

防衛大学校の太田文雄教授によると、米国への依存は核「抑止力」のほかに、戦略爆撃能力や空母打撃力の「攻撃力」、F15戦闘機やイージスシステムなどの「軍事技術」、海の石油動脈を守る「防護能力」、グローバルな「情報力」など、日本にできないものばかりである(『同盟国としての米国』)。

同盟は信頼に支えられた生き物だから、鳩山政権がそれをたがえれば突然の在日米軍撤退さえ否定できない。米国はかつて、基地反対運動のあったフィリピンで、災害を引き金にスービック、クラーク両基地から撤退した。とたんに、中国が南シナ海に進出して「力の空白」を埋めてしまった。

その時に日本は、大陸と半島に核武装をする中国、ロシア、北朝鮮と独力で向き合わなければならない。鳩山政権の理想主義という自己陶酔のツケは、結局は国民が支払わされる。>
          
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