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私的な池の平小屋備忘録(2008年 3) 菊池今朝和
7月17日(木)晴れ。全自動洗濯機に水関係の段取り(なかなか合うジョイントが無く、苦労散々)。午後、水まわりの点検。テーブルクロス張り。トイレのトイレットペーパー取り付け器、及び取手の移設。ハエ取りリボン取り付け。エンジンオイル交換など。露天風呂の蓋作成。興がのり蓋裏に戯れ句を書き付ける「山岳招来 酔客無尽 草木騒然 鳥獣随喜 池の平の湯」と。

7月18日(金)終日雨、風強し。お風呂用の暖簾「縁の湯」製作、なかなかの出来(暖簾の真ん中上部に“ゆ”の文字を大書し、空いているスペースに、小屋に縁のある方の名字の頭文字を配置した)。

売品一覧表3枚作る。管理棟片付け。昼、ネパール風「ナン」(小麦粉を水でときコネ、手の平大に伸ばし、焼きカレーに付け食べる)試食、まずまずの味。夜食、ミネストローネ(ケチャップ&野菜&パスタ)。

7月19日(土)快晴。今シーズン初来客(今井さんと酒井さん)、今井さんは昨秋泊まられ、池の平の景色に感動。さるメガバンクの要職をやめ、池の平に命の洗濯にこられた様子だった。12日のヘリの荷揚げリストからエンジンオイルが洩れていたため、急遽、今井さんに電話を入れ、エンジンオイル4L荷揚げして頂いた。

長谷川さん大いに腕をふるう。今井、酒井両氏は長期の英国勤務を経験された方で、酒井さん持参の、舌の上で爆発すると形容される「タリスカー」(スコッチ・ウイスキー、スカイ島蒸留所製)とスモキー・フレーバーは舌を喜ばした。第1回目の歌声喫茶開催。<02-1>

7月20日(日)朝小雨、午後曇り空。今井氏一行及びテントの加藤さん、それに通過客の野原さん(泉州山岳会)、いずれも北方稜線ルートで剱岳に向うが全員戻ってくる。野原さん“天の記ラーメン”の初客となる。一声が「おいしい」。この日、退却された今井、酒井両氏2時間頑張って露天風呂「チンネの湯」を沸かす「寒露、寒露」。(02-0)

7月21日(月)曇り、海の日。酒井さん、黒四ルートで下山(道が荒れ大分難儀したと電話があった)。長谷川さん、今井さん展望台へ。この日、寄贈された釣鐘の吊るし台と露天風呂の蓋が傷んだので、蓋を作る。興がのり蓋裏に戯れ句を書き付けた「山岳招来 酔客無尽 草木騒然 鳥獣随喜 池の平の湯」。乾燥室庇用柱2本建てる。(1-0)

7月22日(火)晴れ。保健所の視察あり。女性2名で登ってきたが、1名はバテて仙人峠で待機。若い山の経験の浅い獣医師の資格を持つ森山さん、急斜面のトラバスをものともせず一人でやってきた。

二十歳そこそこに見える童顔の森山さん、なかなか仕事に厳しく、そのチェックは昨年の比ではなかった。水質検査、我々の検便の有無とその結果の確認。まな板、包丁、配膳台の菌のチェック。風呂の衛生状況はOKだったが、トイレの手洗い場に消毒用の洗剤の設置を指摘された。小黒部側の通路にコンクリート打つ。体格のよい今井さんの怪力はめざましかった。午後、池にゆくと「カオジロトンボ」一頭が認められた。(0-0)a

7月23日(水)晴れのち、にわか雨。長谷川さん、池の平山へ。菊池、今井さんを案内し小窓、展望台、剱池へ。午後、今井さん薪拾いと風呂沸かし。今井さん、奥さんに「元気でいるから」と話したら「元気でいるなら、ゆっくりしたら」といわれ、「亭主元気で留守がいい」の理を連想したみたいで大笑いとなった。(0-0)a

7月24日(木)晴れ。今井さん5泊逗留(沢山手伝って頂いて感謝)して、阿曽原へ(6時30分)。菊池、北股及び仙人新道偵察(干上がるような暑さでダウン)。北俣の左岸に驚くほどハクサンコザクラが群生していた。また仙人新道にはギョウジャニンニクが花をつけ、高山蝶の飛来が多く、蝶好きの目を楽しませてくれた。宿泊ゼロ。<0-0>

