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新型インフルエンザ記者会見 石岡荘十
のりピーに乗っ取られていたテレビのワイドショーに、この数日、「新型インフルエンザ報道」が帰ってきた。19日、厚労省で開かれた定例記者会見でのナマのやり取りの概要を、一部補足しながら紹介する。(以下、Qは記者、Aは医系技官。【 】は筆者注)

Q 沖縄で出た重症患者3人のうち1人だけ基礎疾患があり、残り2人は基礎疾患が特にないのに重症化しているが---。
A 13歳の女性、11歳の女児がPCR検査で陽性、ICU(集中治療室)で人工呼吸器管理とのことで、我々も重症であると認識している。基礎疾患が確認されない若い世代についても重症化が認められる例というのは、国内では聞いてないが、米国やメキシコではこういった例はあった。沖縄の2人がこれに合致するかについては軽々に申し上げにくいが、基礎疾患がなくともウイルス性肺炎が重症化する例は、患者数が増え裾野が広がるにつれ起こりうるということは想定していた。

Q 入院患者86人のうち基礎疾患ない者が50名。入院の状況は?
A 退院等した方も相当いる。50人すべての精査はできていないが、(重症というより)心配で入院しているという方もいらっしゃると思う。
Q 入院者のうち、未成年が多いのは、感染者が多いからということか。
A  5〜19歳で患者さんの50%、29歳までで85%占めているとのこと。

Q 沖縄の3人及びこれから発表される予定の熊本の患者の容態については?
A 沖縄の方については特に急を要する状態だとは聞いてない。熊本も第1報を聞いたくらいだが、肺炎像は明らかではないものの、呼吸症状が悪く、18日の時点から人工呼吸管理されていると聞いている。

Q 流行が本格化していくと、今のクラスターサーベイランスの意味が薄れるの ではないか? 今後もサーベイランスは続けるのか?【クラスターサーベイランス:感染集団の監視】
A クラスターサーベイランスは新型インフルエンザの患者が出始めて、その中で感染拡大の防止にどういった方策をとればよいか、(見極めるために)始まったもの。医療機関、社会福祉施設、その他事業所といったところからクラスターで発生がみられたという報告があった場合に、就業の中止等を指導し、それによって感染のスピードを抑えるとい考え方によるが、(蔓延が拡大すれば)このままの形でやっていくには無理な部分も生じてくるだろう。【クラスター:小さな人の集団、ぶどうの房。参考:「クラスター爆弾」】
今後は定点観測による数値がどのように推移していくかが、全体の傾向を見て行くためには役立つと思われる。重症化の防止に力点を置いた新たな対策というものも考えて行かなくてはならないとも考えている。

Q 医療機関に配るといっていた症例集はいつごろ出すのか。
A 今作業してるところなので、いつ出すとはまだいえないが、誰(患者団体等)に対してどのように伝えるかについても併せて考えていかなければいけない。
Q  ICU、人工呼吸器の整備状況は?
A  ICUが何床、人工呼吸器が何台、という数字は今は手元にない。流行というのは波があるので、全国に何台必要という分析は大変難しい。厚労省としては平成20年度の補正予算から、医療機関向けの設備整備事業を補助事業として実施している。国で人工呼吸器、個人防護具等について半額補助するというもの。30億円調達した。この事業で20年度は人工呼吸器666台、21年でも704台購入している。

Q ICU、人工呼吸器の数について手元にないというのは、省として数字を 把握していないということか?
A  ICUのベッド数は把握している。人工呼吸器の台数については把握しようと している。毎年冬の季節性インフルが1000万人規模で流行っているが、新型の場合はそれを上回る可能性、しかもそれが一気に起こってしまった場合に医療機関への負担は大きくなる。国民の皆様一人一人に、感染防止ということを考えていただき、少しでも流行の山を低くし、遅らせるようにしなければならない。

Q 比較的早い夏の段階に流行が来たということは、対応がとりやすいといえるのか。
A そうだといいが、今後の予測は全くできないので、いい悪いについてはお答えできない。
Q ワクチンの考え方について、どういうスケジュールで考えていくのか。
A 国内各メーカーの協力を得て、季節性から新型への製造切り替えをしてもらっている。秋に実際の製品として出てくるまでに、どういった枠組み、優先順位で接種 を進めるかは要検討。【20日、接種順位について専門家、関係団体等に広く意見を聞く会が開かれた】
現段階では新型インフルに関する情報収集も並行して進めているので、最終的にどのように議論して決定していくかは政府内で調整していきたい。

Q 推定患者数が1週間に6万人対し入院患者86人という数字は、季節性インフルエンザに比べるとそれほど多くないという実感はあるか。
A 諸外国からの情報のなかには1/3はほとんど症状ないまま終わるというものもある。
我々が念頭に置いていたH5N1(鳥インフルエンザ)に比べると確かに圧倒的にマイルド。ただしどの程度のマイルドさか、季節性に比べて重いか軽いかは、科学的知見が十分集まっているとはいえない現段階では断言できない。

以上が会見の概要であるが、これに先立って大臣会見で舛添厚労相は「本格的大流行期に入った」と述べている。これでテレビのワイドショーに火がついた。一連の会見を受けた20日の各紙の記事はご覧の通りである。読み比べて、読者の評価は如何?

一服していた「新型インフルエンザ報道」が帰ってきた。

「帰ってきたウルトラマン」は、自然界の異変により、眠っていた怪獣が目覚めたため、初代ウルトラマンが帰って来てやっつけるという1971年のTBSドラマだが、現実の世界は、そう簡単には行かない。残り少ないあと一ヶ月、初代ウルトラマンはどう闘うか。二代目は誰か。

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