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「陰の実力者」玄哲海氏 古沢襄
各国の対北朝鮮情報活動をみると米国が偵察衛星などを利用したハード面で一頭地抜いている。国家安全保障局NSAは世界にまたがる通信傍受システム「エシュロン」で情報分析をしているのは、よく知られたことだ。日本にもエシュロン基地が青森県の三沢基地にある。

このような科学装備を駆使した情報活動を「SIGINT」といっているが、当の米国はエシュロンの存在を公式には認めていない。国家の安全に関するトップ・シークレットの扱いだからである。

日米関係が悪化すると米国のSIGINT情報が日本に入ってくる道が閉ざされる。北朝鮮と似た様な”情報鎖国”の立場に追い込まれ、情報戦で遅れをとった結果は、日米戦争という高い代償を支払う羽目となっている。

日本は情報から隔絶され安い島国という地政学上のマイナスを背負っている。さらには日本語という世界には共通語で通用しない言葉というハンデイも背負う。ともすれば、井の中の蛙で一人よがりの安逸に安住しがちである。インド洋における海上自衛隊の給油活動などはSIGINT情報を受けるためにも必要な税金と思わねばならぬ。

だが生活第一を唱える野党には、このような国家の安全保障という視点がまったく欠落している。島国日本に閉じこもって攘夷鎖国・反米を唱えていれば恰好がいいとでも思っているのだろうか。

それは別としてSIGINTにも弱点がある。科学技術万能主義の落とし穴は、人間の持つ力を過小評価することにある。「HUMINT」という人的な情報活動は、軍事大国ではない韓国や日本の得意分野といわれてきた。

通信傍受システム・エシュロンでは得られないHUMINT情報には、当の米国が関心を示してきた。もともとが米国もHUMINTに強い情報国家であった。CIAはその本山といえる。CIAといえばスパイ活動の代名詞の様なものであった。

そのCIAからベテランの情報官を追放し、科学技術万能主義のSIGINTに切り替えたのは民主党のカーター大統領時代。カーターの理想主義がCIAを弱体化させたともいう。理想主義のオバマに対しても”カーターの再来”という共和党の攻撃がつきまとっている。

そんな基礎知識をもとにして、韓国の朝鮮日報が書いた北朝鮮の「陰の実力者」は誰か、という記事を読むと面白い。これもHUMINT情報のひとつである。

<脳血管障害で倒れ手術を受け、その後回復に向かっているとされる北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記(66)に今年最も多く随行した人物は、朝鮮人民軍総政治局の玄哲海(ヒョン・チョルヘ)常務副局長(74)=大将=で、32回随行していることが17日明らかになった。

先月14日までに報じられた金総書記の「現地指導」に随行した人物について統一部が分析した結果、玄哲海氏の次に随行した回数が多いのはリ・ミョンス国防委員会行政局長(71)=大将=の29回で、以下、キム・ギナム労働党宣伝担当書記(82)の22回、朴南基(パク・ナムギ)労働党計画財政部長(74)の10回、人民軍総政治局のキム・ジョンガク第1部局長(62)=大将=、キム・ギョクシク人民軍総参謀長(68)=大将=、慈江道のパク・ドチュン責任書記の7回、張成沢(チャン・ソンテク)労働党行政部長(62)と外務省の姜錫柱(カン・ソクチュ)第1次官の5回という順になった。

現地指導とは、金総書記が随時、軍の部隊や産業施設などを視察し、現地で直接指示を与える行事だ。これに随行する回数が多い人物が金総書記の側近中の側近とされる。金総書記は今年、倒れる前まで計75回の現地指導を行っており、このうち軍部隊は42回(56%)。随行員の数は計28人で、このうち労働党関係者が17人、軍関係者が6人、閣僚が4人となっている。

今年の随行回数が1‐4位だった玄哲海、リ・ミョンス、キム・ギナム、朴南基の各氏は、昨年もほぼ同じ順番で随行回数が多かった。世宗研究所の宋大晟(ソン・デソン)研究員は「金総書記が信頼する側近の順番に大きな変化はないということだ。彼らは病床の金総書記の世話をしたり、金総書記に代わって北朝鮮の政局を動かしている人物だと考えられる」と語った。

玄哲海氏が務めている朝鮮人民軍総政治局常務部局長とは、人民軍の組織を統括するポストだ。玄氏は抗日パルチザンの遺族や子孫が通う「万景台革命学院」の出身で、主に軍部に多い同学院の卒業生らを掌握しているとされている。韓国戦争(朝鮮戦争)の際には故・金日成(キム・イルソン)主席の護衛を務め、また2001年に金総書記が中国を訪問した際にも随行するなど、金日成・金正日父子から信頼されている人物だ。

玄氏が今月9日の建国記念日に行われた閲兵式で、主席壇に立ったということにも関心が集まっている。通常、軍部では次帥(大将より一つ上の階級)クラスでないと主席壇に立つことはできないため、大将である玄氏がここに立ったというのは極めて異例だ。統一研究院の徐載鎮(ソ・ジェジン)院長は「玄哲海氏は現在、北朝鮮の政局を陰で操っているようだ。後継体制を金総書記が望む方向にしていく上で、先頭に立つものとみられる」と述べた。統一研究院は、玄氏が金総書記の次男、金正哲(キム・ジョンチョル)氏に付いている、という見方を示している。

リ・ミョンス氏の現在の肩書は、北朝鮮の事実上の最高統治機関である国防委員会の行政局長だ。行政局長は人民軍内部の監察や諜報活動を指揮している。また昨年まで10年間にわたって人民軍作戦局長を務め、金総書記のすぐそばで軍に関する指示を直接受け、実行していた。2003年以降は玄哲海氏とともに、金総書記に最も多く随行する人物となっている。治安研究所のユ・ドンニョル研究員は「玄哲海、リ・ミョンス両氏は金総書記に直接報告を行える人物だ」と話している。

キム・ギナム氏は05年8月15日の民族大祝典で、北朝鮮側の団長としてソウルを訪問し、国立顕忠院(国立墓地)を突然訪問して黙とうを捧げたことで、韓国でもよく知られている人物だ。労働党の宣伝担当書記として、金総書記のスポークスマンの役割を果たしている。1976年から労働党機関紙「労働新聞」の主筆を務め、85年には同党の宣伝・扇動部長に任命された。国家安全保障戦略研究所のイ・ギドン研究員は「キム・ギナム氏は金総書記の後継者を決めたり、後継体制の方向性について内外に宣伝する責任者だ」と指摘する。

◆経済担当の朴南基氏
朴南基氏は北朝鮮の経済を実質的に統括している。1976年から北朝鮮の計画経済を担当する「国家計画委員会」の副委員長を務め、経済通として知られていた。一方、キム・ジョンガク氏は人民軍総政治局の第1副局長として、軍内部での宣伝活動を担当している。また、キム・ギョクシク氏は昨年4月に人民軍総参謀長に昇格し、パク・ドチュン氏は05年から慈江道の責任書記を務めている。金総書記の義弟である張成沢氏は2004年5月、金総書記ににらまれ追放されたが、06年に復帰し、国家安全保衛部や保安省、検察といった北朝鮮の権力組織を統括している。金総書記の長男の金正男(キム・ジョンナム)氏とも親しい間柄だとされている。また、外務省の姜錫柱(カン・ソクチュ)第1次官は1994年、北朝鮮の核問題に関するジュネーブでの米朝合意を主導した人物だ。(朝鮮日報)>

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