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変人、奇人を怒らせた麻生首相 古沢襄
政局はにわかに緊迫度を強めてきた。13日の参院本会議で 平成20年度第2次補正予算関連法案のうち地方道路整備臨時交付金特例法と改正地方交付税法が可決、成立したが、総額2兆円の定額給付金などの財源を確保する財政投融資特別会計繰り入れ特例法案の採決は持ち越しとなった。

民主党は訪ロする小泉元首相が帰国する20日以降まで特例法案の採決を見送る構え。20日以降に特例法案を参院で否決するが、この法案を衆院で再議決できるかが焦点となる。麻生首相の盟友である 中川財務・金融担当相は衆院再可決に否定的な考えを示した小泉元首相に対し「首相までやられた方がそういうことを言うのは理解に苦しむ」と戸惑いを隠さない。

鳩山総務相は13日の記者会見で、小泉元首相が麻生首相の郵政民営化に関する一連の発言を批判したことについて「偉大なる大先輩の発言を重く受け止めなければならない。小泉氏からすれば、麻生首相の発言に『ちょっと』というものがいくつかあったのだろうが、大きな心で麻生首相を理解してほしい」と述べている。

小泉元首相は定額給付金実施に必要な関連法案を「本当に3分の2(の衆院での再議決)を使ってでも成立させねばならないような法案とは思っていない」と言ったが、その真意をめぐって群盲が象を撫でる慌ただしさがある。

はっきり言って小泉氏は麻生氏の存在を許さないところまで来ている。麻生首相を斬って自民党の再生を図る起死回生の挙に出たと言ってよい。小泉氏の周辺からは、小泉発言はかなり押さえたもので、実際にはもっと激しい麻生批判をしていたという。

具体的には定額給付金の関連法案を廃案にして、麻生首相の退陣に追い込むのが第一段階。そのうえで小池百合子氏を立てて、小沢民主党に決戦を挑む腹だという。これが小泉劇場の二幕目になる。政局には動物的なカンを持つ小泉氏のことだ。小池内閣は選挙管理内閣になるから、新首相が選出されれば間髪いれずに解散に打って出る。

ブレないことが小泉氏の身上でもある。小泉劇場の二幕目が成功するかは分からない。同じ柳の下には二匹目のドジョウがいない喩えもある。それを承知で麻生内閣の打倒に動き出した小泉氏は、やはり変人、奇人なのかもしれない。

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