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続発する北朝鮮空軍機の墜落事故 古沢襄
日本の新聞には出ていないが、テポドン・ミサイルが発射された前日の四月四日に北朝鮮の最新鋭戦闘機ミグ23が日本海で墜落事故を起こしていた。日本の迎撃体制に呼応して日本海側に集められた北朝鮮空軍の新鋭機なのだが、今年に入ってすでに三機の墜落事故が発生、軍に緊張感が足りないと金正日国防委員長が烈火のごとく怒ったと伝えられている。

経済制裁をかけれて航空燃料に不足している北朝鮮では戦闘機の訓練飛行が制限され、パイロットの技量が落ちていると、かねてから指摘されていたが、韓国の中央日報によると「修理不足による整備不良や機体の欠陥である可能性が高い」という。

<北朝鮮の戦闘機が相次いで墜落している。今年2月に初めて発生した事故以来、今月まで計3機が墜落した。

咸境北道花台郡舞水端里(ハムキョンブクド・ファデグン・ムスダンリ)のミサイル発射施設で警戒態勢を敷く途中と、韓米合同軍事演習に備える訓練中に、それぞれ墜落したのだ。情報筋は9日「いずれも旧ソ連から導入したミグ23」とし「戦闘機がこのように短期間で連続的に墜落事故を起こすのは非常に稀なことだ」と説明した。

ミサイル発射を1日後に控えた今月4日、舞水端里のミサイル発射施設前にある東海(トンへ、日本海)上では「ミグ23」1機が墜落した。この日から秒読みに入った北朝鮮のミサイル発射の動きを、韓米情報当局がリアルタイムの画面で見守る中、戦闘機の移動軌跡が突然海上で消えたのだ。日本がミサイル迎撃を検討しているのを受け、付近の漁郎(オラン)空軍基地に移動配備していた戦闘機だった。

舞水端里で警戒態勢を敷いていた戦闘機が事故を起こすと、韓米両国は真相把握に奔走したという。情報当局が把握したところによると、北朝鮮当局も事態収拾のため、平壌(ピョンヤン)からヘリコプターを急派したもようだ。このため、一時、韓国の情報当局一部では「金正日(キム・ジョンイル)国防委員長がヘリコプターで舞水端里の発射施設を訪問する」という見方が広がっていた。

これより3週間前の3月13日には、平安南道价川(ピョンアンナムド・ケチョン)に司令部を置く空軍第1飛行師団60連帯に所属するミグ23が付近の北倉(プクチャン)飛行場を離陸し、任務を遂行中に突然墜落した。当局者は「当時、韓米合同軍事演習のキーリゾルブに備えるために出撃したが、事故に遭ったようだ」と話した。

北朝鮮がミサイル発射を進めている様子が初めて捕捉された直後の2月20日にも、同じ飛行師団に所属するミグ23が墜落した。80年代末に北朝鮮が導入した当時の価格で500万ドル(約5億円)を上回った戦闘機が墜落したのだ。

情報当局者は「事故が相次ぐと、金委員長が李炳鉄(リ・ビョンチョル)空軍司令官に“苦労して稼いだ外貨で購入した飛行機をすべて無くすつもりか”と激怒した、という情報がある」と伝えた。

北朝鮮は初の墜落事故以降、同一機種の戦闘機に対し運航中断措置を取らなかった。機体の欠陥など調査の結果が出るまで運航を中断する慣例を無視したのだ。

ミグ23は、北朝鮮空軍が約40機しか保有していない相対的に新型の機種だ。約120機を保有する主力機・ミグ21よりワンランクグレードアップしたものだ。空対地の攻撃が可能で、韓国軍のF16に匹敵すると評価されている。

情報当局者は「ミグ23の場合、ベテランのパイロットが運転するため、操縦の未熟さによる事故はほぼない」とし「修理不足による整備不良や機体の欠陥である可能性が高い」という見方を示した。また「韓米合同軍事演習への対応とミサイル発射への支援などに無理に動員され、墜落したものとみられる」と付け加えた。

国防白書によると、北朝鮮は韓国軍(490機)よりはるかに多い840機の戦闘機を保有しているが、ミグ29(約20機を保有)とミグ23を除けば、老巧化した機種が大半だ。

老朽化した機種のミグ21の場合、96年10月から12月までの間に3機が相次いで墜落しており、2000年12月には「ミグ21」2機が夜間訓練中に追突事故を起こした。

北朝鮮は92年12月、江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)で墜落した戦闘機の操縦士、キム・ヨンジョ氏を「金日成(キム・イルソン)主席の銅像と特閣(別荘)に落ちないよう、操縦桿(かん)を最後まで手放さなかった英雄」とし、体制の宣伝に活用した事例もある。(中央日報)>

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