7月25日(金)午前中晴れ。泣き坂の道整備と風倒木拾い。宿泊ゼロ。(0-0)

7月26日(土)晴れ。昭和28年に泊まったことがあるという74歳の杉山さん(奈良、3泊)が、青春の山を訪ねてきた。「昭和28年の世話になって以来、55年振りの再訪です。何にも増して、暖かな雰囲気でもてなしていただいたこと本当に嬉しく思いました。山小屋らしい山小屋をしみじみ想い出させて頂きました。70歳代を半ば過ぎてしまいましたので、再び訪れる機会があるかどうか判りませんが、またお世話になりたいものです」寄せ書きに書かれた言葉だった。。

偶然に「マリリンモンロー」に詳しい方が宿泊。チンネの「モンローの唇」談義で盛り上がる。また、新潟のテントの女性1名、朝、車で家を出て一気に池の平まで上がってくる。池の平小屋のホームページをみて憧れて来たという。小屋にあがって頂き、宿泊の2名と歓談、楽しく盛り上がった。<2-1>

7月27日(日)午前晴れのち雨。今期、登山者の安全を願う「吊り鐘」を寄贈されたお一人、大阪の邑上さん突然来泊。同宿の杉山さん、常連の中村さん(地元、射水市)等で小雨のなかセレモニーを行う(鐘開き)。中国の故事にならい、この晩は菊酒を振舞った(燗した盃に、乾燥した岩手県産の菊の花を戻し浮かべたもの)。湿度の高い、管理棟の床、かなり腐食し穴だらけで危険なため、新しいコンパネを2日かかりで張替え、すっきりする。オイル交換。<03-0>

7月28日(月)終日雨。今期はじめてガイド山行パーティ宿泊。森中龍一郎さん( AVANTEクライミングスクール、京都、55歳)4名を北方稜線案内。(06-0)

7月29日(火)晴れ。乾燥室前にひさし掛け(柱が地中の石が邪魔しかなり斜めに建ってしまった。機転を利かし、柱に「ピサの斜柱」と書いたら、若い登山者に馬鹿受けで、世界遺産並みと?撮影対象に!)。村上さん露天風呂沸かしで頑張る。<03-3>
7月30日(水)晴れ。昨年から企画の横浜の野崎さんによる、尺八の演奏会を催す(18〜19時・大好評)。この晩は、ロケットの研究者、画家など多彩な方宿泊。野崎さんは横浜の方だが、毎年奥様と馬場島から、剱岳越えで、二股経由で登ってこられ、帰りも剱岳を登り帰られる。昨年までは、仙人ヒュッテの常連さんだったが、今年はお願いして1泊して頂いた。<06-0>

7月31日(木)、晴れ。菊池の知人の井関さん(変化題という山の会主宰)の山仲間の女性2名(小俣さん、上野さん)が「菊池さんいますか」と訪ねてくる。なんと、山岳マラソンをしている方で、驚くほどのスピードで駆け上がってきた(酒も強かった)。午前中、野崎夫妻を展望台まで案内。この日で山菜のアマナ(オオバユキザサ)終わる。夜は恒例の歌声喫茶に早変わり。<03-4>

8月1日(金)、晴れ。北方稜線通過第1号の方が来られる(大阪の一丸氏、大阪ポッポ山の会)。剣山荘4時発、池の平小屋着14時。昨年の1号も、8月1日だった。
吊り鐘を寄贈された邑上さん5泊され阿曽原に下山。<01-5>

8月2日(土)、晴れ。2回目の池原ボッカ隊到着(男2名、女2名)。コースは馬場島〜池の谷南股〜3窓〜小窓〜池の平小屋〜小黒部谷〜大窓〜白萩〜馬場島。背負ってきた荷物も半端じゃないが、コースも半端じゃない。<05-0>

