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そろそろ静かな生活をと誘惑に駆られる 古沢襄
岩見隆夫氏は「(小沢一郎は)辞任の腹を括っている」と書いた。私も同じ様な見方をしている。

それには根拠がある。あれは平成13年の10月10日のことだ。政界の隠れた生き字引・辻トシ子さんの「三十六会40周年祝賀会」の時だった。岩見隆夫氏も出席していた筈だ。

その祝いの席上で小沢氏が挨拶に立った。

「昭和44年に当選して、その頃はまだ政界のドロドロした空気にも染まらず、裏を返せば何も分からない時に、辻師団長を囲んで若い連中が会を作って、ご馳走になりながら勉強をさせて頂いたことを想い出します」

「あれから30年以上も経って、馬齢を重ねながら、ワラジを履いて旅の最中ですが、最初の志は別として、そろそろ静かな生活をと誘惑に駆られることもある」

今の突っ張った小沢氏からは、想像もできない達観したもう一人の小沢氏の姿があった。

私の後輩で小沢氏と同じ都立小石川高校の出身で松崎稔氏という政治記者がいた。すでにこの世にないが、

「小沢は傲岸無礼と評されるが、実はシャイで気の優しい男」と言ったことがある。小沢氏の挨拶を聞きながら、松崎氏の言葉を思いだしていた。

それ以来、小沢氏を叩き出したのは金丸信氏の寵愛を一身に集めた反発、つまりは竹下グループの嫉妬心に原因があると思う様になった。

同じ様な感想を内田健三氏が言ったことがある。三木元首相と親しかった内田氏はある月刊誌の企画対談で小沢氏と初めて会った。対談会場に行ったら、小沢氏はすでに待っていて、正座して内田氏に挨拶をしたという。

記者会見はサービスと言い放ったこともある小沢氏からは想像もしなかった謙虚な姿に内田氏の小沢観は変わったという。そこにはもう一人の小沢氏がいた。

松崎氏は共同の専務理事まで登り詰めたが、在任中にガンで急逝している。小石川高校の先輩の死で、通夜と葬儀に駆けつけた小沢氏の悄然たる姿が、今でも目に焼き付いて離れぬ。

もう一人の小沢氏を信じれば、「辞任の腹を括っている」と思いたい。「そろそろ静かな生活をと誘惑に駆られることもある」が本心ではないか。いい意味でも、悪い意味でも、小沢氏が戦後政治に強烈な足跡を残している。人間のやることだから、毀誉褒貶は付きものといえる。

小沢一郎の旅は終着点に近づいていると思う。

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