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君らの思考体系は単細胞 前田正晶
今更ながらアメリカ人達の単純とも形容したい考え方の切り替えの速さと、その単純さに「矢張りな」と思いながら、オバマ大統領の就任式のテレビ放映を見ている。

これまでに長年見聞きし経験してきたアメリカの社会におけるアフリカ系アメリカ人の存在については、ここで何か言う必要はあるまい。だが、一旦オバマ氏を大統領にという運動が巻き起こるや、アフリカ系以外にも支持者が数多く現れ、そして当選した。

その結果何が起きたかと見れば、二進法で瞬時に見事に頭を切り換えて「オバマ大統領大歓迎」になったのである。いや、極論を言えば選択肢が一つになってしまった瞬間に切り替わったのである。これを見事と捉えるか単細胞と見るかは、各人の対米認識によって変わってくるだろう。

何時だったか、長年の日本市場との接触で「日本」を知るようなった技術者に「漢字には熟語(=idiom)があって、二つ以上の漢字を組み合わせて新たな意味を作り出す。それを使って言えば君らの思考体系は単細胞である」と言って説き聞かせた。

その際「単細胞」を初めに"single cell"と言ってみたら、余りピンと来ていない様子だった。そこで冗談めかして"simple cell"としてみると、何と納得したのであった。

彼らはこのように極めてあっさりと変わることが出来るのである。それが場合によっては吉と出るし、凶とも出るのがアメリカなのである。

私は彼らが今回は瞬時に頭を切り換えたのではなく、二つに一つの選択肢から"Change"を標榜するオバマ氏を選んだのであろうと見る。そして、その陰に人種問題を超えて危機的状況から脱却させてくれる可能性が高い方の彼を選んだのだと見ている。

それを我が国が歓迎するのはまだしも、それ一色で沸き立っているマスコミには、新大統領を芸能ネタにしてしまった感があるのは救いがない。

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