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ゴア元副大統領が救いの神? 古沢襄
米女性記者の釈放で米朝双方は平壌のスウェーデン大使館やニューヨークでの対話ルートを通じて水面下の交渉をしてきたと、韓国の朝鮮日報は明らかにした。

だが、米朝はこの問題に処する基本的な隔たりが大きい。言うなら北朝鮮はこのカードを最大限に利用しようとしている。第一に一九九四年のカーター訪朝に匹敵する米政府高官を平壌に招き、女性記者の釈放を特別なカードとして活用するつもりの様だ。

米政府高官としては女性記者の属するカレントTVの共同設立者であるゴア元副大統領が最有力候補だという。しかしオバマ大統領、クリントン国務長官は、女性記者釈放の人道問題と核問題など安全保障交渉は別の問題だとしている。

仮にゴア元副大統領の訪朝があっても、釈放のハードルは極めて高いといえる。「(許可なく越境という)過ちを犯した女性記者2人のために、対北朝鮮政策の根幹を変えることはできない」という厳しい声も米国内にあるという。

<米国人女性記者2人が中朝国境で拘束された問題で、北朝鮮の中央裁判所が8日、2人にそれぞれ12年の労働教化刑を言い渡し、裁判手続きを完了したことにより、釈放に向けた米朝交渉は新たな局面を迎えた。韓国政府当局者は「赦免や追放も刑が確定することが前提になる。米朝交渉はこれからが始まりだ」と指摘した。

これまで米朝双方は平壌のスウェーデン大使館やニューヨークでの対話ルートを通じ、水面下で交渉を続けてきたとされる。クリントン国務長官は7日、ABCテレビに出演し、北朝鮮に女性記者らの釈放を求める書簡を送った事実を認めるとともに、「われわれは(北朝鮮の)返事を受け取ったが、(北朝鮮で)誰が(釈放につながる)決定を下すことになるのかはっきり把握できずにいる」と述べた。この発言も双方が交渉を進めている事実を認めたものだ。

問題は女性記者の釈放をめぐる米朝の考え方が食い違っている点だ。韓国政府当局者は「米国は女性記者問題を徹底して『人道的見地』で扱おうとしているが、北朝鮮はそれを(核問題など)『安全保障面』と関連付けようとする可能性が高い」と分析した。

北朝鮮は最初の核危機がピークに達した1994年にカーター元大統領が訪朝したことを思い浮かべるはずだ。北朝鮮問題に詳しい消息筋は「カーター元大統領は人道的な問題解決に向け、個人の資格で訪朝したが、結局は金日成(キム・イルソン)主席との会談で北朝鮮の核問題などの突破口を開いた。今回も米高官の訪朝などを通じ、何かを得ようとするのではないか」と話した。

北朝鮮は「第2のカーター・モデル」を期待し、女性記者の釈放を特別なカードとして活用するのではないかとの見方だ。高麗大の柳浩烈(ユ・ホヨル)教授は「脱北者女性を取材しようとして国境を越えたという理由で12年の労働教化刑という衝撃的な量刑を言い渡したことや、1日で終えられる裁判を5日間も引き延ばしたことにも米国を早期に交渉のテーブルに着かせるための意図が込められている」と指摘した。

特に北朝鮮の2回目の核実験に伴う国連安全保障理事会と米国の強力な対北朝鮮制裁が間もなく発表される時期にも当たり、北朝鮮が米国に要求する「条件」も多いはずだとの見方が出ている。

国家安保戦略研究所のイ・スソク南北関係研究室長は「北朝鮮は米国の謝罪などリップサービスではなく、北朝鮮に対する金融制裁緩和などの具体的な行動を求めるとみられる」と語った。

一方、米国は国際社会の大量破壊兵器不拡散の流れに真っ向から反する北朝鮮の悪行を女性記者問題と関連付けて許すことはできない複雑な立場に置かれている。

米国側で二つの問題を切り離す「ツートラック(2本立て)戦略」の話が出るのもそのせいだ。外交消息筋は「過ちを犯した女性記者2人のために対北朝鮮政策の根幹を変えることはできないという声も米国内にある」と説明した。

消息筋は「北朝鮮入りし、女性記者を連れ出す人物として、ゴア元副大統領が最有力候補となっていることも、彼が女性記者の属するカレントTVの共同設立者という民間人の身分を備えているためだ」と指摘した。

しかし、結局は米朝が一定の取引を通じ、接点を探る可能性が高いというのが専門家の見方だ。北朝鮮も国際社会の世論をコントロールする意味で女性記者を長期的に抑留するのは難しいからだ。韓国政府高官が「結局は釈放に向かうのではないか」と言及した背景にもそういう考え方がある。

東国大のキム・ヨンヒョン教授は「米国が国連安保理で進行中の対北朝鮮制裁を緩和するのは困難だ。しかし、テロ支援国家への再指定検討をなかったことにするといったレベルで交渉案を提示する可能性がある」と分析した。

京畿大の南柱洪(ナム・ジュホン)教授は「米国は伝統的に人道的な問題と安全保障問題を分離してきた。北朝鮮への食糧支援を再開するなどの人道的カードで女性記者の釈放を引き出すのではないか」と指摘した。

◆労働教化刑とは
北朝鮮刑法は死刑、労働教化刑、労働訓練刑、財産没収刑、資格はく奪刑などの刑罰を定めている。このうち、労働教化刑は「犯罪者を教化所に収容し、労働をさせること」を指す。一般住民の場合、木材を切ったり、石を運んだりするなどの重労働をしなければならないが、「特殊人物」は平安北道平城や江原道元山にある特別教化所で比較的軽い労役に就くとされる。

◆朝鮮民族敵対罪とは
北朝鮮刑法には朝鮮民族敵対罪(69条)があり、「外国人が朝鮮民族を敵対視する目的で海外に常住したり、朝鮮人の人身、財産を侵害したり、民族的不和を引き起こしたりした場合には、5年以上10年以下の労働教化刑に処する。情状が重い場合には10年以上の労働教化刑に処する」と定めている。北朝鮮は朝鮮民族敵対罪を民族反逆罪などと同様に反民族犯罪として処罰する。(朝鮮日報)>

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