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民主党は点を得たか 花岡信昭
田母神俊雄・前空幕長の参院招致は、結果として、田母神氏の一貫した姿勢が浮き彫りにされたことで終わった。民主党はあれほどいきまいた割には、いったい何を引き出したのか、どうも定かではない。

勝負あった、というのもおかしいが、どうも民主党にはマイナスになったような気がする。

文民統制のあり方をとことん追求するのが民主党の役割だったと思うが、生煮えのまま終始した。

幕僚長を国会同意人事にせよ、と主張する民主党だが、その一事をもってしても、「政治と(事実上の)軍」の関係をめぐる見解のおかしさがついてまわる。

自衛隊のトップはそのときの政権、首相が決めるべきことだ。その人事が政争に巻き込まれるようなことになったら、国際社会であなどられるだけだ。

ただでさえ国会同意人事が多すぎると指摘されているのだから、幕僚長も国会同意をと主張する民主党は「悪乗り」しているだけに見える。

そのあたりの不徹底さが参考人質疑にもにじんでしまった。

それにしても、この注目される田母神氏招致を地上波テレビのどこも中継しないというのはどういうことか。

当然、NHKが中継するものと思っていたら、時間になってもやらない。あわてて、パソコンを開き、国会テレビを見ようとしたら、このところしばらく見ていなかったためか、あるいは料金を支払っていなかったのか、パスワードなどを入れても出てこない。

わが家はケーブルテレビだが、あちこち探しまくって、やっと「日テレニュース24」で中継しているのを見つけた。ところがここも途中で定時ニュースに切り替わってしまった。

知人からのメールだと、参院テレビもパンクして見られなかったという。

これだけ多チャンネル時代になったというのに、関心を呼んだ国会中継を十分にやらない。これは日本のテレビの世界がどこかおかしいことを意味する。

テレビ中継が十分に行われないことが事前に分かっていたら、国会記者会館か参院委員会室に出向いたのだが、その時点では、もう間に合わなかった。

ともあれ、参考人聴取のポイントは、以下の産経イザニュースの詳報項目でほぼ分かる。
・(1)「後世の歴史の検証に耐えうる質疑を」委員長冒頭発言
・(2)「村山談話の見解と私の論文は別物」田母神氏
・(3)浜田防衛相「憲法に関し見解を述べることは一概に禁止されてない」
・(4)「自衛官にも言論の自由。どこが悪かったか審理してもらった方が…」

・(5)「意見が言えないと…どこかの国と同じくなっちゃう」
・(6)「日本を語るワインの会に都合3回ほど出席した」
・(7)「日本の国はいい国だったと言ったら解任された」
・(8)「yahooでは58%が私を支持している」

・(9)「国家観なければ国は守れない」
・(10)「カリキュラムの中身は把握してない」浜田防衛相
・(11・完)「日本だけが悪いと言われる筋合いはない」

野党側の追及のポイントは、田母神氏と元谷アパグループ代表との「癒着」をあぶりだすところにあったようだが、これも不発に終わった。

浜田防衛相はもっぱら、「早く辞めてもらうために」定年退職の手段を選んだことを強調した。「立場上、不適切」で通している麻生首相といい、政府側の対応はそれはそれで分かる。

田母神氏がそのまま在職していたら、中国や韓国は指弾し続けなくてはならない。早期に退職となったことで、抑制された反応でおさめることが可能になる。

田母神氏の参考人聴取は、政府側の対応の「巧みさ」をも浮き彫りにする結果に終わった。

民主党は田母神氏や政府側を立ち往生させるだけの論理や事実関係の把握ができていないのなら、参考人聴取をと声高に叫ばないほうがよかった。「非力さ」が伝わってくる。

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