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したたか首相の「解散」胸算用 花岡信昭
「テポドン2号」騒動が終わって、永田町は再び政局モードに入った。麻生首相は総額15兆円規模の経済対策をまとめ、今国会3度目の予算となる補正予算を提出、これをテコに国会運営の主導権を握る構えだ。

一方で民主党は「西松献金」事件をめぐり小沢一郎代表が辞任するのか、しないのか、辞任するとしたら後継代表はだれになるのか、といったことが目下の最大関心事となっている。一時の勢いはどこかへ消えてしまい、劣勢は否めない。

筆者は麻生首相の政権運営について、支持率が急落していったときも、「政局は麻生ペース」と判断し、あちこちで書いたりしてきた。「西松」の発覚以前である。そう読んだ理由はいろいろあるが、この政権のしたたかさ、巧みさ、打たれ強さといった部分を重視すべきだと思ったことが第一だ。

新年度早々に大型の補正予算を組むなど、これまでの例を振り返ると、ほとんど記憶がない。新年度予算の審議段階から補正予算の話は出ていたから、通常ならば、野党が「補正予算を前提とした本予算の審議には応じられない」と猛烈に反発して、国会は機能不全に陥っていたはずだ。

だが、「西松」事件に追いまくられた民主党には、攻勢に出る余力はなかった。それどころか、予算の年度内成立に事実上「協力」するという態度を取った。その時点で勝負がついたことになる。

麻生首相のしたたかな政権運営を検証する上での最大のポイントが「通常国会1月5日召集」だ。いつもの年よりも20日ほど早い。

なぜ国会の早期召集が必要だったかというと、平成20年度第2次補正予算、21年度本予算という「大型予算2本」を成立させる必要があったからだ。その時点で21年度補正予算も頭にあったに違いない。となると「大型予算3本」を念頭にした国会運営を企てたということになり、この政治判断は並大抵のものではない。

それも、衆参ねじれ構造を前提として、常に「60日」を意識して国会スケジュールを組んだ。衆院は強行採決で突っ走る。参院で棚上げになっても予算本体は30日で自然成立し、関連法案は60日で衆院再可決が可能になる。衆院再可決は3分の2の賛成が必要だが、次期総選挙をやって仮に与党側が勝ったとしても3分の2はとてもではないが無理だ。だから、総選挙以前でしか、この戦法は使えない。

この作戦がずばりと当たった。民主党など野党としては、いかに抵抗しようとも、「60日の壁」があるから、いかんともしがたい。審議拒否をやれば、国会空転の責任を追及されるだけに終わる。結果は見えているからだ。「早期解散を引き出す」という理屈も手伝って、結果的に与党に協力するかたちとなった。

今度の補正予算も麻生首相としては、同様の「60日作戦」で臨もうとしている。衆院審議を経て、5月中旬には参院に送付されるだろう。「60日」を踏まえれば、再可決可能となるのは7月中旬だ。今国会は6月3日までだから、参院のようすを見ながら、大幅な会期延長に踏み切ることになる。

あるいは、補正予算の内容が国民に周知されたのを見はからって、5月中に一気に解散に打って出ることも選択肢のひとつとなる。「100年に一度の経済危機を乗りきるための補正予算を野党が葬ろうとしている」とアピールできる。これが5月解散説の根拠である。

麻生首相としては7月8日からのイタリア・サミットに出席したい気持ちが強い。12日は東京都議選だ。そうした日程をすべてこなし、補正予算も成立してからの総選挙という可能性もある。

だが、その場合、民主党が後継代表を決めて党再生ムードが高まるという、麻生首相にとっての「リスク」もないわけではない。そこの見通しを踏まえた政治決断が迫ってくる。

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