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ええ話なのに、なぜか支持率が急落 古沢襄
産経北京総局の頃の福島香織さんのブログは中国社会のナマの姿を描き出していて愛読した。帰国して東京の政治部に配属されたと聞いて、”香織ブログ”もこれまでか、とがっかりしていた。

ところが首相官邸詰めで、新米総理”番記者”の合間をぬって一般の政治記事とはひと味違うブログ記事を書いている。この人はよほど書くことが好きらしい。「中国は麻生首相をどう報道しているか」の記事を早速、紹介したのだが、今度の総理番同行記も面白い。

■6、7日は麻生首相の地方遊説にくっついて、長崎、熊本に出張した。地方遊説をおっかける、これも総理番のお仕事だ。総理の各地の街頭演説などを聞き、その発言を記録し、また事故、不測の事態に備えるのが、目的だが、首相はものすごい早さで移動するので、正直、ついていいくだけで精いっぱい。日程では、九州の五島列島・諫早・雲仙・天草市・熊本市と巡ったが、のですが、交通の手配がつかず、五島列島にいくのは断念。福島は諫早市から合流。この判断は正解だった。五島列島のスケジュールについていけたのは、番車とよばれる総理の車列のすぐ後ろの走行を許可されている時事・共同の車だけだったから。(普通の記者がのるタクシーなどは、総理の車列が通りすぎるまで動けません。)

■しかも、途中、ノートパソコンを壊すというアクシデントが。山道を走るタクシーの中でパソコンを打っていると、けっこうぶつけてしまう。で、液晶がちらちらしてきたなあ、と思っているうちに、ついに7日朝は、画面が真っ白になってしまった。結局、7日の出稿は、携帯電話で吹き込んだぶら下がり詳報のみとなった。まったく、なんのためについて行ったのやら。

■本当は街頭演説の詳報も、天草テレビの世界最高齢女子アナとして麻生首相をインタビューした、森シノさん(105)と黒川ツルエさん(92)のことも囲み記事で出稿するつもりだったのだが、できませんでした。今朝は、パソコンを修理にだし、代替機を本社からうけとってセットアップ。夜は夜勤で本社にあがり、やっと、いまごろになって、麻生首相の九州遊説の詳報をアップ。

■麻生太郎首相は7日午後、天草市のホテル、アレグリアガーデンズ天草のチャペル広場で演説を行い、高齢者にも就業機会が必要だと訴えた。旧約聖書と古事記を引用しながら、また、欧米とは違う日本の労働哲学を説き、それが日本の底力のもとになっているとの持論を展開した。以下詳細。赤字は福島の補足というかつっこみ。

【世界金融危機の被害を最小限に食い止めるからね】
「はじめて、お目にかかるかたの方が多いんだと思います。麻生太郎です。きょう、はじめてナマで麻生太郎のツラみた人?(ハイと何人か手をあげる)テレビよりいいと思った?ありがとうございました。あの、きのう、お隣りってほどでもないですけど、五島というところにいきました。寒かった。

雪がちらちらするなかで、大勢の方、お集まりいただき、離島の話やら実態をきかせていただいたんですが、今、日本という国にかぎらず、去年から今年にかけて景気が少しわるくなってきたんですが、今年の9月の15日、たぶん歴史に2008年9月15日という言葉が、たぶん残るんだと思います。リーマンブラザーズという会社の倒産にともなって、急激に悪くなりました。まちがいなく、その影響はアメリカから始まったものではなりますが、確実に日本まで、この不景気が広がってくる。このひろがってくるのは避けられませんが、その被害を最小限に止めたい。

【大丈夫だ、日本の傷は深くない】
少なくとも、日本という国は、この不況にたいし、景気対策を最初に手をうった先進国であります。さいわいにして、97年、1998年、あの時代にわれわれは、長銀つぶれた、北海道拓殖銀行つぶれた、三洋証券つぶれて、山一証券つぶれた、とうとう、いろんな経験をやったおかげで、今回の世界同時金融恐慌に対して、あれほど世界が負ったほどの傷はおわずにすんだ。傷は意外と先進国の中では浅いと思うのです。それでも、傷が深いということは間違いない。

自動車産業でいえば、軒並み各社が売り上げが今年は去年の4割へります、へたすれば5割へりますという大きな騒ぎになっていますから、そういう意味では経済に影響がでることは間違いない。従って、その不況をいかに最小限に食い止めることが一番大事なことなのだと、私どもはそう思っております。

