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ソマリア沖に艦隊派遣の狙い 古沢襄
中国がソマリア沖に派遣する軍艦は、ミサイル駆逐艦「武漢」と「海口」、それに総合補給艦「微山号」で、26日に海南島の三亜海軍基地を出港する。(22日付環球時報)「武漢」は2004年に就航、「海口」は2005年に就航した国産新鋭艦。

2007年11月に日本を親善訪問した中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」は1990年就航の旧型艦だった。ソマリア沖の海賊相手の艦隊派遣だから「深セン」級の旧型艦が派遣されるだろうと思っていたが見込みが外れた。

中国海軍の現況は駆逐艦31隻、フリゲート艦45隻、弾道ミサイル搭載原子力潜水艦2隻、攻撃型原子力潜水艦の漢型を4隻、通常動力型潜水艦61隻だが、数こそ備えているが旧式艦が多い。

もともとが1950年代にソ連から供与されたリガ型フリゲート艦(成都級フリゲート艦)やゴールドゥイ級駆逐艦(鞍山級駆逐艦)が主体で建軍された中国海軍で、その後、国産の駆逐艦やフリゲート艦を開発・建造してきたが、艦隊防空能力の欠如が指摘されていた。

1996年からロシアで建造中止していた二隻のソヴレメンヌイ級ミサイル駆逐艦を購入し、さらに2001年にも二隻の改ソヴレメンヌイ級ミサイル駆逐艦を追加発注している。さらにはソブレメンヌイ級に匹敵する国産駆逐艦が開発されて2004年から二隻が就役、防空能力の改善が図られた。

その中で「武漢」は新鋭の広州級駆逐艦と称され、「海口」は広州級の改良型である蘭州級駆逐艦といわれた。この蘭州級駆逐艦は中国で初めて本格的な艦隊防空能力を備えたシリーズである。別名で「中国版イージス艦」といわれている。

中国海軍は北海、東海、南海の三個艦隊司令部から成っている。北海艦隊(黄海、渤海湾方面)の基地は青島基地(司令部)、旅順基地、烟台基地、威海基地。

東海艦隊(東支那海方面)の基地は寧波基地(司令部)、上海基地、舟山基地、福州基地。

南海艦隊(南支那海方面)の基地は湛江基地(司令部)、広州基地、海南省楡林基地。海南省楡林基地は海南島三亜市にあるので、三亜海軍基地と呼ぶこともあるが、中国海軍がもっとも力を入れている海軍基地である。

この南海艦隊から「武漢」と「海口」が派遣されたことは、単なる海賊対策ではない。長距離射程のミサイルを備えた「海口」はもちろん中距離射程ミサイル搭載の「武漢」だから、これを派遣した中国の思惑は別のところにある。

中国海軍は沿海海軍から外洋海軍に脱皮しつつある。ソマリア沖に初めて艦隊派遣に踏み切った中国の狙いは、最新鋭艦による艦隊行動を行い、外洋海軍としての作戦能力を磨くことにある。まさに転んでもタダでは起きない中国といえよう。

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