8月3日(日)晴れ。終日、立山消防署査察対応で大忙し。オイル交換。<01-9>

8月4日(月)晴れ。米澤さんの妹さん(小島さん、福岡在住)一行8名宿泊(連泊)。35年振りとかで、とても懐かしそうだった。宿泊者多いので内風呂と露天風呂対応。<13-0>d

8月5日(火)晴れ。私の近所の大府岳友会の女性2名(山田、田中さん、連泊)訪ねてきた。また、昨年小屋明け応援をした盛岡の松岡さんグループ(親族郎党5名)。さらに釜石高校&アトラス山岳会の先輩の菊池ご夫妻が釜石の海の幸を重いのに沢山担いできた(元棟梁、4泊)。さらに、娘の葉子(2泊)が嬉しいことに、2年続けて仙人湯小屋の木下さんのエスコートで、親父の慰問に来てくれた。天気もよく、知人ばかりの賑やかな週だった。<10-2>d

8月6日(水)晴れ。この日、懸案の立山消防署の立ち入り検査と緊急引継ぎ訓練が実施された。池の平小屋のお客さんが発病という想定で、ヘリを呼び、ヘリポートに誘導。消防署員を患者に見立て、担架に乗せ、ヘリ機内まで搬送(小屋関係者2名、署員2名)した。ヘリのローターの巻き起こす風は強く、小石を吹き飛ばし顔に当ると痛い。

患者役は重いし、風は強いということで、ふらふらしながら、必死で担架を運んだ(一部始終を先輩の菊池さんが撮影した)。終わると、長谷川さんが血相を変え、私に詰め寄ってきて「頭のほう重いので、次は絶対足のほうを持ちますからね」。最初、担架を持つ段に私と長谷川さんは足のほうを持っていた。持ち上げたら、何故か、頭を持っていた署員が、長谷川さんに代わるように指示した。

その後、小屋内の立ち入り検査となった。消火器の適正な設置。危険物間の仕切り。置き場の明示。非常口の明示。ガスボンベイの転倒防止など数日かけて是正したが、ガソリンの保有量が法規制より(最大200リットル)多いことが指摘された。これは、前任者の時も指摘しているとのことだった。これは、早速オーナーと協議し、来期は、軽油使用のエンジンに切り替え、是正を図ることにした。<0-4>b

8月7日(木)晴れ。この時期に珍しく、宿泊客、テント泊まりゼロ。ひと気の無いのを察知してか、猿の大群30匹あまりがやってきて、広大な剱池の周り占有してしまった。あまりにも堂々とし、ゆったりした行動であった。<0-0>b

8月8日(金)、晴れ。御前中、小窓まで道の偵察と草刈り。戻ってくると、小屋裏の休憩所で、「オーイ、菊池さんー」と誰かが大声で叫んでいる。戻ると、昨年お泊り頂いた、和田さん(京都)だった。彼は、65歳だが、毎年白馬岳から祖母谷温泉経由で登ってくる、剛の人である。昨年ザックカバーを貸したのだが、わざわざ返しにこられた。私は忘れていたが、「菊池さんから、借りたから、しょうがない、また来たわ」。

私が来た時にはビール2本空になっていたが、その後「いいちこ」1本(1.8L)ケロット空けた。その後、新田次郎の「剱岳・点の記」や文学に詳しい女性2名宿泊。言葉に少し訛りを感じたので、問うと、青森と山形出身だった。岩手出身の私とで東北賛歌となった。この日、長谷川さん、屋根上での布団片付け中、小屋と石垣の間に転落。翌日、様子がおかしいので聞くと、屋根から石垣に渡るとき、足が届かず落ちたとのことだった。不幸中の幸いで、石垣と小屋間に挟まり止り軽傷ですんだが、数日間かなり痛そうで、静養していただいた。<03-3>

8月9日(土)晴れ。山岳レースをしているご夫婦(あまりにも軽装で安易なので、北方稜線ルートをやめて頂いた)、姉妹のように見える母と娘。いずれも仲の好いご家族だった。<04-9>

8月10日(日)晴れ。北方稜線を赤谷から来た広島の4人パーティ−、なんと小屋に着いたのが21時30分。消灯して床に着こうとしている時だった。早く寝た酔っ払い客が血相変え「うるさい」と怒るし、大変な夜だった。<06-3>

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