【雇用対策=中小企業対策】
従ってぜひそういう状況の中にあって一番影響がでるのは、地域です。続いて、中小小規模企業、もうひとつはなんといっても、個人。ひとりひとりの生活だと思います。中小小規模企業が大事だというのは、ここに働いている人の75パーセント、8割が働いているからです。

雇用というものを一番のもっているのは中小・小規模企業だと思います。その小規模企業が倒産したら、イコール失業になる。どうしたってそこのところが、きちんと企業が黒字にもかかわらず、いわゆる資金繰りから倒産したというのは絶対できない。

したがって、資金繰り対策ということで、年末に園田先生とうとういろいろな力をかりて、対策を打たしていただきました。(10月の第1次補正予算で、中小企業の資金繰り対策として9兆円規模の信用保証枠が実施され)今約4万2000件の応募があり、すくなくとも11月までで、約24日間の営業日数、それで約1兆円、出まして、のこりまだ8兆円ありますから、少なくとも目先これが急に資金繰りがきつくなるという状況にありません。

(ただし11月の段階では、企業側が反応できていないともいえる。民間調査によると、今年は11月までの累積倒産件数が昨年の1万4091件をこえて1万4284件。5年ぶりに1万5000件の大台にのりそうな厳しさで、楽観できる状況ではなさそう)

【公共事業】
つづいてやらねばならぬのは、やっぱり、地域というものだとこう思っています。たとえば、天草市なら天草市、諫早市なら諫早市という地方でね。その地方のことを考えたとき、その地方はあきらかに、企業がへり、仕事がへり、いろんなかたちで公共事業がへり、いろんな形で仕事がなくなって、けっかとして、地域というものは疲弊してきていると思います。

この7,8年間思い出していただければ、間違いなく公共事業は日本中、14兆5000億という巨大なものが、今6兆ちょっとですから、半分以下になっている。従って仕事も公共事業だけでいったら、半分以下になっているはずで、そういうのは、公共事業は悪いっていったんだから、みんなで。公共事業は、…ってみんなでいったんじゃないですか。

私は地方にいるから、ちょっとまてよ、ということもいったんですが、残念ながら力およばず、公共事業は半分になった。 かたわら道路はあります、補修はしなくちゃいけない。また、生活道路もいたんでいます。などなど日本中、声はいたるところにあります。そういったものに対して、あきらかにいろんな意味で、公共工事のかたちも道路だけではかぎらない、いろんなものが、われわれとして必要なんではないか、声は小さくなってきたけれども、しかし、ここにきてわれわれはもういっかい、改めて、公共事業の大きさというものを考えたほうがいいのではないか。

従って、公共事業といって国がやったとしても、今度は地方がそれをうけても、工事が現場入りしたら、自己負担、自分で負担しなきゃいけない部分が種類によって違うけど、2割とか3割とか1割とか自分でもって、国の金でやる、たしていくら、というルールになっている。そのもとを払うのが、いわゆる裏負担をするお金が地方になくなっているでしょう?だから受けられない。ということになって、けっかとして公共事業ができない。いう実態が片方でありますから、地方が使えるようなお金をつくっとかなきゃ。

(これが中国の問題であれば、公共事業に巣くう汚職実態などをわりと具体例をあげてつっこめるのだが、日本の公共事業の実態を私はまだ知らない。やはり新幹線建設などは、地域の有効な景気対策なのだろうか)

【地方交付税は増やす】
それが自由に一番使えるお金は地方交付税じゃないの。だから地方交付税はなんとか考えなければならない。その地方交付税がなければ、地方公共団体としては、今自分がこれが、この地域にいるんだと、いうようなものには、お金がやりたくてもできない。そこが、地方をさらに弱らせている、私にはそう見えます。従って中小小規模企業のいわゆる退却。かたわら、地方1800ある地方の行政団体いうものを、きちんとうまくいくようにせにゃならん。

そういったようなことを今かんがえて、われわれは、予算というものを考えています。一次補正、われわれが今考えている二次補正、そして本予算と。1段ロケット、2段ロケット、3段ロケットと思ってこの予算みっつを、一次、二次、本予算というのをきちんとやりあげていって、自由民主党としてのこの対策だと、申し上げられるようになるんだと思います。

今そういった話をすると、やれ、ばらまきだとかかんとかいうけど、明らかに経済は異常なんであります。それに対応するやり方も通常の対応のはずがありません。あきらかに従来とは異なった思い切った対策をやって、すくなくとも、向こう3年間は経済対策、全治3年、と思っていますんで、その間、われわれは何がなんでも景気対策をしあげていかなくてはと思っています。

