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ワクチン輸入に異議あり 石岡荘十
懸念していたことが起きそうだ。新型インフルエンザワクチンの輸入である。

政府は秋以降の新型インフルエンザの本格的流行に備え、不足分のワクチンを輸入する方針を固めた。河村建夫官房長官は24日午前の記者会見で、麻生太郎首相が25日の閣僚懇談会でワクチン確保に万全を期すよう関係閣僚に指示すると述べた。(8/24 共同通信)

この秋に予想される第2波の襲来に備えて、日本で必要なワクチンは最大約5300万人分とされる。ところが国内製造できるワクチンは当初の生産見込み2500万人分を大きく下回る1300万〜1700万人分にとどまると今月20日、計画を下方修正している。

このようなワクチン不足は日本だけではない。程度の差はあれ、世界的にワクチンの絶対量は予想される患者数を大きく下回る。自国で生産能力のない開発途上国はなおさらのことである。そこでWHO(世界保健機関)は世界の製薬企業首脳を集めて、発展途上国向けに予防用ワクチンの寄付や備蓄、廉価販売などを要請した。


そんななかで、曲がりなりにも生産能力のある日本が、輸入に踏み切るならば、その分どこか、生産能力のない国への供給が少なくなる理屈である。

だから筆者はこのメルマガ(8/8 「新型インフルエンザの常識・非常識」)で、「日本が世界のワクチンを買占めなどという非難を受けないことを祈るばかりである」と懸念を表明した。

これに先立つ6/3、桜井よしこ氏はさらに踏み込んで、「危機を国際貢献チャンスに転換」と題して、「感染症の専門家、高橋央(ひろし)氏や国立成育医療センター臨床研究開発部部長の千葉敏雄教授らが提唱するアジアワクチンセンター構想を考えてみてはどうか」と提言している。

http://www.melma.com/backnumber_108241_4498584/              このなかで「日本のメー

カーが開発したワクチンは、厳しい薬事法にのっとった手続きと、これまた厳しい生物製剤基準で製造されているために、品質および安全性で信頼に値します。そうしたワクチンをアジア諸国に提供できれば、非常に喜ばれ感謝されます」

「アジアワクチンセンターで日本はアジアの人々に喜ばれ、同時に日本国民も救われると思うが、どうか」と述べている。まことに同感である。

ところが、所管官庁である厚労省の医系技官にはそんなインターナショナルな発想はまったくない。官房長官の記者会見の発言は、厚労省の医系技官の作文だろう。何とかワクチンを調達して、自分たちが批判され、責任を問われないようにしようという発想ではないのか、と疑わせる。

国際的にワクチンの調達競争が起こっており、高度の医療態勢を持つ日本の大量輸入には、各国から批判が出る可能性がある。世界保健機関(WHO)も日本の輸入に懸念を示しているという。

足りないワクチン。政府は現在、ワクチン接種の優先順位も検討している。優先接種の対象としては医療従事者や基礎疾患を持つ人、妊婦らが挙がっている。9月中にも優先順位を決めたい考えで、厚労省がワクチンの専門家や患者団体、学会などの意見を聴いている。が、そんなことにはお構いなし。

「中央省庁が業務を継続するためにとるべき対応策」について、今月7日、膨大な資料が配布された。そのなかで、「新型インフルエンザ対策に従事する厚労省職員にはワクチンを先行接種する」と決めている。そして省内の診療所には必要な薬剤が不足することのないよう早めの備蓄を促しているのである。

http://www.melma.com/backnumber_108241_4573804/

現役の医系技官で「厚生労働省崩壊」(講談社)を書いた現役の防疫官、木村盛世さんは「こんな医系技官はいらない」と出演したテレビ番組で切って棄てている。

ワクチンの輸入を舛添厚労相は了解しているのか。だとすれば選挙の応援ボケとしか考えられない。あるいは、東奔西走する鬼のいぬまの医系技官の小細工か。

どうせ勝てっこない選挙の応援演説はそろそろ切り上げて、舛添さんには有終の美を飾る判断をしてもらいたいものだ。
      
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