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「ポスト小沢」は鳩山幹事長が優勢のようですが… 阿比留瑠比
えー、本日はロシアのプーチン大統領と麻生首相の日露首脳会談がありますが、実は私は例によってしばらく前から野党取材班の応援に駆り出されています。どうせ北方領土問題その他でたいした進展の見込めないのだから、そのまま民主党の小沢一郎代表辞任問題の取材や原稿書きを手伝えとの上からの指令を受けているのです。日露の件は、官邸担当記者が処理してくれるということで…。

というわけで、遅きに失した感もありますが、ようやく小沢氏が代表辞任を表明しましたね。これで、とりあえず「小沢が辞任を一日延ばすごとに、小選挙区で一人死んでいた」(党副代表の一人)、「すでに50議席は失った」(中堅議員)といった党内の悲鳴はひとまず収まりますし、民主党は元気と勢いを取り戻すのではないかと思います。別に義理はありませんが、ここは民主党のためにお祝いを述べたいと思います。昨日のNHKの世論調査でも、麻生内閣の支持率は、特に目立ったことをしたわけでもないのに35%にまで上昇していましたが、これはまさに「負の小沢続投効果」(民主党長老議員)だったわけですから。

小沢氏は私には理解できない世界ですが、一定の固い支持層、熱心なファンを抱えていて、その「固定票」を持っているわけですが、その票自体は代表を辞めてもそんなに減ることはないでしょう。一方、小沢氏辞任と新代表誕生で民主党への期待感も再び高まる機運が生まれたのですから、次期衆院選の行方はまた、民主党に有利な方向に傾いたと思います。

ただ、そこで「今の流れはなんだかなあ」と感じるのが、民主党内では後継代表に鳩山由紀夫幹事長を推す声が優勢になりつつある点です。事実上の小沢派といわれる「一新会」と鳩山グループは、すでに小沢氏を支えてきた鳩山氏擁立で動き出しているようですし、輿石東参院議員会長ら小沢氏に近かった旧社会党グループも鳩山支持で固まるとみられているからです。院政を敷きたい小沢氏自身も、当然、鳩山氏のことを「うい奴」「利用しやすい男」と思っているでしょうし。

でも、それは民主党のために果たしていいのでしょうか?私にはそうは思えません。誤解のないように断っておきますが、私は政治家として、鳩山氏よりもう一人の有力候補、岡田克也副代表の方がいいとか、好きだとか言っているのでは決してありません。

岡田氏はかつて、ようやく帰国した拉致被害者5人を「北朝鮮に戻すべきだ」と主張したり、「(戦争犯罪人は存在しないとする)国内法より東京裁判は優先される」と言い張ったりしてきた「前歴」があります。外国人参政権問題でも、民主党の会合に講師として桜井よしこ氏を招いておきながら、「あらかじめ結論は決まっている」とうそぶいて怒らせたりもしていますし。

そんなことを言ったら、鳩山氏の歴史観や国際政治観も贖罪史観、脳内お花畑史観のある意味ありふれた、底の浅いものだと思いますし、「日教組とともにこの国を担う」なんて発言を見ても、この人が首相になったら目も当てられないとは思いますが、今回のエントリはそういう個人的資質をうんぬんしようという趣旨ではないのです。

私の疑問は、自身も「幹事長として小沢代表と一蓮托生だ」と宣言し、事実関係も何も分からないうちから激しい検察批判を繰り返してきたこの人が、小沢代表辞任後に事実上の禅譲で代表に就くようなことが、果たして有権者の支持を受けるだろうか、という点にあるのです。

民主党議員からは、「今回の小沢氏の辞め方で、鳩山氏は一蓮托生、連座を免れた」という声が次々に飛び出していますが、それはあまりにも永田町的な見方で、世間には通用しないように感じます。今回、小沢氏を批判的な目で見つめていた有権者にとっては、小沢氏とそれをかばい続けた鳩山氏は「セット」なのではないでしょうか。

政治家は(ときに政治記者も)狭い言論空間の中で往々にして目が見えにくく、耳が聞こえにくくなりがちです。ですから、党内で主導的立場にある偉い人の言うことや、周囲の動きに付和雷同しがちですが、そんな風にして鳩山氏に一本化ということになれば、小沢辞任で再び民主党に集まりつつある注目と関心が、すぐ「なーんだ」という失望に変わるのではないかという気がします。また、前原誠司副代表らをはじめとする党内の中堅・若手からも反発が吹き出すだろうと思えます。

小沢氏の側近は、昨日も「小沢は代表を辞めても、選対本部長などに就任して選挙を仕切る」と明言していましたし、小沢氏本人も表面上の「辞めていく人間が」うんぬんという言葉とは裏腹に、今後も党の前面に立って影響力を行使する意欲満々のようです。また、小沢氏のこれまでの政治手法を見ても、「言うことをを聞く(言うなりになる)」人物を神輿に担いで自分の支配体制を堅牢に築くということを好むことは明らかです。

そして、そんな小沢手法はもう国民はよーく知っているし、もう飽き飽きしているはずだと考えます。少なくとも、そういう手法の行く先に夢や希望を託そうという気になるでしょうか。私個人について言えば、うんざり、げんなりです。

もちろん、鳩山氏が堂々と所信を表明して代表選に臨むというのであれば、それは権利ですし、また選ぶのは党所属議員とサポーターなのですから、それはそれで「どうぞ」というしかありません。しかし、今にも党内調整と、候補者一本化が始まりそうな、またそれをほのめかす民主党内の言葉のやりとりをみていると、危惧を覚える次第です。

繰り返しますが、私は政治家としては鳩山氏も岡田氏もどっちもどっちだと思っていますし、ともに面識自体がないので、好悪の感情もありません。また、特に民主党に衆院選を制して政権交代を果たしてほしいと願っているわけでもありません。ただ、一人の政治部所属記者として、ポスト小沢は「鳩山氏が軸」でいいのかと、疑問を示しておきたくなりました。時間がないのでここまでにしますが、自民も民主もどこでも、今の時代は何より、国民の目に開かれたものに映ることが大事だと思います。

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