そしてそのあと、景気がある程度大きくなるとわかってきてから、財政再建、いうことになっていくんであって、会社が黒字で倒産したって話は、会社が黒字でも資金繰りで倒産したっっていうのでは、話にならない。そういう意味で、きちんとしたものをやりあげていく。それが政権与党に与えられた責任である、と私たちはそう確信をしてこういった仕事をすこしずつ、園田(博之)先生の力をかりてやらせていただいております。なかなか地元に帰ってきておられないと思いますよ。きょう、私がくるというので、帰ってきていただいたんだと思いますよ。

あきらかに今、むこう約2週間の間に、ほとんど片づけていかねばならない、そういう性格の責任をほとんど園田先生にやっていただいております。われわれとしては、ぜひ、皆さん方のお力をかりて、園田博之に、かわらぬご理解、力をかしていたければと思っております。

【高齢者に就業機会を】
もうひとつ、なんとなく、今、目先の話ばっかりしていますが、今日本という国はどうなんだ、といわれる方も多くいらしゃいますが、私は日本の未来はけっして暗くないと思っています。なんとなく、元気な高齢者もいっぱいる。お見受けしてもどう考えても、65歳以上の方も一杯おられると思いますが、元気やなあ。まちがいない。どう考えても元気。

(私も思った。天草のお年寄りは実年齢より、ずっと若々しい)

私も65歳すぎました。そこそこ元気で、この上にたっていられる。(首相は68歳。うわさでは今でも腹が割れている、という。家ではスクワットを毎日やっていて、なんとかブレードとか健康器具がいっぱい部屋においてあると、官邸のナカの人がいっていたよ)

元気というのは大事ですよ。高齢者は5人に一人よ。5人にひとりが65歳以上。日本の人口で。そのうちに介護を必要とする、要介護老人といわれる、健常者でない、健常者だけど歩けない、いろいろありますが、そういった介護を必要とする老人の割合はたしか15パーセント。残りの85パーセントは、もうまちがいなく、元気やなあ。

85パーセント、元気なのよ。元気でないと立ってられませんよ。立ってられる。元気、だから働いていられる。働けるなら働いた方がいいですよ。(後ろの方でお年寄りたちが、あ〜座りたいと不満をかこっていた。この街頭演説の聴衆はほとんど高齢者の方だったので、このときの演説はいつもより短め)

僕はいやな人に働けといっているのではない。元気だったら働ける。働ける機会をつくるべきだといっている。65歳だと一律、私は65歳以上の人も元気に働ける人は働ける制度を考えるのが政治の与えられる大きな役割のひとつだと、私はそう思っています。

(いくら定年退職年齢だといっても熟練した技術と経験をもつ高齢者の方に働き続けてもらえないのは、国家の損失だと思う。中国企業は、まだ働く意欲のあるメーカー企業の退職エンジニアなどをねらってスカウトしている。日本の技術と経験が、そっくり中国に流れている実態がある。ちなみに産経新聞も高齢者パワーがすごいです)

ぜひ、皆さん方、働ければ、収入が得られる。収入がえられれば、そこから税金が納められるんだから。いろんな意味で、われわれから見た場合、あきらかに税金をもらう人と、税金を納める人といってみれば、倍違うのよ。そういう意味ではできるだけ、働ける就労機会というものを広くつくるということを考えた方が、国としては健全に動く。

【日本の労働は善、欧米の労働は罰?】
われわれは、働くというのは正しいと思っています。哲学、労働というものはいいものだと思っています。われわれは、そう思ってそだててきたよ。そういって、みなさん、当たり前じゃないか、と思う人もいるけれど、そんなことありませんよ。世界中労働は罰だと思っている人多いんじゃないの。(そういってしまうと、語弊が…)

旧約聖書読んだら、アダムとイブに対して、神がアダムに与えた罰は労働ですよ。旧約聖書とイスラム教、キリスト教たしたら、世界中の何割いくんだ。7割くらいいくと思う。この宗教の哲学は労働は罰だから。

(旧約聖書の創世記、失楽園のくだりからの引用。首相はカソリック信者だから聖書にくわしい?禁断の木の実を食べたアダムとイブに対し神は楽園を追放し、罰を与えた。アダムには労働の苦しみを、イブには出産の苦しみを。中世ヨーロッパ世界では、労働は原罪をあがなう罰と考え、労働を卑しいものとする価値観があったという説がある。だけど、こういう言い方しちゃっていいんかいな、と老婆心ながら私は思った)

