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公明党に合わせて選挙日を考えることはしない 古沢襄
このところ解散・総選挙の日取りで政府与党から様々な曲球が投じられている。西松建設問題で痛手を受けた民主党は、口では早期解散を唱えるが、腹の中はほとぼりが冷める頃の八月解散が望ましいのは言うまでもない。

その意味で公明党が七月の都議会議員選挙後の解散を自民党に働きかけているのは、まさに利害が一致する。公明党に気兼ねする河村官房長官が衆院選の実施時期で、公明党の立場を尊重する考えを示唆したので、五月解散は消えたという説が永田町に飛び交った。

民主党にとって26日の名古屋市長選で勝って小澤代表の求心力を回復し、選挙態勢を再構築するのが急務といえる。五月解散では態勢の立て直しが間に合わない。鳩山幹事長は河村発言を不謹慎だと批判したが、心の中ではホッとしたに違いない。

だが当の民主党のお膝元で、岡田副代表が共同通信社の講演会で五月解散説を予測する発言を行った。麻生首相の盟友である安倍元首相が早期解散を唱えていることに警戒論を示したといえる。

その岡田氏の懸念を裏打ちするかの様に麻生首相は22日夜に「公明党に合わせて選挙の日にちを考えることはない」と述べた。河村官房長官が公明党の立場を尊重する旨の発言をしたことに、首相自らうち消したことになる。

解散権は首相の専権事項だとする麻生首相にとって、公明党に鼻面を引き回される印象は避けねばならないところ。勇み足の河村官房長官にきついお灸をすえたことになる。

これで民主党は解散の日取りをめぐって疑心暗鬼に襲われる形となった。国会対策で突っ張り戦術をとると、本当に五月解散を呼び込むことになりかねない。

麻生首相の発言は次の通り。

河村官房長官が講演で「公明党に配慮して、7月の東京都議選前後の衆院選は避けるのが望ましい」と発言したことに

「聞いてないから何とも言えませんね。公明党という与党、友党に、いろいろな配慮をするというのは、常日頃から、そういった配慮は持っているとは思います。思いますけれども、それに合わせて選挙の日にちを考えるということはありません」

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