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これが「小沢マジック」だ 花岡信昭
いよいよあすが投票日。民主320、自民100といった予測なのだという。これは「小泉マジック」の裏返しだ。その手法をそっくり借用した「小沢マジック」といっていい。

その仕掛けを作ったキーワードは「ワンフレーズ・ポリティクス」だ。小泉氏は「郵政改革」の一点にしぼって、4年前の自民圧勝を引き出した。

自民党の分裂選挙となって、民主党には漁夫の利が与えられてもいい選挙だったのだが、小泉氏のワンフレーズ・ショートターム・ポリティクスに日本中が酔った。

こんどは「政権交代。」なのだという。「。」までつけてその一点にしぼった。自民党は「責任力。」と、こちらも「。」をつけて応戦しようとしたが、小沢マジックの迫力が勝った。

民主党政権ができたらどうなるか。ほとんどの人は、その「ばらまき満載マニフェスト」のおかしさに気づいているのだが、国を覆う逼塞感を打破するには、政権交代しかないという「刷り込み」が徹底した。

小泉旋風に熱狂したのと同じ次元で、「政権交代。」のワンフレーズに酔いしれる。無党派層はおもしろければどっちにでも動く。

小泉氏が「ぶっ壊す」と公言した自民党はその通りに支持基盤がぶっ壊れた。どうあがいても、この構図をくつがえすには至らない。

ここが日本人の日本人的気質だ。風が起きると、同じ方向を向いてほかのひとと同じ意識を持ち、同じ行動をとることで安心する。

納豆がダイエットに効くとなると、スーパーから納豆が消える現象と同じだ。勧善懲悪の水戸黄門がいまだにテレビで視聴率を稼ぐのも、同様だ。善悪二元論。こういうステレオタイプの提起に日本人はからきし弱い。

小沢氏はかつて「自立した個人」の重要さを説いたのだが、それは裏返せば、日本人に最も欠けているポイントをずばりと指摘したことにほかならない。

その小沢氏の読みがずばりと当たった。日本人はやはり、小沢氏の指摘通り、成熟できてはいなかった。こういう政治的に複雑怪奇な現象を、どこまで深く理解できる資質を持っているか。そこが問われている。

31日、せっかく1万円を回復した株価は反落するだろう。成長戦略を欠いた民主党の経済政策が通用しそうもないことは、経済界が最もよく知っている。

アメリカは日米同盟軽視の首相誕生をいぶかっている。日米関係は確実に悪化する。逆に中国や北朝鮮は大歓迎だ。東アジア情勢の不安定化を覚悟せねばならない。

消費税は4年間封印、集団的自衛権の見直しはやらない、バックには日教組と自治労、自衛隊の海外派遣は違憲・・・。そういう政権を日本人は歓呼の声をあげてつくろうとしている。

鳩山氏はいわゆるぶら下がり取材にほとんど応じていない。何を言い出すかわからないので、周辺ががっちりとガードを固めているのだという。小沢氏もメディアとの接点を避けるタイプだ。政権交代の掛け声は勇ましいが、それとは裏腹の、なにやら暗いイメージが浮かんでくる。

鳩山氏が幹事長時代、口の悪い民主党幹部は「PHK」と名付けた。ピントはずれの幹事長、だ。首相になれば、「PHS」ということになる。

この10数年、民間政治臨調の時代から「政治改革」に取り組んできたのだが、その目標だった「政権交代可能な2大政党時代」は、想定したイメージとは違うかたちで現出しようとしているように見える。

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