しかし、われわれは違うよ。日本の方は、天照大神は、機織り小屋からでてきて、神様がどうしているかと天の岩戸をあけて、高天原をみたら、神々は働いていたと古事記の一頁目には書いてあるだろ。ご年配の人はみんなよんだことあるでしょう。神々が働いていたんだから。神々は野にでて働いていたということは、神様が労働していたということ。

(古事記の天岩戸の物語。天照大神が機織りをしているところへ、弟の素戔嗚尊が皮をはいだ馬を投げ込み、一緒に天の服を織っていた機織女が梭でホトをついて死んだため、怒って天ノ岩戸に閉じこもった。天照大神は機織り=労働をしていた。ちなみに日本神話だけでなく、ギリシャも北欧も神話の中には、人間くさい神様、働く神様がいっぱいいる)

神々が行うのは善行にきまっている。悪いことはしないんだから。(素戔嗚尊は悪いことしてたけど)これが俺たちが信じていた労働というものの哲学だろう。労働は神が与えた罰と思っている国と、神といっしょになってやる善行と思っている国と、まったく労働に対する哲学が違うだろう。われわれが、日本のもっている底力に一番そこにあるのはこれなんだ、と私は確信しておる。働けるうちは働いた方がいい。それが日本の底力になる、しかし、これが世界においても、あきらかに、日本との関係の深かった国、アジアでいえば、韓国であり、台湾であり、日本との関係の深かった国は、みんな発展したじゃないですか。

(日本の勤勉さは世界のお手本とされた。根底には職人、エンジニアというものへのリスペクトがあると思う。中国では職人へのリスペクトがないので、ニセモノが横行する。その結果、研究開発という地道な作業をみなやりたがらない。という言説がある。)

【日本と関係の深い国は成功した!】
日本と関係の深かった韓国、台湾、香港、シンガポール、地域や国々は間違いなく発展した。おお、日本とつきあったらもうかるんだと、わかったマレーシアはルックイースト。間違いないでしょうが。そういった国々はあきらかに、日本の何をまなんだんですか?技術ですか?お金ですか?みんな、アメリカだってヨーロッパだってみんな同じことやったよ。アフリカで、中南米で。しかし、これだけ成功したのはアジアなんじゃないか。アジアだけなんで成功したんですか。

それは日本人がそこに出かけていって、働いてみせたからだろうが。これが日本のもっている力です。誰もいわないよ、誰もいっていない。しかし、現地にいってきいてごらん。多くの人たちが、中小企業のおじさまが、額に汗し、俺たちと一緒に働いてくれた。

あの人みたいに働いたら、俺たちもあんな国になれるのかな。あんな資源のない国で、あれができるのかな。俺たちはそう思って、それを頼りにがんばったんだ、そういう人が、アジアにいってごらんなさい。工場の現場にいったら、いっぱいいます、そういう人が。 われわれが、知らず知らずにそれをやっている、当たり前と思ってやっています。われわれが思っているのは、そこが一番の日本のもっている力のゲンズイなのだと、私は思っています。

ぜひとも、今後とも日本という国が、この資源のない国が、今後ともアジアの先頭をきって、走っていくためには、われわれは技術を支援し、今のうちから種をまき、将来になうであろう技術に政府として一生懸命支援して、やっぱり俺たちはこの国に住んでいてよかった、この国にうまれてよかった、そういう国に作り上げるように全力をあげてがんばっていきたいと思います。ぜひ、皆さん方のかわらぬご理解と、ご支援をあたえていただいて、自由民主党、皆さん方とともに、この日本のためにがんばります。

かわらぬご理解とご支援をいただくよう、重ねてお願い申し上げて、壇上からのごあいさつ、お願いにかえさせていただきます。長時間ありがとうございました。(実はなかなかええ話。でも、なぜか支持率が急落)

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コメント
 素敵な話ですね。この前聞いた日立金属のエンジニアの方のお話にも通ずるところがあります。
 中国は米国モデルを採用して、工業化をすすめているので大雑把で、地球環境にダメージを与えていますが、その他のアジアの新興国は日本モデルに近いのでしょう。日本人は、大志と理想を抱いて地球環境へのイニシアチブをとるべきだと思います。
| 岡谷 | 2009/02/02 11:21 PM |
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