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防衛最前線から釣り客のスポットに 宮崎正弘
台湾の“緊張緩和”なる認識は現実的なのか、中国の甘言を信じ切っているのか?徴兵廃止、軍縮。つづけて馬祖群島の常備兵力を二千に大幅削減。

台湾が徴兵を廃止し、将来的には22万人のプロフェッショナル集団の軍隊に変異させることが決まっている。目の前の「敵」は台湾向けにミサイルを1300基から1500基に増やそうとしているのに?或いは原潜を増やし、空母を十年後に二隻配備するというのに?いったい馬英九政権はなにを考えているのだろう。いや彼は正気なのか。

嘗て台湾防衛の最前線=金門島には七万の兵力がいて、全島が緊張していた。十数年前に訪れたときは兵士相手の酒場もそこら中にあった。

五年前に再訪したおり、兵力は数千、兵隊相手の商売はすべて閉店、廃業しており、潜水艦基地は観光資源になっていた。

会見した金門県知事(新党)は、「アモイに橋をかけて大陸との交流を直接的なものとしたい」というので、「えっ? ミサイルを台湾に照準を当てているのに?」と問うと、半ば笑って、

「われわれは同じ中国人、もはや戦争はない。商売、商売」と意にも介さない態度には驚かされた。

蒋介石が「大陸反抗」を呼びかけていたとき、金門と馬祖は大兵力が結集していた。馬祖は目の前が福建省連江県。馬祖の群島の一部は深く大陸の湾内に食い込んでいる。

かつて、この馬祖を守る台湾の軍隊は五万人がいた。やはり十年ほど前に読売と東京新聞の記者と三人で訪れたおりには多少の軍事的緊張感は残っていた。

▲防衛最前線から釣り客のスポットになった馬祖群島
昨今、四千人の規模に縮小し、馬祖もまた観光資源化がすすみ、とくに釣り客のスポットに早変わりしていた。台湾本島から釣り人らがワンサカと押しかけるのだ。

現在、馬祖駐屯の台湾軍兵力は三個歩兵部隊と砲撃部隊四千人だが、地形の関係から戦車は配備されておらず、CM―21装甲車両のみ。

この僅かな兵力をさらに半分の貳千人に削減し、残りを北部軍団に再編入する動きがでている(自由時報、6月20日付け)。もはや守る気概さえ失せたのか? それとも?

馬英九は「三不」を唱えていた。戦争をしない、独立はしない、統一もしないという三つの「不」である。

いまの馬英九は変心したのか、「三不」を言わず、かわりに「三不排」を言っている。つまり「不排除統一」「不排除独立」そして「不排除武力」(「不排統」「「不排独」「不排武」」である。

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