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民主党の次期代表に岡田克也氏は適任か 桜井よしこ
民主党代表、小沢一郎氏の公設第一秘書が3月24日、起訴された。小沢氏は代表の座にとどまることになったが、批判は党内にも根強く、早晩、交替する可能性が高い。

その場合、緊急避難の選択として、次期党代表は岡田克也氏だといわれている。氏は2005年の衆議院解散総選挙で惨敗したときの党代表である。一度、惨敗を喫した人物が再登板を期待される理由は何か。あらためて、氏の月旦を試みる。

まず、小沢氏の灰色の印象とは対照的に、おカネには公正だというのが一致した評価だ。民主党は岡田代表のときに、政党助成金の配分法を、衆議院議員は1人年間1,200万円、参議院議員は1,000万円、落選中だが次も公認したい人物には月額70万円と決めた。これは現在も民主党のルールだ。

「融通無碍の小沢さんと違って、公平に配るのは大変いいことだと思います。岡田氏は、各人の政党支部の会計に外部監査を義務づけ、経理収支を一定のかたちで報告することなども決めました。これは当然のことで、政治資金の透明化に貢献したと思います」と、民主党議員は語る。その一方で、批判の声もある。

「岡田氏は党の政治改革本部で活躍したのですが、その姿勢はまじめを超えて余裕がない。目一杯、キチキチで、常軌を逸しています。政治資金の収支は一円から領収書を付けるというのもその類いです」

氏のキチキチ姿勢は、人間的余裕のなさの表れか。氏には仲間がいない。手下もいない。よくも悪くも一匹狼だ。だが、おもしろいことに、そのキチキチさが今、評価されている。

「小沢氏は政党助成金も含めて、10億円あまりに上る不動産を個人名義で購入していた。秘書も起訴された。けれど、岡田氏ならいくら調べられても大丈夫でしょう。緊急避難としては彼しかないと考える理由です」

と、別の民主党議員。だが、岡田氏の政策には多くの疑問符も付けられている。そもそも民主党は政策を軸にすれば水と油の寄せ集めである。

拉致と北朝鮮、外国人地方参政権、靖国参拝と中国、憲法改正と集団的自衛権。いずれも国家的重要性を持つ問題なのに、政策をまとめ切れていない。まとめようとすれば党が真っ二つに割れるからだ。旧社会党の生き残り組と自民、民社党系の議員の集合体としての宿命である。

そのなかで、岡田氏にまつわる強烈な記憶がある。02年、蓮池薫さんら拉致被害者5人が帰国したとき、救う会の会長だった佐藤勝巳氏が岡田氏と語り合った。そのとき、岡田氏は徹頭徹尾、5人の被害者をとにもかくにも、一度北朝鮮に戻すべきだと主張した。5人は日本国民であり、意思に反して拉致されたことなどお構いなしだった。

民主党には、松原仁、渡辺周両氏を筆頭に、拉致問題の解決に積極的に取り組んできた議員らがいる一方で、「日本国民は拉致問題に拉致されている」と言って、救出への訴えを非難する議員もいる。明らかに岡田氏は後者に属する。

次に外国人参政権である。この件で、岡田氏ら参政権を推進する民主党議員の勉強会に、私は講師として招かれた。

外国人参政権を認めてはならない理由を論点整理して語り、質疑応答まで入れて一時間あまり、私は参政権推進論の誤りを明確にしたつもりだった。が、岡田氏は、「ご意見はわかりました。しかし、外国人参政権付与は進めます」と、一方的に総括した。

私は呆れた。政策は宗教ではない。日本の国益を考えて冷静な判断が求められるのに、頭から決めてかかるのは間違いである。

「そうなのです。本当に、人の言うことを聞かない。大きな欠点です」民主党議員らはこう嘆く。民主党にはまだ、一波も二波も来るだろう。(週刊ダイヤモンド)

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