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越智道雄・町山智浩『オバマ・ショック』 宮崎正弘
オバマの演説に白人もなぜ泣いたのか?

それは「ブッシュの八年間」を「喪われた八年」と総括する立場から見るからだろう。本書のスタンスは、レーガン以来の保守革命がおわって、アメリカは再び民主党の流れにかわるという歴史観に立脚して、対話が進められる。

オバマは宇宙人であり、スーパーマンであり、弥勒菩薩であるが、反面、天性の野心家であり、この強運は逆に厄災をアメリカにもたらす恐れもある、と本書は言う。

経済の挫折と大不況の到来のなかで、オバマは矢次早やの対応をしてはいるが、

町村「成果が出ないと逆風がくるでしょう?」
越智「非常に危うい状態になると思います。というのは、100日で目に見える成果が出せない場合、『やっぱりオバマは駄目だ』ではなく、『やっぱり黒人は駄目だ』となる懸念があるからです」 

町村「個人ではなく属性で見てしまう」
越智「その心理が、どのように世論調査に反映されるか。だから早い段階で、オッと思わせる手を考え出さないと。『平等+自由競争=民主主義』の等式に何らかの変数を入れる智恵ですね」(中略)

町村「あとは『アメリカ幻想』を捨ててしまって、マルチカルチュラルな国としてやっていくしかない」
越智「文化多元主義というものを、これまでにない形で磨いていくことになるでしょう」
これらの会話が本質的なアメリカ政治論の中核にあり、マルチカルチャーのアメリカを論じる文脈からみると本書は面白い。

全編にアメリカの裏情報満載。しかもデータがしっかりしていて次のアメリカを考える際に参考になる。
     
  ♪

(読者の声1)今回の米国金融システム崩壊による世界同時不況の原因をハイエクなどの「自由主義」に求める動きがリベラル諸氏において顕著になってきているように感じます。

1979年、サッチャー女史は首相に就任した当時、バッグからハイエクの著書を取り出し、「これが私達の教科書よ」といってその後、英国における国有企業労働組合との戦いに勝利して経済復興を成し遂げました。

またレーガンとともに自由主義経済を推進して冷戦に終止符を打ったことは、記憶に新しいことであります。

その当時、米英国における金融システムは正常に機能していましたと思います。ではいつどのように暴走し始めたのでしょうか?私はリベラルの牙城民主党が一時期経済を「計画」したと思っております。

つまり正常に戻りつつあったハイエク的「自由主義経済」に悪魔の「計画性」をクリントンリベラル民主党が注入したと思っています。クリントンは「国策」としてITと金融を進めますが、ここに全体主義が巧妙に入り込んだのではないかと推察しています。

一旦「計画」された担当者は民公の区別なくその使命を推進させるとハイエクは述べております。

つまり自由経済推進者はいつの間にか計画経済推進者となり暴走を始めます。一旦正義となったシステムの暴走を止めることはヒトラー、スターリンの歴史を思い起こしても明らかであります。

行き着くところまで行って最後破綻する。まさに今回の金融崩壊もその通りになりました。つまり「自由放任」が破綻するのではなく「計画」が破綻を招くとハイエクの指摘の通りのことが再び起こりました。

そして今日、米国でリベラル民主党の大統領が誕生して、再び経済に政府が過度に介入する動きが民衆の要求で強まることは、まさしく1930年代〜大戦までの世界情勢と酷似しているのではないでしょうか?

そして当時の米国大統領周辺にユダヤ人共産主義者のスパイが跋扈して、人類に未曾有の災厄をもたらしたことは記憶に新しいにもかかわらず、我国も米国もその方向に向かっているのは真に残念であります。

経済の「計画化」「政府の過度の介入」はかならず全体主義に通じるとハイエクは述べています。

我国も戦時中「大政翼賛会」と「統制経済」で全体主義に向かったと渡部昇一先生もハイエクの「隷従への道」の解説本で述べられております。そして全体主義は必ず戦争へ向かうともハイエクは述べております。

私達は歴史と伝統に裏打ちされた「自由主義」を今だからこそ堅持していくことが大切であると強く感じるとともに、歴史がある我国だからこそ真の「自由主義」が顕現できるとも感じております。(万葉至乃輔)

(宮崎正弘のコメント)話は回答ではなくて、飛びますが。ハイエクが日本に来たおり、小生もお目にかかっています。

招待主は日本モンペルラン協会だったと記憶しますがが、会長が木内信胤、顧問格だかに田中清玄がいて、保守のエコノミストや論客が集まりました。当時すでに80歳を越えていましたが矍鑠として、脅威の人という印象でした。

香港で李鵬を批判して発行部数を脅威的に伸ばした「リンゴ日報」(台湾にも進出し『自由時報』に迫る)の社長・頼智英(ジミー・ライ)にインタビューした折、「私の尊敬する経済学者はハイエクだ」と言ったことも鮮明に思い出しました。

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